3月上旬、南房洲ノ崎~白浜沖のヤリイカがスルメイカ交じりで好模様のため、内房勝山港の宝生丸へイカ釣り師匠の金井君と釣行した。
ヤリイカ釣りは4回目。
腕に自信はなくこれまでブランコ仕掛けしか使ったことがなかったが、今回は師匠に直結仕掛けを教わる。
「竿1本分の長さに調整して道糸の先端に結ぶと取り込みやすいよ」と師匠が渋糸を差し出してくれた。
6時に出船、50分ほどで洲ノ崎沖のポイントに到着。
「水深200m、底から15mくらいまでやってみて。強いシャクリだと触ってこないからゆっくりやってね」とのアナウンスでスタート。
着乗りを意識しながら底を取り、竿先を聞き上げながらアタリを確認。
底上15mまでシャクリ、止めを入れてアタリを見つつ巻き落としをして着乗りを見る一連の動作を数回繰り返したところ、下から5mでクンッと小さく竿先にアタリ。
すかさず合わせるとズシッとイカが乗った重みを感じた。
巻き上げながら思わずニヤけてしまうが、ここからが本番とも言うべき直結ならではの取り込みが待っている。
直結仕掛けで初ゲット
渋糸の先端を竿先まで巻き上げると竿を立てたときに中オモリがつかみやすく、スムーズに取り込みに移れるのでイカ釣り初心者マークの私にはとてもやりやすい。
そして本番のツノさばき。
3本目までは無事クリア、4本目のツノに手をのばしたところでカンナが指に引っ掛かり、外すときにズルッと仕掛けを滑らせてしまう。
少しのズレだが次の瞬間にはオモリの重さだけが手に残った。
「イカを見ないこと、空ヅノはカンナの下を持つこと」と師匠からアドバイスがあったが、海中から上がってきたイカが目に入った途端に余計な意識をしてしまった。
なんとも反省である。
次こそは!と巻き落としなどでアタリをとらえて、いよいよ取り込み。
イカを見ないでツノに意識を集中してたぐると一番下のツノに乗っていた胴長30cm級のヤリイカを取り込むことができた。
初めて直結仕掛けでヤリイカを釣り上げたので喜びもひとしお。
隣で師匠は5点掛けを達成しオケが一気に埋まっていた。
さすがである。
ブランコ仕掛けにチェンジ
もう少し直結仕掛けを練習したいところだったが、「サバの反応がないから直結よりもブランコのほうが釣れてるよ」とのアナウンス。
この時点で4杯だったのでブランコ仕掛けにチェンジ。
ややあって潮が速くなってきた9時ごろ、白浜沖の水深160~180mへ移動となる。
開始直後はスルメイカが優勢で時折ヤリイカが交じる模様だったが、後半はヤリイカが乗る率が高くなってきた。
着底後や巻き落とし後の着乗りもあれば、1~2mくらいタナを切りブランコ仕掛けをフワフワさせるようにその場で数回シャクリ、ピタッと止めるとおもしろいように竿先がクイッと入る。
2点掛けが多かったが、胴長40cm級のヤリイカが乗るとリールがうなるほどの重量感を堪能した。
もっと釣り方や仕掛けの扱い、手返しがともなえばさらに釣果ものびるのだろうと思うが、これは次回の課題。
12時半に沖揚がりを迎える。
当日は胴長20~47cmが11~48杯。
師匠は45杯(ヤリ30杯、スルメ15杯)。
私は32杯(ヤリ21杯、スルメ11杯)。
持ち帰ったヤリイカは食感と濃厚さが絶品なイカ卵黄や多彩な料理となり家族に好評。
スルメイカの肝で作ったヤリイカの塩辛は、コリッとした食感が日に日に軟らかくなり、味噌を足したことで味がしまってさらにおいしくなった。
当日のヤリイカ仕掛け
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【隔週刊つり情報(2021年4月15日号)※無断複製・転載禁止】