今年の東京湾は、8月になっても浅場に群れが回遊せず、水深60~70m前後のポイントを中心に狙っていた。
まあ確証があるわけではないが、個人的には水深があるぶん大型がよく釣れているのではないかと推察する。
こりゃドラゴン捕獲にもってこいなんじゃないかと勝手に想像し、8月11日に三浦半島新安浦港のこうゆう丸を訪れた。
良型は出るが、大型はこない…
8月中旬現在、東京湾のタチウオは走水 ~観音崎沖周辺に船団が形成されている
出典:
当日はお盆休み真っ盛りのためか満船28名と大盛況。
事前にテンヤの釣りをやりたいと船長に告げていた自分は、同行の近田研究員とともに左舷ミヨシに入れていただく。
荻野裕大船長に狙って大型が釣れる可能性を聞くと、う~んと首をひねりながらも、「一番可能性が高いのはテンヤかな。ルアーも大きいのが釣れるかも」とのこと。
7時20分ごろに出船してこのところ狙っているという走水沖へ。
水深は60mほどで、底から15m上くらいまで探ってという指示。
さっそく冷凍マイワシを縛り付けたテンヤを投入する。
船内ではポツポツとアタリが出始め、指幅3本クラスが取り込まれていく。
ドラゴン狙いに秘策あり!?
(右)こうゆう丸では道糸はPE2号以下 で、オモリは50号と80号を使い分ける
出典:
今回の巻頭特集の一大命題が狙ってドラゴンを釣ること。
そこで現在、大型が釣れる可能性が最も高いと言われているテンヤと、大型にも実績がある「こうゆう針」で検証してみた。
釣っている人に聞くと、タナは底から5mくらいと低めらしい。
電動のズル巻きで探っていくと、底から7~8mくらいでアタリはあったがなかなか掛けられない。
その間にもこうゆう針で釣る隣の近田研究員が指幅4本サイズをゲット。直後に自分もようやくテンヤで1本目を掛けるが、なんか細いなあ。
狙いどおりにハリ掛かりさせた瞬間がタチウオ釣りのだいご味
出典:
テンヤは大型が釣れるなんてのはただの噂だったのか!?
朝のうちは活発だったアタリも徐々に少なくなり、手慣れた人は釣るものの、ビギナーにはやや厳しい展開に。
こうなると必然、テンヤへのアタリも少なくなる。
半日船でトップは30本前後
出典:
11時半に沖揚がりとなり、トップは34本釣ったものの、ほとんどの人が10本前後と今一歩だった。
肝心のサイズも、この日は目立った大物は出ず。
自分もテンヤで4本ばかり釣ったが、フツーのサイズばかりだった。
まあ一日で結果が出るとは思っていなかったので、二日後の13日に再びこうゆう丸を訪れる。
今回はテンヤの釣りは所長に任せることにし、自分はこうゆう針に専念する。
東京ドラゴン研究所の研究員が二日間に わたり狙ってドラゴンが釣れないかを検証
出典:
この日は総勢20名ほどで出船。
釣り場は同じく走水沖だが、前回よりちょっと北目へズレたポイント。
同じく水深60m前後を海底から探っていく。
船長に今日は型狙いで頼みますぜ!とお願いしておいたのが奏功したのか、開始早々に指幅5本チョイの良型をゲット。
(上・下)こうゆう丸では釣り方で釣り座を振り分けるためルアーやテンヤを希望する場合は予約時に申告しておこう
出典:
直後に所長もテンヤで同サイズを釣る。
船内でも1mオーバーが何本か出て、今日はいい感じ。
しかし、良型までは上がるものの、指幅6本、120cm以上の大型にはお目にかかることができなかった。
(右)指幅5本クラスでも全長を測ると100~105センチほどのことが多い(左)取材二日目には指幅5本少々の良型がけっこう釣れたが、ドラ ゴンと呼ぶにはもう一声
出典:
この日のトップは28本。
サイズはテンヤで釣った115cmが最大だったが、普通のテンビン仕掛けで釣っていた人たちも105~110cm前後は連発していたし、指幅に関してはどれも似たり寄ったり。
とくに釣り方、仕掛けでサイズに差が出るという傾向は見られなかった。
とはいえドラゴン研究所は設立されたばかり。
今後もビッグワンを求めて研究を続けていきたい。
(左)今回、指幅基準を探るうえで参考にさせてもらったのがリフィッシュのタチウオ専用スケール「タチオキクン フィンガーポケット」(右4つ)各社がノベルティーなどで配布しているドラゴンステッカー。釣具店で見つけたらぜひゲットしたい
出典:
釣り船予約サイト「釣割」のスタッフがオススメする釣り船はこちら!
【神奈川タチウオ船】人気ランキング
【神奈川タチウオ船】価格ランキング
隔週刊つり情報(2019年9月15日号)※無断複製・転載禁止