銭洲遠征や伊豆諸島周りで好調なカンパチ。
今回はそのカンパチを題材に、節に取った尾側の身をおいしくいただく方法としてかば焼きを紹介。
また、ここに紹介した〝たれ〟を使えば、ほかの魚でもおいしいかば焼きがいただけますぞ。
カンパチ料理
カンパチといえば最初に思い浮かぶ料理は刺身。
脂の乗った腹側、さっぱりした背側、どちらを食してもおいしいが、ほかの料理も味わいたいもの。
そこで細山さんがすすめる料理の一つが〝かば焼き〟。
ここで使うのは節に取った身の尾側で、刺身でもいただける部位をぜいたくに使った。
かば焼き用に尾側の身の厚さを整えるプロの業と、細山流のおいしいたれ作りを紹介する。
カンパチをさばく
①ウロコの処理
カンパチのウロコは細かいので、通常は柳葉包丁を使ってそぎ落とすが、金属タワシでこすり落としてもいい。
②三枚におろす①
頭と胴を切り分け、胴の背側、腹側それぞれを中骨に沿って包丁を入れる。
③三枚におろす②
血合骨を断つと半身が取れる。
反対側も同様にさばけば三枚おろし。
④腹骨をそぎ落とす
おろした身の腹骨をそぎ落とす。
落とした部位は脂がたっぷり乗っているので、捨てるには惜しい。
塩焼きなどにすれば立派なおつまみになる。
⑤刺身用に節を取る
刺身用の節取りは、通常は血合骨に沿って背側、腹側に切り分ける。
しかし、尾に近い部分の幅が狭くなるので、ここでは幅が均一になるように節に切り分けた。
⑥尾側を焼き物に使う
均一な幅の節は皮を引けばすべて刺身用として使えるが、今回は尾側を切り分けて焼き物に使う。
⑦身の厚さを整える
身の厚さを整えるため、厚みのある部位に斜めに包丁を入れて切り開く。
⑧皮に隠し包丁
ウロコの引き方、節取りの手順、身の下処理を動画でチェック!
たれを作る
①調味料は4種
基本的な調味料はしょう油3、ミリン3、日本酒1.5、砂糖1.5の割合(ここではそれぞれ大サジで計量)。
②水あめをプラス
短時間でとろみの付いたたれに仕上げるには、水あめ(上記分量に対して小サジ2が目安)を加える。
③沸騰させる
鍋を火にかけ、沸騰させてアルコールが飛べばOK。
これを冷ませばとろみが付いたたれになる。
おいしくて簡単にできる、かば焼きのたれ作りを動画で紹介!
カンパチのかば焼き重を作る
①小麦粉をまぶす
②皮目から焼く
家庭で簡単に調理できるよう、ここではフライパンを使用。
適度に油を敷き、カンパチの身を皮目から焼く。
③フタをして加熱
火力を中~弱火とし、アルミホイルなどでフタをしてしばらく焼く。
④反対側を焼く
皮目に適度の焼き色が付いたら裏返して反対側を焼く。
⑤焼き色を目安に
⑥たれをかける
⑦たれをかけ回す
たれがほどよく煮立つ程度に火加減し、フライパンを傾け、おたまでたれをすくって照りが出るまでカンパチの身にかけ回す。
⑧ご飯にたれをかける
かば焼きができたら器にご飯を盛り、たれを適度にかけ回す。
⑨かば焼きを乗せる
⑩香物などをトッピング
ここではしば漬けと白髪ネギをトッピングしてでき上がり。
かば焼きの調理の手順を動画で紹介!
細山流仕掛けのこだわり
泳がせ釣りのカンパチタックル
細山さんがカンパチ狙いで足繁く通う伊豆諸島周り。
目下のエサはアカイカだが、そろそろムロアジにシフトする時期。
カンパチは5~10kg級が中心だが、ときに顔を出す20kgオーバーやモロコなどを視野に入れたタックルで挑むのが細山流。
ロッドは剛樹のマジックバイトSR165とプロトタイプのSR17、リールはオシアジガー4000と5000。
道糸はPE15号、ハリス50号を用いる。
ハリは写真の2種類がお気に入り。細身で刺さりがいいのはマルトの環付き10/0号。強度を重視するときはインターフックの零式アシスト7/0号を使う。
出典:
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