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タチウオ釣り大型主義宣言!東京ドラゴン研究所【後編】

隔週刊つり情報編集部

ドラゴン釣法&アイテムは存在する?

テンヤでドラゴンを狙う!!

テンヤは大型が多い。

東京湾のタチウオ釣りでここ数年、まことしやかにささやかれているウワサだが、これは本当である。

すでに数年前から、ヨッシーこと吉岡進さんはタチウオジギングの合間にテンヤを投入して「狙って」ドラゴンを何回も釣り上げているし、私自身、昨年の秋~冬に走水で3回テンヤタチウオ船を仕立て、すべてで120cm以上、最大140cm級を上げている。

ウソだと思うならやってみよう。

というわけで、今回、こうゆう丸にて、テンビン仕掛けに交じって1人、テンヤで釣った。

特大は出ないものの型がそろったこの日、最大115cmを釣ったのは・・・私のテンヤであった。

荻野裕大船長も「手っ取り早く大型を釣るならテンヤだね」と言っていたとおり、現在の東京湾において最もドラゴン獲得率が高い釣法がテンヤであることに間違いはないのである。

この日の最大は115cm、指幅5本半に留まったものの船中最大だった。東京湾 では「数より型」のテンヤタチウオ

ではなぜ、テンヤは大型が多いのか?

というより、東京湾ではテンヤは大型率が高く、小型があまり釣れない。

その結果、テンヤは「数は釣れないがドラゴンが釣れる」釣りとなっている。

言わばホームランか三振。

元広島のランスか近鉄のブライアントといった存在だ。

古くてごめん。

では元来、テンヤは大型ばかりで、小型が釣れない釣り方なのか?

いやいや、そんなことはない。

テンヤ一色の本場・大阪湾では、大型も小型もまんべんなく釣れる。

東京湾以上に数を競うのが盛んだ。

ではでは、なぜ、東京湾ではテンヤが「数は釣れねど型が出る」のか?

考えられる要因に 「エサの大きさ」がある。

下の写真はテンヤからテンビン仕掛けまで、各種のエサを並べたもの。

上がカツオのハラモ、次いで冷凍マイワシ、こうゆう針用のカタクチイワシ、乗合で用意されているサバのタンザク。

見た目に明らかだが、大きさがまったく違う。

ちょっと悪乗りしているサイズだが、餌勝商店(03-3622-1885)で用意してもらったカツオのハラモは、サバのタンザクの数倍はある。

冷凍マイワシにしたって、かなりの存在感である。

アメリカ人がビッグマックを愛するのと同じく、ドラゴンが大きなエサを優先的に食ってきても不思議はない。

「ビッグベイトにビッグフィッシュ」この、ごく単純な理屈が作用しているのではないか。

同じく、テンビンのエサ釣りよりメタルジグのほうがドラゴン獲得率が高いことも、ビッグベイトの理屈を反映しているように思われる。

そして、メタルジグの中にあってもテンヤは大きさで劣ることなく、リアルベイトの強みで止めて待つこともできるため、ボコンとドラゴンが釣れるのではないか? と推測できるのだ。

テンビン仕掛けのエサ釣りでは、数を釣ることで大型が交じる割合を高める、というのがドラゴン狙いの王道ではある。

しかし、それではあまりに面白くない。

ほかに手立てはないものか。

「そんなものがあったら苦労しないわよ!」なんて某タチ姫には一蹴されてしまったが、ウワサによると、エサを大きくして、デッドスローでゆっくり巻くのがドラゴンには効果的とか。

上から餌勝商店のカツオのハラモ、冷凍イワシ、カタクチイワシ、サバのタンザク。カツオのハラモは写真と逆に、皮を下に付けたほうがいい

こうゆう針でドラゴンを狙う!!

エサを大きくしてゆっくり巻き・・・待てよ、それって「こうゆう針」でいいんじゃね?

こうゆう針をご存じない方のために説明しておこう。

今から20年ほど前、今回の取材でもお世話になった三浦半島新安浦港のこうゆう丸、荻野裕司船長が考案した仕掛けで、インナーフック、いわゆる孫バリを冷凍カタクチイワシに埋め込んでタチウオを狙うもの。

当時、行われていた内房の生きイワシ船に対抗するためで、大型を釣るための仕掛けではないが、今ならイケんじゃね?

ってことで試してみた。

で、結果は・・・取材一日目、エサタチ素人の近田研究員に使わせると、あっけなくタチウオをゲット。

実はこうゆう針には初心者や子どもにもタチウオを簡単に釣らせるという狙いもあり、まさに近田にはドンピシャ。

釣り方は簡単で、置き竿のまま電動巻き上げでタナを探るだけ。

アタリが出ると竿先がクンクン引き込まれるので、3回目くらいに竿先が大きく引き込まれたところで竿を立てて合わせればいい。

取材二日目には自分も集中してこうゆう針で釣ってみたが、積極的に誘って食わせるテンビン仕掛けの釣りとはまた違った独特の釣趣に改めて惹かれたのであった。

ところでドラゴン狙いの結果だが、こうゆう針で釣った最大は指幅6本弱の105cm。

ほかには指幅3~4本前後が多く、ドラゴンゲットはならなかった・・・残念。

それでもこうゆう針の魅力を再発見できたことは収穫。

在庫はまだいくらかあるらしく希望すれば宿で購入できるので、のんびりタチウオと対峙したい人は一度お試しを。

(上)こんな感じで小魚エサなどの体内にインナーフックを埋め込む(中央)エラからインナーフックを押し込むが、脇から出てしまったら外側に掛ければいい(下)切り身エサでも使える。船のサバエサを2枚付けにしてみたが、小型しか釣れなかった

釣行の様子

指幅6本弱の大型は親バリに掛かっていたが、そのほかの中小型はすべてインナーフックに掛かっていた

こうゆう針の釣り方例

①置き竿でいいが、竿先の変化を注視②食い込んだら素早く竿を手にして合わせる③シマノ300~400番なら3~4くらいの低速でジリ巻き④百発百中ではない。むしろエサ持ちが悪いためこうなることが多いが、それがまた楽しい

フラッシャー&タコベイトも試してみたが・・・

フラッシャー&タコベイト

フラッシャー&タコベイトは色やサイズなど研究の余地はありそうだが

ドラゴンにはフラッシャーやタコベイトが効くと言う常連さんもいて、タナを決め撃ちした置き竿でジックリ狙うといいとか。

ほかにもタコベイトが効くと言う話は聞いていたので実際試してみたが、釣れたのは中小型とアジだけ。

即効性には疑問符が付く。

ルアーでドラゴンを狙う!!

ルアーで釣れた130cm以上のタチウオデータ※2019年8月25日現在、本誌船宿データベース調べ

まずは上表を見ていただきたい。

今シーズン(6月以降)、東京湾にてルアー(エサ釣り船の便乗も含む)で釣れた130cm以上のタチウオの記録は、把握しているもので21本。

140cm以上のまさにドラゴンサイズも2本上がっている。

上表には載せていないが、対してエサ釣り船で130cm以上のタチウオが確認できたのは5本だけ。

いずれも本誌情報欄に加入する船宿のホームページに記載されていた釣果をピックアップしただけだから見落としや、正確なサイズが記載されていないケースもあるだろうが、それにしてもテンビン仕掛けのエサ釣りに比べ、ルアーで釣れるタチウオはサイズが大きい傾向にあると言っていいだろう。

ではそのドラゴン、狙って釣ることはできるのだろうか?

取材した東京湾奥木更津港の宮川丸の中村船長によると、大型が釣れる確率を上げられる方法はあるという。

大型は速巻きでジグを回収しているときにヒットすることが多く、それも船下からジグが上がってくるのではなく、もっぱら斜め引きになっているときで、指示ダナよりも上層でヒットしてくる傾向があるらしい。

その状況を意図的に再現してやれば、ドラゴンのヒット率を上げられるのでは・・・というわけである。

その方法は、メタルジグをできるだけ遠くへキャストし、着底したらすぐ高速で巻き上げ、指示ダナよりもさらに10m上まで巻き続ける。

さらに確率を上げるには、観音崎沖や走水沖などこれまでにドラゴン級が釣れているポイントで試すことと、大型の実績が高いジグを使うこと、などが考えられる。

ジグに関しては巻頭カラーでも紹介したとおり、宮川丸でドラゴンの実績があるのはジャッカルのアンチョビメタルTYPE‐I、ヤマリアのメタルフリッカー太刀魚SP、ティムコのオーシャンドミネーターセンターバランスなど。

カラーはピンクやパープル、赤金などのほか、夜光が交じったタイプも有効とか。

なお、ここで紹介したのは大型のヒット率を上げる方法で、普通のジギングのように数は釣れない。

試すなら大型と割り切ろう。

釣行の様子

できるだけ遠くへジグをキャストしよう

ドラゴンの実績ルアー

(上)上からジャッカルのアンチョビメタルTYPE-I 130g(ピンク/ グローストライプ)、ヤマリアのメタルフリッカー太刀魚SP120g(タチゴールドゼブラ)、ティムコのオーシャンドミネーターセンターバランス120g(宮川丸オリジナルカラー)(下)大型に備えてフックを太軸に交換。船長のおすすめは「STT︲33ドラゴン太刀3本」の16号

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