胴つき仕掛けの基本構造は幹糸から数本の枝スを出したスタイルになる。
釣り物によりハリ数は変わるが、少なくて2~3本、多くて5~8本ほどの仕掛けが多い。
3カ所の結びを覚えておけばOK
胴つき仕掛けを作る上で必要な結びは、道糸とオモリを接続する上下のサルカンへの幹糸の結びと、ハリの結び、そして枝スを出すための結びの3カ所。
泳がせ釣りを除けば、胴つき仕掛けで狙うターゲットは深場釣り以外使用オモリがそれほど重くなく、ハリ数も比較的少ないため特段の強度を求められるわけではないのでサルカンへの結びはごく一般的なユニノットやクリンチノットで十分。
ハリの結びも同様で、内掛けもしくは外掛け結びができれば問題ない。
ここでは枝スの出し方を数パターン、そして実際の釣り場で手軽にできる枝スの交換法も紹介しておくので参考にしてほしい。
胴つき仕掛けの基本構造
8の字結びでの枝スの出し方
直結による基本的な枝スの出し方が8の字結び。
ハリ数が多くなった場合にやや面倒になるが、2~3本の枝スならこの方法でもいい。
(左)枝スを出したい位置に目印を付けておくといい(右)印がうまく合うように調整しながら締め込んでいく
出典:
回転ビーズの結び方
糸ヨレの少なさ、枝ス交換のしやすさなどから回転ビーズを使って胴つき仕掛けを作ることは釣り物を問わず多い。
手順も簡単で、8の字結びさえできればOK。
現在、枝スの出し方の主流といってもいいだろう。
回転ビーズで枝スを出す仕掛けは以前に比べてだいぶ増えてきている
出典:
枝スの出し方①
幹糸にヨリチチワを作り、その中心に枝スを通して締め込む方法。
枝スを交換する場合には、最初の結び目の上にヨリチチワを作ればいい。
枝スが折り曲がるように締まるので比較的抜けづらい
出典:
枝スの出し方②
2重の輪をクロスさせてできた輪に枝スを通す方法。
枝スの出し方①同様、幹糸のどの部分にも枝スを結ぶことが可能。
ただしこの結びは強度が多少落ちるので注意。
枝スの端にコブを作っておくことも忘れずに。
枝スの端にコブを作っておくと抜けづらい
出典:
仕掛けのことが一冊で分かる!
隔週刊つり情報(2020年5月15日号)※無断複製・転載禁止