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キントキ主体の根魚五目に注目 大型の引きと食味のよさが魅力

隔週刊つり情報編集部

外房大原出船では夏間、キントキ(チカメキントキ)をメインにした根魚五目が注目を集める。

キントキは力強い引きはもちろん、大型になると脂が乗る食味のよさも魅力で、その味わいを求めて釣行する人も多い。

主な釣り場は太東~御宿沖で水深25~45m前後。

取材日はトップ10尾と数こそのびなかったものの最大1.5kgを含みほとんどが1kg超と釣趣、食味ともに満喫できた。

日によってはカサゴ類のほかマハタや青物なども交じって賑やかな五目釣りを楽しめる。

釣行の写真

釣ってよし、食べてよし、 ゲストも多彩な根魚五目

外房大原港といえば一つテンヤマダイ、ヒラメ、イサキ、ショウサイフグといたメジャーな魚が狙える基地として名高いが、実はそれらより古くから親しまれているのがキントキ(標準和名チカメキントキ)を主体とした根魚五目釣りだ。

サバの切り身や冷凍イワシをエサにコマセを使わないシンプルな胴つき仕掛けで狙うこの釣りは、キントキ以外にもマハタやヒラメ、カサゴ類、メバル、アカイサキのほか季節によってはイナダ、ワラサ、カンパチ、ヒラマサといった青物など、五目の名のとおり多彩な魚種が顔を見せ釣り人を楽しませてくれる。

キントキは釣り人の間では割と知られてはいるものの、どちらかといえばゲスト扱い的なイメージが高い魚。

漁獲量が少なく、鮮魚店の店頭にも滅多に並ぶことがない魚だけに世間的知名度が低いからかもしれないが、食べては実に美味。

白身でありながらも35cmを超えるサイズともなれば脂の乗りもよく、旬のマダイをしのぐおいしさと言っても過言ではないほど。

相変わらず食味優先の私のレポートだが、釣趣の点でも全身のヒレを大きく広げて繰り出す抵抗は強烈のひと言。

真下に突っ込んだと思いきや突然食い上げたり、横走りを見せたりと実にスリリングなヤリトリが楽しめる。

釣行の写真

キントキの標準和名はチカメキントキ。白身の高級魚だ

知っ得!特エサはカタクチイワシ!?

エサは船宿からサバの切り身が支給される。

付け方は端部の中央部にチョン掛け。

海中でエサが回らず、ヒラヒラなびくように付ける。

エサだけ取られてしまうのではと縫い刺しにしたり、切り身の真ん中にハリを刺してエサがへの字になるような付け方は極端にアタリが遠くなることを覚えておきたい。

以前は冷凍塩漬けのカタクチイワシも支給されたが、最近はイワシが取れず入手困難とのこと。

当日私はストックしておいた冷凍イワシを持参。

これがよかったのか10尾中7尾がイワシエサにヒットした。

イワシパワー炸裂というには大げさだが、食いがいいエサであることは間違いない。

イワシエサにはマハタやヒラメ、青物がヒットする確率も高い。

最近は鮮魚店で見かけることは少なくなったが、もしカタクチイワシを入手できたら持参することをすすめる。

大型キントキが食った

大原港の敷嶋丸を訪れたのは7月下旬。

私を含む5名の釣り人が乗り込み、4時に出船となった。

準備の最中に船長に改めてキントキの釣り方を伺うと、

①基本のタナは底を少し切ったくらいですが、カケ上がったりするので底ダチの取り直しはこまめに行うこと。

宙層に反応が出た場合は海面からのタナを指示することもありますのでアナウンスをよく聞いてください。

②頻繁に竿を上下させる誘い動作は枝スが幹糸に絡むので逆効果。

時折ゆっくりとタナを変える程度でいいです。

③キントキは群れている魚なので最初のアタリがきたらしっかり合わせを入れてハリ掛かりさせ、しばらくそのまま待ち追い食いさせて多点掛けを狙うことが数をのばすポイントとのこと。

1時間ほど航行したところで太東沖のポイントに到着。

船宿支給のサバの切り身と持参した冷凍カタクチイワシを付けて準備OK。

「ではやってみましょう。水深は26mです」

オモリが着底すると同時にキュンキュンキュンッと竿が海面に突き刺さらんばかりに絞り込まれる。

キントキ釣りではよくある着食いだ。

まずは合わせを入れ、しっかりフッキングさせて追い食いを狙ってそのまま待つ。

「こっちもアタったよ!」

右舷大ドモの藤齊さんの竿にもアタリがきたようだ。

赤黒い魚影が見えてきて、大きな胸ビレと背ビレをパンッと張ったキントキが海面を割った。

キントキは水圧の変化に強い魚だ。

途中でハリが外れようものなら平然と泳ぎ去ってしまうので、タモを差し出して大事に取り込む。

それをカメラに収め、自席へ戻り電動リールの巻き上げスイッチをオン。

ギュンギュンとグリップ先から竿が絞り込まれ、思わずドラグに指をかける。

これはパーフェクトか!?と思ったが上がってきた赤い魚影は1尾だけ。

引きの強さにすっかり騙されてしまった。

それにしてもいいサイズのキントキ(帰宅後検量45cm、1.5kg)だ。

思わず「デカイ」と連呼してしまった。

釣行の写真

45cm1.5kgの大型キントキをキャッチ

Tackle Guide

キトキ釣りではハリが口内に掛かることが多々あり、唇が細かいヤスリ状のためハリスも傷みやすい。

時折チモトをチェックし、傷んでいるようであれば即交換できるように、あらかじめハリスを結んだ予備のハリを用意しておくとよい。

追い食い狙いでダブル

2投目は水深43m。

これは着食いとはいかなかったが、置き竿のまま電動巻き上げの速度1でジリジリと巻き上げていくと、3mほど上がったところでギュンッと引き込まれるアタリ。

ころ合いを見計らって巻き上げ開始。

5号のハリスが心配になるほどの強い引きにハラハラドキドキ。

上がってきたのは45cmと40cmの見事なサイズのダブル。

次の流しでは5m探り上げて道糸を引き出しながらゆっくり誘い下げているところでヒット。

これも40cmサイズのダブル。

日が昇ってからはここ最近のパターンのとおり、キントキのアタリはパタッと止まってしまったが、代わってカサゴやアヤメカサゴが飽きない程度にアタリを伝えてくれる。

終盤に差しかかったところで久しぶりのアタリが右舷ミヨシの加藤さん、トモの藤齊さん、そして私の竿に。

単発ではあるがどれも40cm前後の大型ばかりでテンション再びアップ。

ここまでアタリが遠かった左舷胴の間の清水さんと大ドモの古賀さんにもようやくヒット。

「よかったあ。やっときましたよ!」と大型キントキを手にうれしそうにポーズを取っていただいた。

その後も私は3尾を追釣することができ、計10尾となったところで10時半の沖揚がりを迎えた。

釣果は33~48cmのキントキを一人1~10尾。

潮の濁りが強かったせいかゲストはカサゴ類のみと少なかったが、キントキが40cm前後の大型ぞろいだったのでクーラーは満杯。

大満足の釣行となった。

引きも強く、食味もバツグン、うれしいゲスト魚も多彩に釣れる大原のキントキ五目。

基本さえしっかり覚えればビギナーでも釣果は確実。

おすすめです。

釣行の写真

大物が掛かったと錯覚してしまうほど良型キントキの引きは強い

釣行の写真

40cm前後の大型主体

船宿information

外房大原港 敷嶋丸

0470・62・1800 

▼備考=予約乗合、4時出船。午後船も受付。手巻きレンタルタックル無料、電動リール付き2000円。9月からはショウサイフグへも出船

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隔週刊つり情報(2024年9月1号)※無断複製・転載禁止

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