12月14日、外房大原港・長福丸さんの一つテンヤ午前船で、遊動テンヤは初心者も釣れるは本当か?それなら、アタリに合わせなくても遊動テンヤはマダイが掛かるのでは?という検証をしました。
一つテンヤは即合わせが基本なので、正直そんなことができるか不安ですが、今回は5名で検証するとのことで、数釣りが可能な今の大原なら、そこそこ面白い結果が出るかもしれません。
アタリが来ても合わせられない・・・
期待と不安のなか、太東沖の水深20mでスタート。
幸いにもアタリはすぐに訪れ、「合わせたいよ~」と言いながら大騒ぎ。
そしてこれがしっかり掛かるんです。
いつもはアタリがきたら即合わせですが、竿先が引き込まれるまで待ってから巻き上げると・・・ゴンゴンギューンといつもどおりの引きが伝わります。
一つテンヤの場合、パラシュートアンカーまたはドテラ流しで常に船は流れています。
従って、アタリがきて竿先が引き込まれると、ロッドの弾力で自然とハリ掛かりします。
リフト&フォールで誘ってからステイしてると、いきなりギューンッと竿先を持ち込まれる場合もありました。
しかし、ほとんどの場合はアタリがきてもすぐには掛かりません。
最初のアタリを見送ったあと、続いてバンバンアタリが出たのは衝撃的でした。
これは同船者も同じで、皆さん一つテンヤの概念が変わったかも知れませんね。
最初のアタリから2回、3回、4回、5回・・・と見送り、きれいにエビを取られることも。
ここで合わせれば!と感じるいいアタリがきても、竿先が引き込まれるまで待たないといけないのでストレスがたまります。
合わせない釣り方は上級者にはきついかも・・・
出典:
誘いも不要?
当日は水深20m前後と浅く、軽いテンヤ5号でできたので回収が楽で助かりました。
検証はアタリがきたエビの数と釣れたマダイの数をカウントするのですが、アタリのすべてがマダイとは限りませんので、ゲストが多いスポットに入るとエビの消耗が激しくなります。
途中でアタリに合わせてもいい時間が設けられ、やはり即合わせの釣りはストレスフリーでした。
再びアタリに合わせない検証が始まります。
底ダチを取った直後にアタリがきて、そのまま引き込まれる場面が多々ありました。
根掛かりしにくいポイントではオモリを底に着けて待つボトムステイを試すと、アタリが出る前に竿先が引き込まれてハリ掛かりすることもありました。
これには正直驚きました。
まさに目からウロコが落ちた感じです。
この釣れ方には、遊動テンヤ独特の長所が隠されています。
遊動テンヤの場合、ステイしたときに海中でエビが付いたハリの部分が潮を受けて少しだけナチュラルに動いています。
この状態こそが、初心者にも釣れる誘いとなっているんです。
固定式のテンヤでもこの状況は起こると思いますが、エビの動き方が遊動テンヤのほうが大きいので、魚にとっては魅力的に見えるのでしょう。
さらにハリが小さいので、マダイがエビをくわえ込んだときに、口に掛かりやすくなっています。
こう見ると遊動テンヤはよいことずくめ。
今回の検証結果を見ると、アタリに合わせなくても釣れる確率が高いことは間違いないので、合わせが遅れがちな初心者に適したテンヤだと思います。
ただ欠点もあるんです。
投入時に気を配らないと手前マツリしやすく、ほかの人とオマツリするとほどくのが大変です。
さて遊動、固定どちらを選ぶかは釣り人次第。
個人的には潮が緩く水深が30m以内ならば遊動、速潮や水深が深い場合は固定のほうが釣りやすいと感じています。
ただしこれには決まりなどはありません。
自分の好きなテンヤを選んで好きなように楽しんでもらうのが一番だと思います。
アタリに合わせなくても1.5kgが釣れちゃいました!
出典:
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隔週刊つり情報(2022年1月15日号)※無断複製・転載禁止