読者の皆さま、こんにちは。
なおちんこと井上直美です。
記念すべき第10回なおちゃんねるは、三浦半島京急大津港いなの丸さんにお世話になってタチウオ釣りに行ってきました。
東京湾のタチウオ釣りは主にテンビン、テンヤ、ジギングの3種類で狙いますが、今回はテンビン仕掛けでの挑戦です。
テンビン仕掛けの釣りはまだ数えるほどの経験しかないのと、どちらかというと夏の釣行が多かったので、この時期のパターンを野地吉友船長に教えていただきました。
以前は春先のこの季節はタチウオのシーズンではなかったのですが、ここ数年は反応が途切れず、ほぼ周年乗合船を出すようになったそうです。
とはいえ、このところの模様はかなりテクニカルで、誘いが合っていないとアタリが出ないこともあるようです。
基本的には活性が低く夏のように上までエサを追いかけてくることは少ないので、バシバシと激しく動かしたり早くシャクるよりも軽く、小さめで、シャクった後のステイ時間を3~5秒くらいと長めに取ったほうがいいとのことでした。
また、アタリが出る誘いのパターンも一日で何度も変わることがあるので、釣れたからといって同じ誘いを繰り返すのではなく、アタリが遠のいたらほかの誘い方を試してみることが大切だそうです。
ちなみにハリの大きさは年間通して2/0が基本。
最近は釣れるタチウオのサイズが指幅4~5本級と大きいので1/0だと丸飲みされる可能性があり、かといって3/0と大きくすると逆にアタリが極端に減ってしまうと教えていただきました。
【プロフィール】井上 直美(いのうえ なおみ)
アルファタックルフィールドスタッフ。
ドクモスカウト2014 グランプリ、第4代ツリタガ~ル。
“なおちん” の愛称で親しまれる。
1本目はラッキーパンチも結果オーライ
そんなレクチャーを受けていざ出船です!(誘い方の動作などは連動のYouTube動画を見てね)
10分ほどで走水沖のポイントに到着、まずは海面からの指示ダナで60m前後を狙いました。
前半は走水沖の水深65m前後を狙った。
出典:
初めは優しくフワフワとシャクり、ステイも長くしてエサをゆっくり見せる誘いをしたのですが全くアタリがありません。
次に止めの時間は入れず、シャクリ幅を小さくして小魚がピョンピョンと跳ねているような演出の誘いにするとすぐにアタリがありました。
しかし、なかなかしっかりと食い込まない・・・エサだけ取られてしまったのかな?と思い、仕掛けを回収しようと電動リールを巻き始めた瞬間に大きな引き込みがありました。
念願の1本目はなんとも微妙な?ラッキーで釣れてしまったタチウオ。
きっと仕掛けの周りにいたのが反射的に飛び付いてきたのかな?
だけど誘いは合っていたようで、このあと連続で4本追加することができました。
アタリがあってもなかなか食い込まないときは、その場でシェイクしてピタッと止めるとリアクションで食ってきたりもするので有効ですよ。
アタリがなくなってきたので少しポイントを移動して、次は観音崎沖の80m前後のタナを狙います。
こちらでは先ほどの誘いだと食ってこないので、あまりシャクらず、その場でフワフワ動かしたり色いろ試してみるも、気難しいタチウオ君には全く見向きもされません。
そこで小さく鋭くシャクった後にステイ時間を3秒入れてみました。
待ちの時間を入れることでタチウオがエサを食べやすくなったのか、すぐにアタリがありました。
この誘いはこのポイントのタチウオに合っていたようで、またまた入れ食いモードに。
船長いわく、ここ数日はタチウオの反応はかなりあるものの、そのときの当たりパターンを見付けられないとなかなか数をのばせない超テクニカルな釣りなんだとか。
久しぶりのテンビンタチウオはすごく難しかったけど、事前に船長から何パターンかの誘いを教えていただいていたので、うまくハマって気づけば18本のタチウオを釣り上げることができました。
しかもすべてサイズがいいので引きが強くて楽しかった~。
頭脳も体も使うこの時期のタチウオ釣りはかなりハマってしまいそう♪
またすぐに行かなくちゃ♪
同船された皆様、そして吉友船長、ありがとうございました。
なおちんの身長より長い!?ビッグなタチウオも多い。
出典:
誘いのパターンをつかむと連釣できる流しもあった。
出典:
(上)定休日で遊びにきていた剣崎松輪・一義丸の北風船長。(左)特大は出なかったがメータークラスはちょくちょく交じった。(右)型は大きくてもアタリはかなり小さいことがある。
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(左)冬には冬の面白さがあるのが東京湾のタチウオ。(右)2本バリの人には一荷も。
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(左)指幅5本クラスも交じって26本で竿頭はお見事。(右上)まずは5本を目標に頑張りたい。(右下)この日は全員テンビン仕掛けだった。
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(左)この日は平均15本前後とまずまず 。(右)観音崎沖は少し深くなってタナは70~80m前後。
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(上)後半に狙った観音崎沖では船団が固まる時間帯も。(左)東京湾の冬タチウオはまだまだ楽しめそう。(右)ハリ掛かりさせるまでの難しさが面白い。
出典:
(左)ハリを飲まれていたのか抜き上げようとしたらハリス切れ。(右)仕掛けが上がったらハリスを緩めず一気に抜き上げよう。
出典:
なおちゃんのタチウオ仕掛け
(左)この日は電車釣行にも便利な3ピースの海人モバイリーを使いました。(真ん中)船宿仕掛はハリス6~7号全長2mの1本バリ。オモリは道糸の太さで60~80号前後を使い分ける。(右)船で用意されるエサはコノシロ。3回縫い刺しで真っすぐていねいに付けることが肝心。
出典:
Nao’s Kitchen
タチウオの定番料理はだいたい作っているので、今回はSNSでオススメの変わり種を聞いて作ってみました。
題して「韓国風やみつきタチウオキムチ」。
生のタチウオの弾力とキムチのシャキシャキ感、濃厚な味付けでご飯、お酒が進む~!
タチウオを三枚におろして食べやすいサイズにしたら、キムチと豆板醤、少量のゴマ油とネギを散らしてでき上がり♪
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【隔週刊つり情報(2021年3月15日号)※無断複製・転載禁止】