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深海の花形ターゲットにライトタックルでトライ(平安丸/神奈川県早川港)

隔週刊つり情報編集部

冬本番を迎えるこの時期、着目されるターゲットのひとつがキンメ、クロムツ(ムツ)といった深場系の根魚だ。

ひとくちに深場釣りといっても各地域によって水深やタックルの仕様は様ざまだが、今回はライトなタックルで楽しめる相模湾小田原早川港出船の根魚五目乗合をリサーチに向かった。

当地で根魚五目の看板を掲げる船宿の1軒、平安丸を訪れたのは11月中旬。

平安丸の受付システムは、まずは店先のテーブルに置かれた座席表に名前を記入してから受付を済ませ、駐車札を受け取り、船着き場へ移動する流れ。

大おかみさん若おかみさんの明るく分かりやすい案内は、初めて訪れる方でも戸惑うことなく乗船できるはずだ。

オモリ150号の道具立て

当日の根魚五目船はスポット出船だったが、待ちわびたファンの反応は早く、定員となる12名の釣り人で満船。

私は撮影に専念すべくカメラとお弁当を持って乗船させていただいた。

小田原沖は港を出てすぐに水深200m以上の深海に達する急深な地形となっており、古くからキンメ、クロムツを主体とする深海の根魚五目釣りが親しまれている。

当地の根魚五目の特徴はタックルの軽さにある。

現在のようにタックルも発展していなかった時代、ヤリイカ&スルメイカ用、ビシアジタックルなどをそのまま流用したのが始まり。

道糸はテトロンからPEに、リールも手巻きから電動が主流となった現在だが、オモリ150号という軽量スタイルは今も変わらず、手軽な深海釣りを楽しませてくれている。

現在のタックルについて、1号船の舵を握る小林哲郎船長に伺うと、「竿はカツオ・キハダ用かヤリイカ用、リールはPE5~6号を500m以上巻けるクラスの電動リールだね。なければ500番(3000番)クラスの電動リールに、PE4号400mでもOK。ただし道糸が高切れするリスクもあるから予備リールや予備の道糸を用意できればなおいいね」とのこと。

また、カツオ・キハダ用のリールの流用で道糸が太い場合は、念のため180、200号のオモリも持参し、状況で調整するといい。

仕掛けは後にご紹介する図のとおりだが、船宿仕掛けは今や珍しい松葉親子サルカンを使用した手作り品で、ハシゴタイプの仕掛け巻きに巻いて販売されている。

これも昔から変わらぬ小田原早川スタイルだ。

船宿の写真

船宿の受付でおかみさんたちが笑顔で迎えてくれる。

釣行の写真

主な釣り場は港前から真鶴沖の水深180~300m前後。

釣り具の写真

(左)マグネット板は無料貸し出し。(右)仕掛けは胴つき5~8本バリ、使用オモリ150号。

餌の写真

釣り座に氷とエサのサバの切り身が用意されている。

近場でスタート

皆さんタックルのセットを完了したところで5時半に出船となった。

港を出てゆっくりと西方へ15分ほど航行した付近で、魚探リサーチが開始される。

皆さんエサを付けたハリを船ベリに並べ終え、準備が整ったところで、「ハイッ、1番!」とミヨシから順番に投入。

船は微速で後進しながら、2番、3番と投入アナウンスが続き、全員の仕掛けが投じられたところで仕掛け全体の中心にくるよう前進する。

「水深は180mです。オモリが底に着いたら5mくらい上げておいて」ほどなくしてあちらこちらの竿にシグナル到来。

10分ほど流したところで、「前から上げましょう。前の人が30~50m巻き上げたところで、次の人が巻き上げを開始してください」

ミヨシの人から順に仕掛けが上がり始める。

海中で白っぽく見えてきた魚影が海面に近づくにつれパールピンクに変わってくる。

シグナルの送り主はキンメだ。

右トモ2番の佐藤さんは5点掛け、左胴の間の宮川さんは4点掛けでキンメを取り込んだ。

大半の人が2~3枚で型は30cm前後が主体。

釣り上げた皆さんの表情が自然とほころぶ。

魚探の写真

魚探をのぞくと底から20mくらい上まで反応がビッシリ。

釣行の写真

(左)オモリが軽いので、積極的に誘う攻めの釣りも可能。(右)船ベリにセットしたマグネット板にエサを付けたハリを並べ、ミヨシから順番に投入するスタイル。

釣行の写真

キンメは30cm前後がアベレージ。

2流し目は水深260m、3流し目は290mと流してみたが、アタリはなく真鶴岩沖へと移動となる。

「根掛かりに気を付けてね。カケ上がっていくからオモリが底をたたくたびに3~5m上げてね」とのアナウンス。

ここでは水深230~290mの範囲を流し、キンメのほか30~35cmのクロムツ、小型のメダイ、シロムツなども顔を出した。

この日は2~3名グループの方ばかりとあって、アタリが出るたびに、これはキンメだ、いやクロムツだ、上バリに食ったぞ、いや下バリだと言い合っては笑い、それが当たっても外れてもまた笑いといった、和気あいあいムードに包まれながら、着々と流し変えが繰り返される。

次に移動した真鶴沖でも水深250~290mの範囲を狙い、クロムツ主体にポツポツとアタリが出る。

アタリがきたときの仕掛けの操作について船長に伺うと、「比較的平たんなところならそのままキープ。カケ上がっていくところならアタリのたびに1~5mずつ巻き上げていくのが基本ですけど、迷ったら遠慮せず船長に聞いてください」とのこと。

さて、ここではいい感じでクロムツがアタっていたが、巻き上げ残り数十mというところで数名の竿が突然突っ込み、跳ね上がる。

厄介者のサメの出現にやむなく移動。

再び小田原沖の水深250m前後を3回流したところで13時に沖揚がりとなった。

船中釣果は、キンメがいい人で5枚、クロムツが同じく8尾。

普段と比べるとやや低い釣果となったが、当地の深海釣りはこれから本番。

近場で狙える小田原早川港出船の根魚五目は深海釣りを手軽に楽しみたい人や入門者にイチ推しだ。

釣行の写真

(左)クロムツは30~35cm級主体。(右)シロムツも交じる。

釣行の写真

(左)クロムツは30~35cm級主体。(右)メダイも上がった。

釣行の写真

(左)慣れた人は追い食いを狙って数をのばしていた。(右)クロムツを持つときは鋭い歯に気を付けよう。

釣行の写真

釣れた魚は水氷を張ったクーラーに入れて、しっかり冷やして持ち帰ろう。

釣行の写真

おいしいキンメやクロムツはアフターフィッシングも楽しみ。

知っ得!投入をより確実に行うアイデア

仕掛けの投入はハリを船ベリに並べ、船長の合図でオモリを投じるスタイルだが、風が強い日は枝ス同士が絡んでしまい投入をミスしてしまうことも。

当日乗船された寒川さん、鈴木さんは、船ベリにマグネット板はもちろんだが、水道管保温材を船ベリ下のタナに養生テープで取り付け、ハリ数分の切り込みをカッターで入れ、船ベリから垂れ下がる枝スが風でなびかないよう挟み込んでいた。

これにより枝ス同士が風で絡まる率がグッと下がり、確実に投入をこなすことができる。

釣行の写真

マグネット板や水道管保温材を固定する養生テープをお忘れなく。

平安丸の根魚五目仕掛け例

ある程度のオマツリや糸ヨレは避けられないので、手早く仕掛けを修復できるように、あらかじめハリスを結んだ予備バリを用意しておくとよい。

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