今回Bグル隊+Gがお届けするのは東京湾のアマダイでありやす。
つぶらな瞳がかわいいアマダイちゃん。
その上品な白身はほんのり甘く、刺身はもちろん昆布じめやウロコを取らずに揚げる松笠揚げは絶品。
冬になるとどうしても釣って食べたくなる魚でありやす。
50cmオーバーが連発!?東京湾のライトアマダイにトライ!
お世話になったのは東京湾奥羽田のかみや。
舵を握る都築謙治船長に近況をうかがうと、このところ好釣果が続いていて50cmオーバーの大型が一日で4尾上がった日もあるとのこと。
う~ん、シビレますなぁ。
定刻の7時になり出船、船はナギの海をどんどん南下、金谷沖水深60mのポイントで開始。
とりあえずオレはカメラを手に皆さんの釣りを見守ることにする。
休むことなく誘いを入れる人がほとんどで、ほどなくして常連の深澤和典さんにヒット。
「コレ、本命だよ!」と言いながら取り込んだのは30cm級のアマダイでお見事!
続いてご夫婦で釣っていた大澤陽子さんの竿が大きく弧を描いた。
もしや50cmオーバー?
なんて思いカメラを持つ手に力が入る。
が、上がったのは巨大なウマヅラハギでありやした。
そんななかしれっと竿を出していた近田が30cm級のアオハタをゲット。
外道が釣れたことに安堵の表情を見せた。
(上)頻繁に誘いを入れてアタリを待つと・・・ココンとアタリ。(下)小さいながらも本命だけに慎重に取り込む。
出典:
金谷沖で深澤さんが釣り上げた船中第一号のアマダイ。
出典:
プロフィール
隊長★竹田信彦 NOBUHIKO TAKEDA
釣り歴は40年以上だが釣りがうまいワケではなく釣運もないビンボーライター。
料理好きでうまい魚で酒を飲むことを生きがいにしている。
芋焼酎とバイスサワーがないと死んでしまう51歳のオッサン。
近田隊員★近田憲男 NORIO CHIKADA
隔週刊つり情報編集部に加入して2年の若くない新人。
沖釣りに関してはかじった程度の知識を持ち、入門企画の生徒役で重宝されている。
食べること好きで、その旺盛な食欲を満たすためなら外道も食らうアラフィフ。
(左)隊長(右)近田隊員
出典:
Bグル隊だけ本命が釣れない。ヤバイよ、ヤバイよ~
船は保田沖へ移動。
水深100m前後で再開となる。
ここでは大澤さん夫妻が30cm級のアマダイを立て続けに2尾キャッチしてオレの釣り座の隣で竿を出してした吉澤博幸さんが40cm級の見事なアマダイを釣り上げた。
しかしその後は潮の流れが止まってしまい沈黙が続く。
オレも竿を出したがなかなかアタリが出ない。
やっとアタリがあったと思ったら小型のムシガレイ。
でもコイツは塩焼きにすると抜群においしい魚。
もうちょっと大きければよかったんだけど・・・残念。
時はすでに後半戦。
近田はホウボウの仲間のカナドやキダイなどの外道を釣って大喜びしているが、わが隊は本命のアマダイの顔を拝めていない。
う~ん、ヤバイ。
このまま終わったら料理コーナーが外道だらけになっちまう。
気持ちは焦る一方で、小さくてもいいから釣れてくれ~!と祈りまくる。
するとしばらくしてコツッとアタリがあり合わせてから巻き上げると25cmほどのアマダイが登場。
ヤッター、願いが通じたよ。
これでアマダイ料理が作れると近田と2人で大喜び、お祈りしてみるもんですな。
で、最後の流し。
気持ちが楽になった状態で釣っているとコン、ココンとさっきより大きいアタリがきた。
少し待ってから合わせると、ドスンと重みが乗り竿先がガンガンたたかれる。
もしや、やっちゃった?
巻き上げに入ると引きが強くあわててリールのドラグを緩める。
もう心臓はドッキドキでアドレナリン出まくりでおしっこ漏らしそう。
(左)2尾目をキャッチした大澤さん。お見事!(右)大澤さんは夫婦そろって初挑戦でアマダイをゲット。
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(左)島崎さんも30cm級のアマダイを釣り上げた。(右上)40cm級のアマダイを上げてホッとひと安心の吉澤さん。(右下)なんと近田がアオハタをゲット。
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ヒメのダブルでがっかり。本命が釣れず焦る隊長。
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こんな仕掛けで楽しもう
船宿仕掛けは全長2m2本バリ、ハリス2.5号、ハリはケン付きチヌ3号。
オモリは道糸の太さで替える。
PE3~4号は80号、PE2号以下は50号で潮が速いときは60号を使用。
付けエサはオキアミ。
タックルはオモリ負荷40~100号、7:3調子のゲームロッドなどに道糸PE1.5号200mを巻き込んだ小型電動リールの組み合わせ。
【船長さんに聞きました】アマダイ釣りのコツ
「仕掛けが着底したら糸フケを取り、底から50cm上にタナを取ります。ゆっくり竿を上げてから戻して仕掛けを動かしたら30秒ほど待ちます。これを3回繰り返してアタリがなければ底ダチを取り直してください」
「ゆっくり誘ってみて」
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最後の最後にやらかした隊長。40cm級をゲット
ややあって浮上したのは良型のアマダイで船長がスパンとタモ入れ、なんと40cm級で、新年早々うれしいのなんのって。
スカッとした気分になりやした。
釣りは終わってみるまで本当に分からないものですな。
このときの様子はYouTube「つり情報チャンネル」にアップされる予定なのでぜひご覧くだされ。
さて、かみやのライトアマダイでありやすが、4月くらいまでは楽しめるとのこと。
色いろなおいしい外道も釣れるし、今後も期待度◎でありやす。
あの竿先をガンガンたたく引きはシビレること間違いなし。
大丈夫、オレでも釣れたんだから、皆さんならもっと釣れるハズ。
ぜひ出かけて抜群の釣趣とアマダイのおいしさを味わってくだされ。
いやぁ~、帰ってきたばかりだけど、またすぐにでも行きたいなぁ!
慎重にヤリトリをする隊長。
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(左)本命らしき引きに目が逝ってしまった隊長。(右)無事食材を釣り上げてひと安心の隊長。
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沖揚がり直前に隊長が釣り上げた会心の1尾。
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【お客さんの部屋】深澤和典さん
「かみやには20年以上も通っているよ。いつも船長が釣らせてくれるんだよ。今日は初挑戦の大澤さん夫妻が船長のアドバイスで初アマダイを釣ることができたね。それからプチ大会があるので、参加するのを楽しみにしているんだ」
近田隊員の戯れ言
「アマダイ釣りと言えば豊富なゲストというイメージがあったので、どんな外道が釣れるのか楽しみでした。タナを下げればキダイが釣れるし、誘えばカナドが食ってくる。置き竿でアオハタも釣ることができて、ゲドゥー担当としてはめちゃくちゃ楽しかったです」
【Bグルレシピ】今回のイチ押し!「アマダイの西京漬け」
今回釣ったアマダイは都築謙治船長おすすめの西京漬けにしてみやした。
都築家では50cm級の大型は刺身、中小型は西京漬けが定番とのこと。
ていねいに血合骨を抜いてあげると子供たちも大喜びで食べてくれるそうな。
さっそく西京漬けにしてこんがりと焼いていただくと、いやはやうまいのなんの!
西京みその風味とうま味がアマダイの甘みを引き立てるような感じで絶品でありやした。
熱燗に合いまくりでこの日も昇天。
船長に感謝でありやす!
①アマダイを三枚におろし腹骨をすき取って血合骨を骨抜きで抜く
②西京みそをミリンで溶いてペースト状にし酒少々、薄口しょう油少々を加える
③①を食べやすい大きさに切り分け②に漬けて冷蔵庫で2~3日寝かせる
④弱火でこんがり焼けば完成
材料/【西京漬け】アマダイ、西京みそ、ミリン、酒、薄口しょう油
【ゲドゥーのレシピ】今回のおすすめ「カナドの姿造り」
隊長のすすめで姿造りにしてみました!
ホウボウの刺身は食べたことありますが、カナドは初めてです。
ホウボウよりも身がプリッと弾力があり、かむと甘みのあとにジュワーッと脂の乗ったうま味がきて、とても美味でした。
①下処理して頭と尾を残したまま三枚におろし、皮をひく
②腹骨をそぎ、血合骨を抜いた身を5mm幅くらいに切る
③皿の上にダイコンのツマを置いてその上にカナドを乗せる
④骨の上にツマを乗せ、その上に大葉を敷いて刺身を乗せれば完成
材料/カナド、ダイコン(ツマ)、大葉
【コレも食べてみた・・・】スパイスが味を豊かにする「ヒメの空揚げ」
アマダイ釣りではときどき釣れるヒメ。
こちらは塩の代わりに「マジックソルト」で味を付け空揚げにしました。
食感はサクッ、身はフワッとしていてヤミツキになるうまさでした。
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【隔週刊つり情報(2021年2月15日号)※無断複製・転載禁止】