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タイム釣りの基本をプロが解説!ゼロテンよりもお手軽に冬のマルイカをゲットしよう!

隔週刊つり情報編集部

冬のマルイカ講座~鈴木孝がシンプル解説!~

釣れるなら 行ってみたいよ マルイカに。

なんてヘタな川柳はさておき、皆さん、マルイカは難しいからって諦めていませんか?

今回は、マルイカおよびゼロテンが難解不明と嘆く方にぜひ読んでいただきたい、鈴木孝さんに教わるシンプルなマルイカ釣法。

良型がドンと釣れることもある冬のマルイカにトライしてみませんか?

【Section1】ゼロテン専用ロッドと手巻きリールを使う理由

大きく分けて、現在のマルイカ竿は「ゼロテンション専用」と「それ以外」に大別できる。

ゼロテンション専用の竿は、長めの穂先だけが極端に細く軟らかで、穂持から手元はガチッとしていて硬い。

特徴としては、穂先が極端に軟らかいためオモリを海底に着けた状態=ここではゼロテンとします=を維持しやすい反面、タタキ、合わせが難しい。

「それ以外の竿」とは8:2調子、あるい7:3調子で、合わせはもちろんタタキなどの操作が楽なものの、ゼロテン状態を維持しにくい。

鈴木孝さんは夏の浅場でも、冬の深場でも、ゼロテン専用モデルを使う。

その理由はもちろんゼロテン状態をつくりやすいため。

合わせが難しい点は様ざまなテクニックでカバーする。

じゃあ、初心者はゼロテン専用竿はやめたほうがいいかといえば、そんなことはない。

鈴木さんのすすめるシンプルバージョンのマルイカ釣りであれば、ゼロテン専用竿で合わせ遅れたり、悩むことなく楽しめる。

釣行の写真

鈴木さんが愛用するバイオインパクトマルイカ82SS165は穂先が極端にしなやかな「ゼロテン」仕様。この穂先がサスペンションの役割を果たす。

深場でも手巻きリールにこだわる理由は「乗り感」にあり

マルイカ釣りで分かりにくいと言えば、アタリの次に「乗ったか乗っていないかの判断」。

ただでさえ水深70~100mと深いところにマルイカが小さいとくれば、1杯乗ったところで分からないのが普通だ。

単純に重量変化としたら200~300g。

この微妙な差を感じるためには、タックルを極力軽くするのが近道。

鈴木さんだけでなくマルイカマニアが深場でも電動を使わず、軽量な手巻き両軸にこだわる理由が「乗り感」を分かりやすくすることにある。

「乗り感」の判断、分かりやすさは合わせ方でも大きく変わる。

これらマルイカのゼロテン釣法の難しい部分を解消する方法を、鈴木さんにシンプルに説明してもらおう。

釣り具の写真

(左)「重さの変化」でイカの乗りを判断するため、道具は軽いほどいい。よって、リールは手巻き。(右)7本ヅノ仕掛けを仕掛け巻きに巻いて持参。オモリはタングステン製を愛用。

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【Section2】マルイカのゼロテン釣法をシンプルにするとタイム釣りになる

鈴木さんのマルイカ釣りはとにかく早い。

タタく、止める、合わせる、巻き落とす、この動作を各数秒で行い、ワンセット。

これを繰り返していく。

1回のセットで海底にオモリを着けているのは6~7秒、そのうち竿を止めているのはわずか1~2秒だ。

つまり、アタリを待つ=穂先を見るのは1~2秒だけ。

ええ!?本当に?と思った人は、ぜひ、この後も読んでほしい。

そもそも、オモリを10秒以上海底に着けていてはオマツリの原因になる。

また、マルイカが直結仕掛けに抱き付いて放すまでは非常に短い(直ブラやブランコは長くなっていく)。

加えて、仕掛けを長く見せるほどマルイカは興味を失う。

だから、鈴木孝さんは各動作を極めて短く、メリハリを付けていく。

驚くべきは巻き落としの回数で、空合わせ2回に1回は5m巻き落とし、空合わせ5回に1回は10m巻き落とす。

海底に対して面や線ではなく「点」で釣っていくイメージだ。

釣行の写真

(左)オモリは手前に軽く投げ入れるだけ。(右)スッテの接続は極小スイベル付きのイカフック。カンナ側はビーズで止めたチチワ。

釣行の写真

(左)投入器は船のものを使用。こだわりはないと言う。(右)竿を持つ手の側に竿受け、反対側に投入器を置く。

釣行の写真

2回空合わせしたら5m巻き落とし。5回空合わせしたら10mほど巻き落とし。とにかく頻繁に巻き落とす。

鈴木さんの釣りを再現するのは簡単。それがシンプルな「タイム釣り」

マルイカのゼロテン釣法が分からない、うまくできない人に教えるとしたら?の問いに、鈴木さんが教えてくれたのが下図の釣り方。

これは鈴木さんのゼロテン釣法を基本としつつ、アタリを取らずに一定のタイミングで空合わせを繰り返していく「タイム釣り」だ。

タイム釣りといえば外房のフグ釣りでよく使われるが、それと全く一緒。

オモリを着けた状態で、「イチ、ニの、サン!」で鋭く合わせていく。

基本は同じくゼロテンション。

ゼロテンは一般に、オモリを着底させて道糸を張らずたるませずの状態にすることを指すものの、揺れる船上でこの状態を正確に維持しようと思うと、それだけで一日が終わってしまう。

シンプルに考えるならば「糸フケをあまり出さずにオモリを寝かせた状態」でいい。

オモリを寝かせたまま、竿先を素早く上下させてタタキを3~4秒行う。

慣れないうちは、道糸が張る、たるむを繰り返すイメージでいい。

大切なのは、オモリが底に寝たまま、底から離れないこと。

あまり力を入れて大きくタタくとオモリを持ち上げてしまうので注意。

そう、ゼロテン釣法でのタタキの動作は本来、竿を振る力以外は不要なのだ。

釣行の写真

①着底したらすぐに3秒ほどタタキ!②止めたら「イチ、二の」③「サン!」で空合わせ。これがワンセットで2回に1回は巻き落とし。簡単だけど、忙しいぞ!

下2本のスッテを直ブラにすると色んな余裕が生まれる

仕掛けは下2本のスッテを直ブラ式にしておくのがおすすめ。

直結式で接続されているスッテは誘い(タタキ)の動作が伝わりやすく、マルイカに刺激を与えることができる反面、抱き付いたイカに違和感を与えやすいのか、早く放してしまう。

一方、直ブラ式はスッテが自由に動く分、タタキによるアピール力は直結式に劣るものの、マルイカが長い時間スッテを抱いている傾向が見られる。

つまり、タイム釣りで3カウントを基本とするとき、直結式と直ブラ式の両方があることにより、マルイカが乗っている確率を高め、潮が緩いとき(オマツリしにくいとき)には、3カウントから4、5と、空合わせの間を長く取ることが可能になる。

下2本は直ブラのすすめ

鈴木さんはすべて直結が基本だが、下2本を直ブラにすることもある。

慣れない人、または海が悪いときにはぜひ、下2本を直ブラにしてみてほしい。

直ブラはバラシが少ないほか、誘いがゆっくりでもアピールできる、止めが長めでもマルイカがスッテを放しにくい、などのメリットがある。

【Section3】タイム釣りの合理性と上達への近道である理由

タイム釣りといえば外房のフグ釣りでよく使われるが、テンヤスミイカ、アオリイカの餌木シャクリなども同様。

アタリを目視しないから適当な印象があるかもしれないが、それはやったことがない人のもの。

タイム釣りは突き詰めると実に合理的で究極でもあるのだ。

図示したとおり、直結仕掛けではマルイカがスッテを抱いて、それが穂先に伝わり、目視、合わせ、仕掛けが動くまでに、マルイカはスッテを放してしまうことが多いと考えられている。

とくに穂先の軟らかいゼロテン専用竿では、慣れていても合わせ遅れる。

ゼロテン専用竿の長所は「ゼロテン状態を維持しやすい」ことで、合わせやすさではない。

ならば「今、スッテを抱いている」と思われるタイミングで空合わせを入れるほうが効率的だ。

つまり、アタリを目視するより早く先回りして合わせてしまう。

これが、タイム釣りだ。

アタリの先回りをするには、それまでのプロセス、つまりタタキ、巻き落としが正確である必要がある(上図参照)。

とくに巻き落としについては、大きな縦方向の誘い、かつ、仕掛けの場所を変える意味で重要。

鈴木さんだけでなくマルイカの名手は驚くほどこまめに巻き落としを繰り返している。

釣行の写真

波やウネリの中で穂先に出るアタリを目視するのは至難の業。

釣行の写真

アタリを取って合わせようと意識すると遅れがち。タイム釣りで掛ける、またはチ ップでもいいから乗りの感触を得て、タイミングを覚えるほうが断然近道か。

掛け損ねたらしめたもの。タイミングを絞って数をのばす

「イチ、ニの、サン!」でチップしたり掛け損ねたら、次の合わせはタイミングを早め、タタキ終えて、「イチ、ニ!」で合わせてみる。

マルイカの活性が高いときなどはバンバン触って、何回も抱いては放すことがあるので早いテンポで合わせが決まれば数ものばせる。

また、直ブラ式で接続しているスッテには、逆に合わせのタイミングを遅らせても乗ることがある。

いずれの場合も、アタリを目視して合わせの間隔をはかるのではなく、あくまでもタイミングで決めていく。

また、合わせは必ず「早く、強く」。

竿と仕掛けを早く動かすことでマルイカが乗った際の荷重変化=「乗り感」が明確になる(図参照)。

釣行の写真

合わせは力強くシャクリ上げるように。弱いと乗りが分からない。

この乗り感が分かると、以降は迷いが減る。

そのためにも、アタリをガン見するぐらいなら、まずはタイム釣りで1杯釣るべきなのだ。

また、タイム釣りで1杯、2杯と乗せることができると、アタリの出るタイミングも分かるようになる。

そうなると不思議とアタリが見えることも増えてきて「イチ、ニの、サン!」の二のあたりで穂先がわずかに震えていたな・・・など、イメージと実像が一致し始める。

実は、これが上達の証。

シンプルなタイム釣りを続けながら、「今、アタリが見えた」とか、「タタいている間に抵抗を感じた」など、変化を感じられるようになると、マルイカ釣りがさらに面白くなる。

釣行の写真

巻き上げが少しでも重ければマルイカが乗っている可能性があると思って巻き上げよう(右)海面まで上げてみて、やっぱり乗っていた、ということがよくある。

マルイカ釣りでアタリが出ない、アタリが分からないという問いを飛び越えてしまうタイム釣りは、ぜひ、慣れている人にも試してほしい方法。

また、早く強い合わせで「乗り感」をいち早くつかむことが、次の上達のステップになるかもしれない。

そのヒントは下の4本ヅノ仕掛けにもあるはずなので、ぜひ、ご一読を。

「4本ヅノでもいい」意外な理由

「慣れない人だけでなく、慣れている人でもツノは4本でもいいよ」とは小見山丸の小見山俊船長。

扱いやすいのはもちろんだが、仕掛けの抵抗が減るため「アタリや乗り感が分かりやすい」のだとか。

沈下も早くなり着乗りの可能性もアップ。

たしかに深場だからこそ有利になりそうだ。

仕掛けは使い回す?

鈴木さんはスッテはもちろん再利用。

幹糸は釣っている最中に傷んできたら交換しているので、終了時によほど傷んでいなければ水洗いしてそのまま次回も使う。

幹糸の予備を持参しておくのがミソだ。

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