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暑い夏には涼しい夜釣りだれでも簡単楽しめる!湾奥のメバル・カサゴ好調

隔週刊つり情報編集部

日中の暑さが厳しくなるにつれ、恋しくなるのが涼しい夜釣り。東京湾では夜メバル・カサゴ船が人気を博している。

近年はメバルは交じる程度でカサゴが主役になっているものの、アタリは多く、だれでも簡単に楽しめるのがいい。

横浜からの出船では航程15分ほどの扇島~横浜沖4~9mダチを狙い、トップで30~50尾、慣れない人でも10~20尾は釣れる好調ぶり。

出船は土曜のみとする船が多く、短時間でサクッと遊べる気軽さは船釣りビギナーにもおすすめできる。

夏のおすすめアイテム 虫除け&虫刺され薬

夜釣りは日焼けの心配は少ないが、夕方の船着き場や駐車場で気になるのがヤブ蚊などの虫。

出船前に刺されるとかゆくて釣りに集中できなくなる。車やバッグに虫除け&虫刺され薬を入れておくと安心だ。

これから迎える夏休み、船釣りビギナーを誘って出かけるケースも増えるだろう。

そんなときにおすすめなのが東京湾の夜メバル・カサゴ。

まずそのいい点をあげてみると、首都近郊から出船する船が多数あること。

本誌船宿データベースを元にすると千葉寒川の守山丸、江戸川放水路の高津遊船、東京では深川の吉野屋、品川のひらい丸、南六郷のミナミ釣船、川崎のつり幸、横浜の渡辺釣船店、広島屋、横浜本牧のシーウルフ、金沢漁港では忠彦丸、金沢八景では一之瀬丸、横須賀エリアでは京急大津のいなの丸、走水の関義丸、鴨居大室の房丸が夜メバル・カサゴ乗合を出す。

船宿によって夜メバル、夜メバル&カサゴ、夜カサゴと看板はまちまちだが、近年は湾奥の釣り場ではメバルは交じる程度となっており、主に釣れるのはカサゴ。

対して横須賀方面では昔のように数は望めないものの、いい日はメバルだけでツ抜けすることもある。

出船エリアは幅広いものの、釣り場はそれぞれの船着き場から15~20分ほどと近いのもいいところ。

釣り場が近いので釣り時間も長く取れる。

ちなみに湾奥では17時~17時半、横須賀では18時に出船し21時~21時半には帰港することがほとんど。

そして何より、アタリが多く船釣り初心者でも楽しめるのがいい。

メインはカサゴになるが、約3時間ほどの釣りで慣れた人なら40~60尾釣れることもある。

それだけ魚影が濃ければ初心者でも10~20尾は釣れるので、アタリがなくて飽きてしまう、なんてことはない。

デメリットとしては、ほとんどの船宿で土曜のみの出船(船によってはリクエストなどで土曜以外でも出船してくれる)としているため釣行機会が限られてしまうこと。

釣り場は近いとはいえ岸壁際を狙うことが多く、ナギの日でも寄せ返しのウネリがあって船が揺れること。

心配なら事前に酔い止めを服用しておこう。

なお、夜メバル・カサゴのシーズンは横須賀エリアで8月一杯まで、湾奥では10月一杯までとなっている。

釣行の写真

▲船長の奥さんと娘の杏奈さんも乗船、カサゴ釣りを楽しんだ

根掛かりしたら仕掛けは速やかに全交換

夜メバル・カサゴのタックル&仕掛けを紹介しておこう。

といっても各船貸し道具を完備、仕掛けやオモリも販売しているから、何も持っていなくても釣行は可能。

ある程度道具や仕掛けを自分で用意しておきたいという人は参考にしていただきたい。

竿は全長1.8~2m前後で7:3~6:4調子のゲームロッド。

軟らかいほうが食い込みはいいが根掛かりしやすい、硬めだと操作性はいいがアタリを弾くことがあるなど、それぞれメリットデメリットはあるが、大きな差ではないので好みで構わない。

ほかには3本バリ仕掛けであれば全長2.4mほどのメバル竿も釣りやすい。

リールは水深が10~20m前後と浅いため小型の両軸で十分。

道糸はPE1~1.5号前後を巻いておく。

PE0.8~1号の細糸ならリーダーを結んでおいたほうが安心だ。

仕掛けはメバルを視野に入れるなら高いタナまでカバーできる胴つき3本バリ、カサゴ中心なら手返し優先で胴つき2本バリでいい。

ハリスは幹糸はフロロカーボン2~3号で、枝スは同1~2号。

メバル狙いならハリスは細めのほうがやや有利だが、カサゴ狙いなら根掛かりが多いので太めのほうが安心。

ハリはメバル狙いならメバルバリやヤマメバリの9~10号、カサゴ狙いならムツバリの11~12号前後。

オモリは軽い場合は10~15号、重ければ20~25号。

船により変わるので予約時に確認しておきたい。

メバル、カサゴどちらが優勢にしてもポイントは根の荒い岩礁帯だから根掛かりは避けられない。

替えの枝スを用意して交換という手もあるが、視界の悪い夜釣りだけに交換に手間取ることもある。

予備の仕掛けを多めに用意して、根掛かりしたら速やかに仕掛けを全交換したほうがタイムロスなく釣ることができる。

釣行の写真

▲アジも交じる

ベストポジションで底を確認しつつアタリを待つ

夜メバル・カサゴで使うエサはアオイソメ。

頭の下を親指と人差し指でギュッとつかむと口を開くので、ハリ先を入れてチョン掛けにする。

短いものなら1匹そのままでいいが、長すぎる場合は半分にカット、全体で5~6センチになっていればOK。

エサを付けたら投入。仕掛けを竿先一杯まで巻き上げ竿を立てたらオモリをつかむ。

リールのクラッチを切ってスプールを押さえたらそのままヒョイッと反動をつけ軽く前方へ振り込む。

仕掛け落下中はリールのスプールに軽く指を当ててやると余分な糸フケが出づらくなるのでなおよし。

トンッと感触があってそれ以上道糸が出なくなったらオモリが底に着いた合図。

すぐにリールを巻いて余分な糸フケを巻き取る。

ここで竿を水平に構えた状態で上下させ、オモリが海底にトンッと着く感触を確認する。

竿を水平に戻したときにトンッとなるのがベストポジション。

竿を上下させてもオモリの重さしか感じないようであれば巻き上げ過ぎ、糸がフケたままであればたるみ過ぎなのでもう少し巻き取る。

あとは竿を水平に構えて時どきオモリが底をトントンたたく状態でアタリを待っていればいい。

海底には起伏があるのでそのまま待っているとトントンしなくなったり道糸がたるんだりする。

そんなときは一度竿を大きく持ち上げ再び底を確認するようにしたい。

慣れてきたらオモリを底に着けたまま、いわゆるゼロテンションをキープ。

ガリガリッと根に当たる感触があったら竿を持ち上げ根掛かり回避、オモリの重さを感じるようになったら水深が深くなったので底を取り直す。

そんな感じで釣れるようになれば、面白さは一層増すだろう。

メバルもカサゴも早合わせは禁物。

モゾモゾ、ブルブルッときてもすぐには合わせず、そのまましばらく待って、ググッと強めに引き込んだらゆっくり竿を立てて巻き上げる。

取り込みは投入の逆。

魚が海面下に見えても慌てず、仕掛けを竿先一杯まで巻き上げてから竿を立ててオモリをつかむようにする。

魚をハリから外すときは、下アゴをギュッとつかんでからペンチなどを利用したほうが安全かつスムーズだ。

釣行の写真

▲ダブルもあった

安・近・短で楽しめる!東京湾の夏の風物詩は健在

昔と今で、夜メバル釣りが変わったことがいくつかある。

まず何より肝心のメバルが釣れなくなったこと。

その代わりに勢力を増しているのがカサゴで、今では夜カサゴとして出船している船のほうが多いくらい。

また、以前は週末の金土日と出船回数も多かったが、現在は土曜のみとする宿がほとんど。

だからと言って人気が衰えたのかと言えばそうではなく、むしろ以前よりも乗船する人は多いような気さえする。

やはり東京湾の夏の風物詩として欠かせない釣り、いつまでも続いてほしいと願わずにはいられない。

釣行の写真

▲慣れた人なら40~50尾は釣る

唯一のメバルが早々に登場

週1回の出船となると、なかなか取材する機会にも恵まれなくなる。

シケで中止になった場合には翌週になるから締め切りに間に合わなくなってしまう。

今回も当初は南西風が強い予報だったため、なるべく風の影響を受けにくいだろう湾奥の横浜出船を選んだ。

6月29日、広島屋の夜メバル・カサゴ乗合には10名が集まった。

石井晃船長に「最近はメバル釣れないでしょ?」と話を向けると、「そうですねえ。交じる程度になっちゃいました。だけど今シーズンの初出船となった4月末にはトップで8尾釣った人もいたんですよ」とのこと。

釣り場について聞くと、最近は鶴見~横浜沖を中心に攻めているらしい。

本牧のほうでも型は出るようだが、釣れる舷と釣れない舷で差が出てしまうという。

この釣りは堤防際などに接して狙うためどうしても障害物に近いほうが釣れる傾向にはあるが、鶴見~横浜沖だと比較的満遍なく釣れるらしい。

17時に出船して航程15分ほどで扇島沖へ。

水深は4~5mから深くても8~9mなので、広島屋ではオモリ10号で楽しめるのもいいところ。

さっそくスタートすると、潮が濁っているせいかまだ明るいうちからポツポツと型が出始める。

釣れるカサゴは大中小交じりだが、小型はリリースしてもお土産くらいは十分キープできるという。

なかには船釣りはおろか、釣り自体が初めてという娘さんを連れた親子3人組もいて、お父さんが一生懸命レクチャーしている。

そのかいあってか早々に型を見て、人生ファーストフィッシュとにこやかにカメラに収まってくれた。

その親子の息子さんのほうにしばらくしてまずまずの引き。

良型カサゴかと思ったら、なんと上がったのはメバル。

早々の登場にビックリしてしまったが、結局この夜のメバルはこの1尾だけだった。

日没前の写真はだいたい撮れたが、このままでは日中釣りと変わらない。

陽が沈むまでは左舷の胴の間で道具を出すことにする。

船下へ仕掛けを沈め、ゼロテンションをキープしつつ海底をトレースしていくとすぐにモソモソとアタリがある。

このまま食い込みを待つのがセオリーだが、場合によってはそのまま根掛かりしてしまうこともある。

そこで最初のアタリの後に少し待ってからソーッと聞き上げるとグググッと食い込んでくる。

そんな調子であっという間に5連チャン。

ここで再び船内を回ってみると、一人アタリはあるけど掛からないと苦戦している青年がいた。

エサのアオイソメを短めに付けていたのでもっと長くてもいいこと、アタリを待つ間に糸が緩みすぎなのでもう少し張って待ったほうがいいことをアドバイス。

するとそれからはコツをつかんだのか快調に釣り始め、帰りに聞いてみると、「20尾くらい釣れました。面白かった、また来たい」と話してくれた。

潮が濁っていたせいか暗くなってからはアタリの出るペースが減ったため横浜沖へ移動。

ここでもポツリポツリではあったが、みなさんそれなりにカサゴの引きを楽しんで20時半過ぎに沖揚がり、21時には船着き場へ戻る。

実釣時間は3時間ほどだが、この短さもちょうどいい。

これからますます日中の暑さが厳しくなる夏本番。

夕涼みがてらにぜひ夜メバル・カサゴ釣りを楽しんでいただきたい。

釣行の写真

▲親子3人で夏の週末を楽しんだ

船宿INFORMATION

東京湾奥横浜

広島屋

045・622・8615

▼備考=土曜祝日のみ17時出船。

日中はライトアジ、シロギスへ

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