テンヤタチウオのバイブレーション釣法の魅力に惹かれ、三浦半島の久里浜港にある平作丸で釣りを楽しんできた。
船宿では冷凍イワシが提供されるものの、念のため生イワシも準備。
また、手巻きと電動の二種類のタックルを装備した。
タチウオテンヤには、マイワシ、紫ゼブラ、赤金、ピンクゴールドカラーをそれぞれ2本ずつ用意し、全8本にイワシエサをつけてクーラーに保存しておいた。
アタリは来るもバレてしまう
7時15分に出船、約15分で走水沖に到着し、「はい、落としていいですよ。上から48~58m」と合図があり一斉に投入。
朝一は手巻きリールに8:2調子の専用竿、テンヤはマイワシカラーをチョイスする。
誘い方はマルイカ釣りのようなタタキをちょっと強めに約10秒、その間にハンドルを1回転させてからピタッと2秒ポーズ。
指示ダナの下限から釣り始め、55m付近でタタキを入れるとゴゴゴッと明確に引き込むアタリ。
ビックリ合わせで掛け損ねたが、エサが残っていればもう一度食うだろうとシェイクしてイワシが逃げる動きを演出するとポンッと竿先が跳ね上がる。
すかさず合わせると重みが乗りタチウオ特有の強い引き込み。
重量感はかなりのもので歯を食いしばりながら巻き上げ、大型を手にする。
ほかの色でも釣れるかどうか試すため、紫ゼブラカラーのテンヤにチェンジ。
先ほどと同様に誘いと止めを繰り返すとひったくるようなアタリが頻繁にきたが、どれもハリ掛かりに至らず、巻き上げ途中でバレてしまう。
テンヤを見るとワイヤーに傷がある。
歯がゆさを感じつつ、開始から2時間で取り込んだのは3本、バラしたのが5本と暗雲が立ち込める。
タックル交換が奏功
この流れを変えようと電動リールと9:1調子の竿へチェンジ。
アタリが散発な時間帯、1回のアタリをものにできるかがポイントになってくる中で9:1調子の竿はバシッと合わせが決まる。
それなのに相変わらず海面や巻き上げ途中でバラシを連発してしまい沖揚がり1時間前までに取り込めた魚は8本。
バラした数が多すぎて歯がゆいどころではなくなってきた。
おまけに真夏の日差しと細かなロッド操作で疲れた体に厳しい試練、電動リールの電源が入らなくなるトラブルにも見舞われて心が折れそうになる。
しかし釣れるサイズはほぼ大型、ドラゴンの塩焼きを心待ちにしているであろう家族のために最後の1時間はやり切ろうと、流し変えの間にテンヤも巻き直し、再度手巻きタックルにチェンジした。
「水深52m、40~50mでやってみて」と船長からのアナウンス。
この流しが真夏の太陽よりアツく45mでアタリが連発。
その半分以上はバラすもタチウオの食い気が上回り、疲労でプルプルする手で巻きながら120cm前後のタチウオを取り込む大型ラッシュで盛り上がり、14時15分に沖揚がり。
当日は3隻高低での釣果が90~130cmのタチウオを一人1~18本。
私は127cmを頭に13本、120cm前後も4本と申し分ない。
ドラゴンの塩焼き、梅コショウあえなどの創作刺身を肴にキンキンに冷えた夏酒が疲れた体に染み渡った。
当日のテンヤタチウオ仕掛け
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【隔週刊つり情報(2021年9月1日号)※無断複製・転載禁止】