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【秋推し】今、釣りたい4ターゲット~ショウサイフグ編~

隔週刊つり情報編集部

今期の外房大原のフグは例年にないくらい魚影が濃く、9月の開幕から約1カ月の間、トップ30~50尾で推移し、時には定数の80尾に届く日もある釣れっぷりを見せている。

サイズも25~30cm級を主体に35cm前後も交じるなど良型ぞろい。

そんな話を聞けば、だれだってフグの腹のように期待を大きく膨らませてしまうに違いない。

9月27日に取材した外房大原港の利永丸では、朝イチからラッシュが続き、同宿では今期初となる定数の80尾に到達し早揚がりとなった。

当日の模様は後述するが、初挑戦の私でも入れ食いを堪能することができ、今シーズンの好模様を体験することができた。

それもこれも中井春樹船長や同船した常連さんたちのアドバイスがあったからこそ。

いくら食いが立っているからといっても基本は大切。

というわけで、ここでは入門者の私が当日教わった道具立てやエサ付け、釣り方など大原のフグ釣りで知っておきたいハウツーをまとめて紹介したい。

釣行の写真

今期の大原は好調。釣りも食も楽しみ

軽さは正義?短竿が主流手返し優先なら電動もOK

カットウ仕掛けを使った釣りのイメージは上図のようにエサバリに付けたアオヤギを食べにきたフグを掛けバリに引っ掛けるというもの。

フグのアタリは小さいので、タックルはそれが分かる高感度の穂先を持ちながら、しっかりと合わせが効く張りのある胴を持つ竿、さらに一日中竿を手にして釣ることから、軽くて操作しやすい短めがおすすめ。

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専用竿は9:1~8:2の先調子で、オモリ負荷表示25~30号、全長1.5m前後が主流となっている。

専用竿のほかにカワハギ竿で代用することもできるし、穂先が軟らかくアタリが分かりやすいマルイカ竿を使う方もいるとのこと。

目下のところ釣り場の水深は25m前後のことが多いため、リールは小型両軸が基本で、ハイギアタイプなら巻き上げも速く手返しがよくなる。

同じく手返しがアップするからと、超小型の電動を使う人もいる。

食いが立てば巻き上げ回数が増えるし、良型ぞろいであれば巻くのも一苦労。電動なら体力的にも楽だ。

道糸はPE2号前後がオマツリや根掛かりによる高切れのリスクが減るので使いやすいが、感度や潮切れを高めたいなら1号でもOK。

その場合は先糸としてフロロカーボン5~6号を1mほど結んでおこう。

釣行の写真

(左)先調子の専用竿に小型両軸リールの組み合わせが主流(右)巻き上げが楽な超小型電動リールを使う人もいる

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1段、それとも2段バリカットウはどっちがいい?

仕掛けはオモリ、エサバリ、カットウバリ(掛けバリ)で構成されており、大原ではカットウバリを2つ付けた2段バリが主流。

釣れ上がったフグの中には、尾の近くに2段目のカットウが掛かってくることがあり取りこぼしが少ないほか、ダブルで釣れることもある。

では1段バリでは釣れないのかというとそんなことはなく、中井船長によると、「入れ食いのときは1本(1段)バリがおすすめです。手前マツリしにくいし、ハリを外しやすいので手返しがよくなり数がのびます」とのこと。

カットウ仕掛けは完成された船宿仕掛けや市販品もあるが、エサバリが一体化したオモリや、ハリス付きの替えバリといったパーツが単品でも販売されていて、それぞれ組み合わせて自作することもできる。

オモリは25~30号で、船で統一する場合と、状況で使い分ける場合がある。

ちなみに利永丸は25号で統一している。

色は様ざまあるが、オレンジ(アオヤギカラー)や無塗装(鉛色)が中心で、朝マヅメの薄暗いときや潮が濁っているときはアピールを期待して夜光を試してみるのも一手。

釣行の写真

(左)2段バリはダブルで掛かることもある(右)2カ所に掛かるとキャッチ率が高い

エサをたっぷり付けて積極的にフグにアピール

大原のフグ釣りではアオヤギエサを使う。

オモリ近くのエサバリにキモ、ベロと縫い刺しして、3~4個をたっぷり付けるのがコツだ。

エサがたくさん付いていれば、フグに対してアピールになるし、食い尽くされにくいので掛け損じてもチャンスが続く。

フグはアオヤギのキモが大好物で、釣っているうちにキモからかじり取られていく。

1尾釣れるたびに、またはアタリを何度か感じてからアタらなくなったら、仕掛けを回収してエサをチェック。

キモが食われてベロだけ残っていたらすべて交換、ハリに残ったエサにキモがあれば、コキ上げてアオヤギを付け足していく。

釣行の写真

(上)空合わせは小さくシャープに30~50cm幅でシャクる(下)仕掛けを投入したらサミングする

エサの写真

(左)エサはケチらずにたっぷり付けよう(右上)船で1パック500円で購入できる。一日で1人2パック消費する。(右下)エサが取られたら付け足す。

アタらなくても空合わせタイム釣りってなんだ?

外房フグの釣り方は、オモリを底に着けた状態で「アタリを取って合わせる方法」と、アタリを感じなくても一定の間隔で空合わせを入れてタイミングで掛けていく「タイム釣り」の2通りがある。

タイム釣りは、船長から合図が出たら船下に仕掛けを沈めて着底させ、道糸を張らずたるませずに待つ。

待つ時間は5秒を目安に食いが立っているときは短め(3秒)に、エサが取られないときは長め(10秒前後)にする。
 
空合わせは30~50cm幅で軽くシャクるのが基本で、引っ掛けようと思ったり、大きな合わせをすると寄ってきたフグを散らすことになる。

空合わせのあとは、シャクった竿をしっかり止め、仕掛けの重さを竿先で感じながらゆっくり下ろす。

タイム釣りはこのような、待ち→空合わせ→落とし込みの繰り返しとなる。

取材当日はフグの活性が高く、アタリ即合わせで楽しめた。

「仕掛けを落とせばアタると思うからアタったらすぐに合わせてみて」との船長のアドバイスがあり、空合わせのタイミングを待たずに積極的に合わせると面白いようにフグが掛かった。

私が悩んだのは上からゆっくり下ろす最中にアタったときの合わせ方。

アタリに即合わせしても、空振りするケースがけっこう多かったからだ。

「アタリがあってもそのまま竿を下げ、エサを追わせて海底までフグを引き連れて仕掛けが着底したら即座に合わせるとハリ掛かりしやすくなるよ」と常連さんに教わり試してみると、ヒット率は格段に上がった。

仕掛けを下ろしているときはフグよりも上にカットウバリがあるため掛からなかったようだ。

それから当たり前のことだがエサの付いていない状態で釣り続けてもアタリはない。

とはいえ慣れないうちはフグにエサを食べ尽くされたことに気づかないことがあるもの。

そこで私が試したのが、エサの付いている仕掛けと付いていない仕掛けを落として空合わせを入れてみること。

エサがあるときに空合わせをすると手応えがあるが、エサがないときはとても軽い。

この違いを覚えておけば海中の仕掛けにエサが残っているかどうかの判別ができるようになるはずだ。

大原のフグに初挑戦入れ食いに大満足!

取材に訪れたのは9月27日、18名のお客さんを乗せた利永丸はまず太東沖の25mダチを横流しで探った。

とはいえ、この日は風も流れもないため、フグの反応の上に船を着けるとほとんど動かないという状況。

5時15分のスタートと同時に船中のあちこちでフグが掛かり、次つぎに取り込まれていく。

「フグの反応で真っ赤だよ。今すぐ釣りをしたほうがいいよ。バリバリ釣れそうだから撮影は明るくなってからにしなよ」と中井船長から何度かお誘いいただいたので、お言葉に甘えて竿を出すことにした。

大原のフグ釣りは初めてなので、船長にエサ付けと釣り方を教えてもらってから開始。 

船下に仕掛けを投入し、着底するやいなやコツコツとアタったので合わせるといきなり掛かった。

夢中でリールを巻き25cm級を取り込み、フグからハリを外し足元のオケに入れる。

エサがまだ残っていたのでアオヤギを1個付け足して再投入。

今度は仕掛けが着底してもアタらなかったので、3秒数えて空合わせ。

するとズシッ!という重量感が伝わってきて30cm級を釣り上げた。

その後もタイム釣りで25~30cm級を中心に釣れて、オケに溜まっていくフグを見てニンマリする。

同船者もタイム釣りの方がほとんどだが、食いが立っているときは仕掛けが着底した直後も空合わせをしてフグを掛けている。

数に関しては手返しが大事で、超小型電動リールを使ったり、あえて1段バリにすることでハリを外しやすくして数をのばしている方もいた。

電動リールと1段バリの両方を使っていた右舷ミヨシ3番の方が最速で定数の80尾に達したところで9時45分に早揚がりとなった。

釣果は18~38cmを20~80尾、平均40~50尾。

私は20尾で大満足。

当日はエサを4パック使った方がいてエサの消費量が気になった。

船長によると一日2パックあれば十分で、慣れた方は1パックで50尾釣るという。

私は20尾釣り上げたところで1パックを使い切り、いかにエサを食べられていることに気づかずに釣っていたのかがよく分かった。

次回、機会があればエサ持ちもテーマにしてみたい。

さて釣り上げたフグは船長がさばいてくれるので、帰宅してからの料理が楽、夜は空揚げとフグ鍋にして秋の味覚を堪能した。

大原のフグはこれからも魚影濃厚の太東沖をメインに探るというから、今後も期待が持てそうだ。

釣行の写真

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