今回Bグル隊+Gがお届けするのは東京湾のカサゴでありやす。
カサゴといえば煮つけや空揚げ、刺身などどう食べてもうまい魚。
小気味よい引きも楽しくオレの大好きな釣り物でもありやす。
どんな外道がくるのかも楽しみにしながら編集部近田と行ってまいりやした。
特エサで第二海堡周りのカサゴにトライ!
7月10日にお世話になったのは東京湾奥金沢八景から出船する新健丸。
カサゴラブなお客さんを5名乗せ7時半に出船。
同船の親方である新明秀幸船長に釣り場をうかがうと約30分ほど走った第二海堡周りとのこと。
探る水深は浅い所でなんと3m、深くても15mほどとか。
またこの日船上で配られたエサを見てちょっと驚いた。
サバの身エサのほかに5cmほどのイワシが用意されている。
このイワシが鮮度抜群といった感じでピカピカに光っていて、カサゴにとってはまさにごちそうといったところだろう。
第二海堡周りのカサゴは初めての経験。
特エサもあるし、なんだかとっても楽しみになってきたぞっ!!
釣り場は第二海堡周りの水深3~15m
出典:
隊長★竹田信彦・NOBUHIKO TAKEDA
釣り歴は40年以上だが釣りがうまいワケではなく釣運もないビンボーライター。
料理好きでうまい魚で酒を飲むことを生きがいにしている。
芋焼酎とバイスサワーがないと死んでしまう50歳のオッサン。
近田隊員★近田憲男・NORIO CHIKADA
本誌編集部に加入して2年の若くない新人。
沖釣りに関してはかじった程度の知識を持ち、入門企画の生徒役で重宝されている。
食べること好きで、その旺盛な食欲を満たすためなら外道も食らうアラフィフ。
(左)隊長「けっこううまいよ!ヒヒ」(右)近田隊員
出典:
カサゴの巣で釣れまくり!外道料理はベラの姿造りに決定!
第二海堡に到着し水深5m前後で開始となる。
とりあえずオレはいつものごとくカメラマンに徹し、皆さんの釣りを見守る。
開始直後のカサゴの食いはまずまずといったところで、20cm前後がポツポツと顔を見せる。
そんなとき左胴の間で釣っていた安藤浩太郎くんがカサゴじゃない魚を釣り上げるのが見えた。
ヨシ、ベラ(ホシササノハベラ)だ。
オレが、「それいる?」と聞くと、「全然いらないッス。食うんスかコレ?」と安藤くん。
「オレの連れがどうしてもベラの刺身が食べたいっていうんだよ」と言ってもらい受ける。
その後も安藤くんはベラが釣れると声をかけてくれ、近田のクーラーにはベラが5尾ほど入った。
中には25cm級の大物もいてまるでブダイみたいだ。
色とりどりで模様がちょっとグロいベラを見て近田は、「刺身ッスかぁ・・・」とちょっと不安げな様子。
「大丈夫、前に食ったら結構うまかったよ」とウソをつく(煮つけはあるけどベラの刺身なんて食ったことない)。
安藤くんからベラをいただく近田。自分で釣れって!
出典:
船は第二海堡周りを転々としながらカサゴ釣りを楽しませる。
中盤戦に差しかかったころカサゴの巣みたいな根周りに入り、ここがスゴかった。
仕掛けを下ろせば前述したイワシに25cm前後の本命が次つぎに掛かり、皆さんとっても楽しそう。
近田も良型をキャッチしてニコニコである。
しかし新明船長からは、「いい日はこんなもんじゃないよ。25~30cm級がもっと上がりますよ。今日は潮が澄んじゃってるから今イチだね」とのコメント。
スゴイんだね、第二海堡周りのカサゴって。
オレも我慢できなくなって竿を出す。
例のごちそうイワシをハリに付け、仕掛けを下ろして根歩きさせているとすぐにコンコンというアタリ。
軽く合わせると竿先がキュキューンと入りなんともうれしくなる。
上がってきたのは20cmオーバーの本命で、その後も一荷があったりして楽しいのなんの。
オレにも簡単に釣れてくれるカサゴっていいやつだなぁ。
周りのお客さんたちも28cmもあるビッグなカサゴを釣り上げたり良型のメバルを手にしたりと船上はかなりの盛り上がり。
いやはやいい所ですなぁ。
カサゴの巣ではこんな良型が連発!
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慣れた人はほぼ入れ食い状態
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釣れるカサゴは丸まるとしていて実においしそう
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隊長も自力で食材をゲット!
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船長さんに聞きました!カサゴ釣りのコツ
「仕掛けが着底したら糸フケを取り、アタリを待ちます。時折20~30cmほど仕掛けを上げて誘うのも効果的です。アタったら竿を立てて聞き合わせて、ハリ掛かりしたら素早く巻いて底から離してください」
船長「オモリは底に着けてアタリを待ってください」
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1人で一束なんて釣果も。みんなで夏のカサゴ釣りを満喫しましょっ!!
結局終盤までカサゴの食いが落ちることはなく、オレも近田もカサゴを釣りまくり。
釣果は15~28cmが28~46尾で全員がお土産をたっぷりと確保。
新明船長の話では今年のカサゴの模様は実によく、1人で一束なんて釣果を上げる人もいるそうな。
また当日は釣れなかったが高級魚キジハタが上がることもあるという。
8月いっぱいまでは楽しめるとのことなので、ぜひ皆さんも出かけてカサゴの釣趣を満喫してくだされ。
あのごちそうイワシの威力は、マジでスゲーですよ!
こんな良型のメバルも交じった
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第二海堡周りのカサゴはまさに絶好調。みんなで楽しみましょっ!
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【お客さんの部屋】安藤浩太郎さん
「カサゴの刺身が食べたくて釣りにきました。カサゴ乗合は初めてでホームページの口コミを見て選んでみると、船長はとても親切に教えてくれますし、雰囲気もよく快適に釣りができました。同僚を誘ってまた来ます」
安藤さん「また来ます!」
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近田隊員の戯れ言
「第二海堡の魚影の濃さに驚きました。仕掛けが着底して糸フケを取るとすぐにアタリがきてカサゴがバリ食いでした。ただ、岩礁帯での釣りは根掛かりとの戦い。際どいポイントを探るほうが大型が釣れる気がして攻めたくなるもの。船にオモリと仕掛けが用意されていますが、予備は多めに持参しましょう」
【Bグルレシピ】今回のイチ押し!カサゴの煮つけ
新明船長に一番好きなカサゴ料理を聞いたところ「オレはやっぱり煮つけだねぇ。ほっぺの肉が最高にうまいよ」とのこと。
これにはオレも同感。
1尾につき少ししか取れないけどプリプリしていてうまいんだよねぇ。
というワケで今回は釣りたてのカサゴを煮つけてみやしたよ。
なかなか釣りに行けなかったこともあって、しばらく食べていなかったカサゴの煮つけ。
いや~、感動的にうまかったッス。
これが日本酒に合いまくりで至福の時を味わいやした。
隊長「超うまそ~!また飲んじゃうな。って、もう飲んでます。でへへへへへ」
出典:
材料
【煮つけ】ショウガ、ネギ、しょう油、酒、ミリン、砂糖
【付け合わせ】焼きネギ、白髪ネギ
作り方
①下処理したカサゴの身に×印の切れ込みを入れる
②80~90度の湯を①にかけ水洗いして残ったウロコなどを取り除く
③同量のしょう油、酒、ミリン、砂糖とスライスしたショウガを鍋に入れ沸騰させる
④③に②を入れ落としぶたをして中~強火で10~15分ほど煮つけたら完成
【ゲドゥーのレシピ】今回のおすすめ!ホシササノハベラの姿造り
隊長のすすめで姿造りにチャレンジしました。
グロいベラの顔を見ると食欲が減退しますが、意を決して食べてみるともうビックリ!
身がしっかりしてプリプリとした食感で、臭みもなく噛むと甘みが口の中に広がりうまかった!
材料
作り方
①下処理をして頭と尾を残したまま三枚におろし、皮をひく
②腹骨をそぎ、血合骨を抜いた身を5mm幅くらいに切る
③頭と尾の下にダイコンのツマを置いて立たせ、楊枝を刺し固定する
④骨の上にツマを乗せ、その上に大葉を敷いて刺身を乗せれば完成
コレも食べてみた・・・スイートチリソースをかけたホシササノハベラの空揚げ
ベラでもう一品作りました。
香ばしいベラの空揚げと甘辛のスイートチリソースが相性ピッタリ!
あとを引くおいしさで箸が止まりません。
ベラの刺身と空揚げではぶっちゃけどちらがうまいかって?
今回は刺身に軍配を上げたいと思います。
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隔週刊つり情報(2020年8月15日号)※無断複製・転載禁止