【東京湾奥川崎出船】昨年同様の当たり年!?今年は千葉エリアに注目!
前号の巻頭特集の一環で6月1日に取材した東京湾のマダコ開幕模様。
結果は川崎沖を中心に狙いトップ15杯、ツ抜け者多数と十分な手応えを得たわけだが、それから一週間ほどたったころだろうか、依然として数は好調だったものの、どうやら主に釣れているポイントが千葉方面ということが分かってきた。
あれ?確かに開幕日も初めに千葉方面のポイントを探ったけどあんまり釣れなかったはず。
ポイントが違ったのか、その後に新ダコが入ってきたのか!?
これは確かめる必要があるぞと6月12日、東京湾奥川崎のつり幸を訪れることにした。
千葉エリアも場所によっては根掛かり注意
この日は平日だったものの2隻出しの大盛況。
ただ、つり幸といえば湾奥を代表する老舗船宿の一軒だから、これは驚くに値しない。
また、乗船者の大多数が竿釣り派だったのも、昨年来のブームを考えればある意味当たり前。
最も気になるのは、一体どこで釣っているのか!?ということ。
川崎といえば、目と鼻の先に好ポイントがあるからだ。
この日2隻目の舵を握ることになったご主人の幸田一夫船長に率直に聞いてみると、「うちの前でも一日頑張れば頭で7~8杯は取れるんだけどね・・・」とのこと。
かくして定刻6時50分に出船、一路航程1時間の対岸、千葉沖へ。
最初のポイントは水深5mほど。
砂地に貝殻があるようなポイントで、あまり引っ掛からないとか。
とりあえず船内の様子を見ていると、最初の流しでは左舷トモ3番の人が調子よくポポ~ンと餌木で3連発したが、そのほかは数人が型を見た程度。
乗りがないとみるや、船長は次つぎにポイントを変えていく。
千葉エリアで本格的にマダコを狙うのは初めてだったが、見た感じは本牧周りに似ている。
ただ、向こうはガリガリの根が多いのに対し、確かに根掛かりは少ないようだ。
ほとんどの人が投げて探っている。
ところが、少しワンドの奥へ入っていくと、根掛かりが目立ってきた。
中には投入のたびに根掛かりして高切れしている人もいる。
千葉エリアだからといって、必ずしも根掛かりしないポイントばかりではなさそうだ。
また、乗りのないポイントでは全く釣れないのに、釣れるポイントでは連発するなど、マダコが固まっている場所が限られている印象があった。
「やり始めてだいぶたったから、やってないところを探してる」と船長。
この日、周りにいたマダコ船も密集することはなく、皆思い思いのポイントを攻めている感じだった。
結局なんだかんだで数を積み重ね、14時の沖揚がりにはトップ20杯、2番手19杯、0が一人出てしまったものの平均8~10杯と、まだしばらくはイケそうな手応えだった。
千葉エリアのマダコはまだ当分期待できそう。
出典:
【九十九里飯岡出船】突如舞い込んだ朗報!餌木タコ新エリア誕生か?
新エリア飯岡は ポイント開拓が急務
東京湾の取材に先立って、実は新たな餌木タコ情報が舞い込んでいた。
九十九里飯岡港の優光丸で餌木タコの釣果が上がっていたのだ。
なんでも今年は飯岡のフグの模様がよく、交じりでマダコもよく上がっていたそうだ。
さっそく伊藤高弥船長に連絡して話を聞いてみると、6月4日に試し釣りとして出船。
この日はテンヤマゴチの試釣を兼ねていたため実質1時間半ほどしかマダコ狙いはしなかったもの
の、船中7人全員が型を見て、トップは4杯釣ったという。
これを受けて本格的にマダコ乗合を始めるとのことで、さっそく取材スケジュールを立てたのだが、シケによりあえなく断念。
改めて予定を組み直して6月16日、当地初のマダコ乗合が出船の運びとなった次第。
当日は4名のお客さんが集まってくれて、皆さんいずれも東京湾での餌木タコを経験済みだから心強い。
船長の妹、有沙さんを加えて6名で午前5時前に出船となる。
まずは近場からやっていくとのことで、10分ほどしてポイント着。
水深11mほどの根周りで、普段はアイナメやヒラメを狙う場所らしい。
前回もここで何杯か上がったそうだ。
しばらく皆さんの様子を見ていたが、全く乗りはない。
1時間ほどで見切りをつけ、水深13mほどの平場へ移動。
小さな根が点在する場所らしい。
ところがここでも全く乗りがなく、全員首を傾げる。
7時前、試し釣りに出ていた僚船から1杯釣れたと連絡が入る。
最初にやっていた根周りとのことで、Uターンすることに。
しかしやっぱり乗りはなく、時間だけが過ぎていく。
しかも、聞いていた話とは違って根掛かりが連発する。
前回この場所をやったときはほとんど引っ掛からなかったというからどうしたことか。
どうやら根の形状に問題があるようで、前回とは潮の流れが逆で、船が流れる方向によって根掛かりする率が変わるらしい。
もう少し実績を積んで、ポイントの見極めもしていかなければならないだろう。
9時ごろ、有沙さんがようやく300gほどの小型を1杯上げる。
が、後が続かない。
その後も港前の根周りを執拗に狙っていくが、なかなか結果が出ない。
すぐ近くにはタコがいそうな沖堤防もあるのだが、浅過ぎて近寄れないらしい。
遠浅の九十九里では、東京湾とは違って岸寄りの浅場を狙うことは難しいのかもしれない。
イメージ的には沖合のポイントを狙う大洗沖など茨城県海域に近い感じがする。
もはやこれまでかと断念した11時過ぎ、ついに船中2杯目のマダコが上がって11時半に沖揚がり。
予想していたのとは違って華ばなしい結果とはならなかったが、これもまた釣り。
船長に聞くと、イセエビが取れるような場所近くや、北のほうには年末になるとタコ壷を入れるような場所もあるらしい。
今回は連日のシケと前日の大雨の影響もあったかもしれないが、マダコがいないわけではなさそうなので、とにかくポイント開拓が急務と思われる。
船長は今回の結果で意気消沈するどころか、餌木タコを飯岡の新しい釣り物にしたいと意気込む。
それにはとにかく実績を積むことが重要。
新エリアの開拓に協力していただけるチャレンジャーの皆さんを募集します。
船中1杯目は300g級の小型。
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シーガーフィールドテスターでもある今井寿美礼さんが終了間際に値千金の1杯。
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飯岡沖の今後の展開に期待したい。
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タコつかむやつ!
バレーヒルから発売された注目のタコ用品が、ネーミングそのまんまの「タコつかむやつ!」。
いわゆるフィッシュグリップだが、特徴はタコを捕らえやすい大小の牙。
実際、この日釣れたタコでその使用感を確認してみたところ、500gほどの小型だったこともあってか船に張り付いたタコをヒョイッと剥がすことに成功。
そのままポイッと網袋に入れられるので、手がヌルヌルしないと好評だった。
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隔週刊つり情報(2020年7月15日号)※無断複製・転載禁止