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大原港のフグ始動!良型主体で膨らむ期待

隔週刊つり情報編集部

外房大原のショウサイフグが解禁した9月1日、その模様をお届けするため利永丸へ向かった。
 
ここ大原はフグ釣りのメッカ、解禁の二文字を見ると釣れそうな気がして心が躍り、フグの腹のように期待を大きく膨らませてしまう。
 
4時前に中井春樹船長が到着。

受付を済ませて船内に道具を積み込み、タックルの準備をするお客さんの表情はやる気に満ちていて、一人一人にあいさつをするうち私も気合が入ってきた。

船長の読みが的中

「昨年の解禁でいい釣りをした真沖へ行きます。そこで様子を見て釣れないときは太東沖へ向かいますよ」と船長。
 
4時20分に私を含めて6名の乗船客を乗せて出船し、20分ほどで大原沖の水深15m前後に到着。

ほかに2隻のフグ船が見える。

ポイントは砂地で根掛かりの心配はないそうだ。
 
5時になり、「どうぞ。水深14mです」のアナウンスでいよいよ釣り開始。
 
船長に教わった釣り方は、船下に仕掛けを沈めて着底させ、糸フケを取ったら5秒待ち、30~50cm幅で軽くシャクって空合わせを入れる「タイム釣り」。

また、底で待っている間にアタリがきたら即合わせする方法。
 
最初の流しでは2人が、2流し目は残りの3人がショウサイフグを釣り上げて、早くも全員がフグの顔を見た。
 
幸先よい出足で船長もひと安心、この釣れ具合なら私でもお土産は釣れそうとさらに期待が膨らむ。
 
その後も流し変えのたびに船中で25cm前後のフグが釣れ上がり、手返しよく釣っていた左トモ2番の米田さんは早くもツ抜け。
 
8時になると、太東沖へ向かったフグ船が続々と大原沖に集まり、10隻がひしめき合う。
 
移動してきたということは太東沖が渋かったわけで、大原沖を選んだ船長の読みがズバリ的中したのだろう。
 
ただしプレッシャーが高くなったのか次第にアタリが遠くなる。

釣行の写真

釣り場は港からすぐの水深15mダチ

釣行の写真

30~50cm幅で軽くシャクる空合わせは誘いにもなる

釣り人の写真

初日の記念すべき1尾目を釣り上げた杉田さん

釣り人の写真

釣れるサイズは25~30cm級がメイン

釣行の写真

食いが立ったら手返しよく釣り数をのばしたい

釣行の写真

大原沖にフグ船が集結

サイズアップに成功

ここで船長は船団から少し離れた場所へ移動。

「水深16mです。根掛かりに注意してください」
 
船長によると砂地で海底にはカジメが生えており、良型のフグが釣れるという。
 
さっそく右トモの風間さんがアタリをとらえ、キュッと合わせを入れるとガツンと竿が止められる。

竿先を何度もたたかれながらリールを巻き、取り込んだのは38cmのデカフグ。

ギリギリと歯ぎしりするような音を出し、腹を大きく膨らませている。

「このサイズが釣れるとうれしいですね。刺身にするのが楽しみです」と風間さん。
 
これを皮切りに30~35cm前後のフグが船中のあちこちで取り込まれた。
 
10時過ぎ、私も竿を出す。
 
アオヤギをオモリに付いたエサバリに、キモ、ベロと縫い刺しして4個付け、船下へ投入。

着底するやいなやコツコツとアタったため即合わせするといきなり掛かった。

夢中でリールを巻き、35cmを取り込む。
 
エサがまだ残っていたのでアオヤギを1個足して再投入。

今度は仕掛けが着底してもアタらなかったので、5秒数えてから空合わせを入れるとズシリと重量感が伝わり、ゆっくり巻き上げて30cm級を釣り上げた。
 
再投入して空合わせすると、今度はカジメの茎が引っ掛かってきた。

周りでもカジメが掛かっていて釣りにくそう。
 
それを見た船長は潮回りし、「水深13mです、どうぞ!」とのアナウンスで再開。
 
投入し5秒数えているとゴゴンときたので即合わせするも空振り。

再着底させるとすぐにアタり、キュッと合わせたがスカッ。
 
アタリがあってもなかなか掛けられないため仕掛けを交換し、投入。

するとまたもやゴゴンときたので即合わせを入れると今度は掛かった。

30cm級のフグを取り込んだところで11時の沖揚がり。
 
皆さんの釣果は18~38cmのショウサイフグを一人10~32尾だった。
 
釣り上げたフグは船長がさばいてくれるので、帰宅してからの料理は楽ちん、夜は大好物の空揚げにして秋の味覚を堪能した。
 
9月中旬ごろからは太東沖へ舞台を移して数釣りが楽しめるようになるとのことなので今後も期待が持てそうだ。

釣行の写真

良型フグを掛けたときの重量感がたまらない

釣り人の写真

このサイズが掛かれば手応えは抜群

釣り人の写真

アタリにタイミングよく合わせられると口付近に掛かることが多い

釣り人の写真

カットウバリが2カ所に掛かるとバレにくい

釣り人の写真

アタリを取って合わせる釣り方と空合わせを繰り返すタイム釣りを状況で使い分け、当日32尾を釣り上げた米田さん

釣り人の写真

シーズンは来春までのロングラン

【知っ得!船長に聞きました】空振りが多いときは?

合わせても掛からないときはハリ先を爪などに当てて甘くなっていないかチェックしてください。

何尾かフグを掛けたり、根掛かりを外したあとはとくにハリ先が甘くなっているはずです。

甘くなったハリ先はフックシャープナーで研ぐ、もしくは新しいハリに交換しましょう。

ハリの写真

交換用のハリやシャープナーを持参する

当日のカットウフグ仕掛け

利永丸ではオモリ25号で統一している。

オモリの色は様ざまあるが、アオヤギに似たオレンジをメインに薄暗いときや潮が濁っているときはアピールを期待して夜光にする。

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