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目指せ一束超え!イサキ名人が教える梅雨イサキ攻略法(瀬戸丸/三浦半島剣崎松輪港)

隔週刊つり情報編集部

「梅雨イサキ」と呼ばれるようにイサキは入梅を迎えた今が旬。

開幕からすでに1束超えの釣果も飛び出し好調が続く剣崎沖。

食いダナ、食うパターンを見つけ、数釣りを楽しもう。

船の写真

釣り場は港から20分ほどの松輪瀬と呼ばれるポイント

三浦半島剣崎沖のイサキが6月1日に開幕。

このエリアのイサキはとにかく脂の乗りがよく美味と評判で、多くのファンがシーズンインを待ちわびていた。

例年、解禁初日からしばらくの間はコマセになじめないためか食い渋ることもあるが、今シーズンは開始からまずまずの食いを見せ、2日には今回取材した剣崎松輪港・瀬戸丸で100尾超えの釣果も記録。魚影の濃さも上々のようで、今シーズンは大いに楽しめそうだ。
 
このエリアのイサキはいわゆる梅雨イサキで、6月中旬より7月後半までがとくに美味と言われている。

釣れるサイズは大小交じりで、大型は頭が小さく丸まるとしたボディが特徴。

数が釣れるときは小型も多く交じるが、意外なことに小型のほうが脂の乗りがよいという。
 
釣り方はアミコマセを用いたコマセシャクリ釣りで、ウイリー仕掛けをメインにアグレッシブに釣っていくスタイル。

同じ場所でイシダイ、クロダイ、メジナなど豪華なゲストもよく交じる。
 
狙うタナは海面から20m以内と浅く、ライトタックルでだれでも気軽に楽しめるが、今回は瀬戸丸きってのイサキ名人である水野貢さんの「釣れるキモ」をメインに釣り方を紹介しよう。

釣り人の写真

シーズン中は毎週欠かさず瀬戸丸に通う剣崎沖のイサキ名人、水野貢さんに仕掛けや釣り方をアドバイスしていただいた

剣崎沖で実績が高い小バリのウイリー仕掛け

瀬戸丸では「ライトタックルイサキ」とうたっており、使用するコマセカゴはライト用~FLサイズ、オモリは40~60号。
 
水野さんによれば、「潮が速いときは60号のほうが安定して釣りやすいですよ」とのこと。
 
剣崎沖のイサキは狭いポイントに船が集結し、船長は船を同じ場所に止めるので、潮が速いときは軽い40号オモリのコマセカゴだと潮に流されて釣りにくくなることもある。

瀬戸丸では40号、60号とも船上で借りられるので、状況に応じて使い分けたい。
 
竿は全長2m前後、7:3調子のライトゲーム用などを使用する。

操作性を重視した8:2調子、食い込みのよい6:4調子などでもいいが、あまり軟らかい竿はコマセの振り出しが難しくなるので、慣れない人はやや硬めの調子のほうがおすすめ。
 
リールは小型両軸または小型電動。

道糸はPE1~2号。

タナを把握できるようにマーカーの視認性がよい製品を選び、道糸先端を10mごとの色変わりに合わせておこう。
 
クッションゴムは1.2~1.5㎜径20~30cmが標準だが、水野さんは食い渋り時には50cmと長めを使用することもあるという。

クッションを長くすることで、素早く仕掛けの全長をのばすことが可能になるわけだ。
 
仕掛けは、長年の研究の上に導き出された船宿仕掛けがおすすめだという。

ウイリー4本、またはウイリー3本+先バリが空バリタイプで、ハリはチヌの0.8号と小型のハリを採用していることが特徴だ。

「2号のハリと比較するとまるで食いが違います」とのこと。

大型が掛かっても強度の心配もないそうだ。

ウイリーのカラーは白、水色がメイン。
 
ハリスは1.7号、枝スが1.5号と細い。

小型のイサキを釣っている分には問題ないが、イシダイや大型イサキが交じるときは、少し太めのものにチェンジするか、使用している仕掛けのハリスが傷んでいないかチェックしておこう。
 
先バリが空バリタイプを使用するときはオキアミエサを付ける。

ウイリーでよく食うときは、ウイリーオンリーの仕掛けが手返しもよく、効率よく釣ることが可能になる。

剣崎沖のイサキ仕掛け~剣崎松輪港・瀬戸丸の例~

釣行の写真

タックルはおなじみのゲームロッドと小型両軸リールの組み合わせでOK

ウイリー仕掛けの配色一例

仕掛けの写真

瀬戸丸の船宿仕掛けは、ウイリー4本バリと先バリが空バリのタイプがある

道具の写真

コマセカゴは貸し出し無料(紛失時は有償)

エサの写真

乗船料にアミコマセが含まれる。オキアミなどの付けエサは持参

食いダナと食うパターンをいち早く見つけること

出船後しばらく待機して、定刻になると船は一斉にポイントを目指す。

このとき、各船ともわれ先にと全速力で走るので、色んなものが飛ばされないように注意しよう。
 
コマセカゴの調節は、下は全部閉め、上の窓はほんのわずか開ける程度か、全部閉めてもいい。

上下すべて閉めてもアミコマセは出る。

剣崎沖のイサキはコマセをまきすぎないことが重要。

少量のコマセで食いを続かせるので、コマセは6~7分目に詰める。
 
ポイント到着後にすぐに投入の合図が出る。

タナ取りは海面からで、「17から12mくらいを狙って」と広い範囲を探るように指示が出る。
 
仕掛けの全長は2.7m。

投入時は仕掛けを海面に吹き流しておき、コマセカゴを手に取り、振り子のようにして少し遠目に着水させると仕掛けが絡みにくくなる。

「17から12m」という場合は海面から17mまでコマセカゴを落とし、竿を下げた状態から水平になるくらいの範囲でスピーディーに鋭く竿を振り上げてコマセをまく。
 
まずはタナの下限から、リールを1回転巻きながら竿先を下げてコマセを振り出す動作を3回繰り返して数秒間待つ。

アタリがなければ竿先を下げながらリールを巻き、再びシュッとコマセをまく。

これを繰り返しながら、12mまで探っていく。
 
この動作を基本にして、食うタナ、食うパターンを探していく。

その日の状況で変化するが、いち早くパターンを察知できると数をのばすことが可能になる。
 
食うパターンとは、コマセを振り出した後、どれくらい待つのか? 

リールを巻く幅を短くするか長くするのか? 

コマセの振り出しは強めか弱めか? 

これらのことを変化をつけながら試し、どのパターンが食ったかを判別していく。
 
食うタナがある程度決まったときは、その周辺を重点的に狙うことで効率的に食わせることができる。

また、数が付くタナ、大型が釣れるタナなども把握できれば狙い分けも可能になる。
 
おおむね、食いが渋いときは静かな動作で長く待つ。

逆に食いがいいときはスピーディーな動作で、待ちは短めのことが多い。
 
アタリは竿先にはっきりと出る。

ウイリー仕掛けの場合は、アタリがきたら軽く竿を持ち上げて合わせておくといいだろう。

強い合わせはスッポ抜けの原因となるので注意しよう。

「数釣るには追い食いさせたほうがいいですね。1尾掛けてからはゆっくり少しずつ上げていくだけでいいですよ」と水野さんは言う。
 
ただし、良型だな、と思ったときは追い食いを狙わずにそのまま巻いたほうがいいそうだ。
 
指示ダナの範囲を探って食わなければ、もう一度タナの下限まで落とし、再度探っていく。

それでも食わなければ回収してコマセをチェック。

このとき、コマセが空になっているようなら少し窓を閉めてやる。

逆にほとんど出ていない場合は少し開けてやる。

イサキ釣りのイメージ

Let’s COOK!

小型は”なめろう”&”たたき”がおすすめ!

剣崎沖のイサキは大小交じりで釣れるが、日によっては小型が多いことも。

すでに1束釣果も出ており、小型がたくさん釣れたときは何にして食べたらいいのか?と悩むもの。

そんなときは〝なめろう〟や〝たたき〟がおすすめと若おかみの鈴木亜希子さんは言う。
 
三枚におろして皮を引いたら、小骨も一緒に包丁で細かめにたたく。

なめろうは大葉、ショウガ、ミョウガなどの薬味と味噌をあえてたたけばでき上がり。

多めに作ってサンガ焼きや、だし汁をかけたお茶漬けもおすすめ。

たたきはお好みの薬味をあえて。

鈴木家ではショウガのみのシンプルなたたきが定番とのことだ。

投入と取り込みのコツ

釣り座のスペースを有効に使って仕掛け絡みを防ぐ

回収時に仕掛けが絡んでいた場合は、タナまで落としたら、少し待って仕掛けがなじんでからシャクリの動作を行うことで防ぐことができる。
 
魚が掛かったときの取り込みも注意したいポイントだ。

とくに多点掛けした場合は要注意。
 
コマセカゴをコマセのオケに入れてから、その場で仕掛けをたぐると魚が暴れて絡んでしまう。

これを防ぐためには、たぐるときに上のハリに掛かった魚を船内に入れたら少し後ろ(トモ側)に移動して、次の魚を入れ、さらに少し後ろに移動しながら回収していくと、仕掛けが絡みづらくなる。
 
混雑時はそれほど移動範囲も取れないが、可能な限り自分のスペースをうまく使って絡みを防ごう。

「慣れない人でも食うパターンさえつかめば数釣りが楽しめます。数釣れるときは小型も多くなりますが、これが脂がすごくておいしいですよ」と鈴木昌士船長。
 
これからが旬の剣崎イサキ。

最高の味覚も約束されてます!

釣り人の写真

食いダナと食うパターンをいち早くつかんでイサキの引きを満喫しよう!

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隔週刊つり情報(2022年7月1日号)※無断複製・転載禁止

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