東京湾のカサゴにトライ!まどか隊員、食材確保たのんだよ!
今回のお題は東京湾のカサゴ。
老若男女を問わずだれもが気軽に楽しめて、どう食べても抜群においしいオレの大好きなターゲットであります。
同行してくれたのは釣り好き女子のまどか隊員。
カサゴの空揚げが大好物で、釣ってきては自宅でよく揚げているそうな。
お世話になったのは周年カサゴ乗合の看板を掲げる東京湾奥金沢八景の新修丸。
当日はオレら以外に4名のお客さんを乗せ7時半に出船。
30分ほど走った本牧沖の水深15m前後で開始となった。
とりあえずオレはカメラに専念して皆さんの釣りを見守る。
まどか隊員が竿を出すと、なんと1投目からアタリが出て、15cmほどのかわいいサイズだったけど、本命を一荷でキャッチ。
「このおチビさんを空揚げにすると頭から全部食べられて、最高においしいんですよ」と言ってニッコニコ。
本当に空揚げが好きなんですな。
とかいってるけどオレもカサゴの空揚げは大好物。
これにキンキンに冷えたビールがあったらもう何もいりません。
プロフィール
隊長★竹田署名 Nobuhiko Takeda
司令官でも、釣りの技術は並で、常に部隊メンバーの釣りの成果に頼っている貧乏作家。美味い魚を飲み込みながら酒を飲むことが生き甲斐で、芋焼酎とバイスサワーがなければ生きていけない49歳の男性。
まどか部隊員★桜井まどか Madoka Sakurai
10年来の釣りの愛好家。船釣りも陸釣りもこなす女性。今回も「隊長が失敗したときのために、少なくとも10匹は釣り上げます!」と意気込み十分。また、猫好きでもあり、釣りに行けない休日は家の猫と一緒に一日中遊んでいる。
釣り場は本牧沖や猿島沖の水深15~30m
出典:
(左上)キタキター!(左下)初ゲットです!(右下)よく釣れてるよ!
出典:
(左)開始早々から絶好調!(右)良型をゲットしてピースです。
出典:
(左)こんなカサゴがジャンジャン釣れるからたまりやせん。バケツの中はすぐにカサゴでいっぱいになった。
出典:
(上)エサはサバの切り身とゴリ。オモリは20号と30号を水深によって使い分けやす。(左)カサゴの引きを堪能するまどか隊員。(右)まどか隊員は1投目から一荷でキャッチ。
出典:
今年の東京湾のカサゴは春から絶好調!とにかくよく釣れてます
お客さんたちも順調にカサゴを釣り上げていて船上はのんびりとしながらも、なんとも楽しげな雰囲気。
天気もいいし、なんかいいなぁこういう時間。
心が洗われやす。
そんなことをしみじみ思っていると、「隊長~、煮つけサイズがきたよ!」とまどか隊員の声。
見に行くと手にしていたのは20cmオーバーのカサゴで煮つけにしたらマジでうまそう。
しかもまどか隊員は開始して間もないのに、すでに5尾のカサゴを釣り上げている。
聞けば仕掛けを投入してオモリを根歩きさせていると、毎回アタリがくるという。
素晴らしいじゃないか。
そんな状況なら絶対オレでも釣れるハズだ。
っていうかこの状況で釣れなかったら、もう終わりでしょう。
その後もしばらく皆さんの釣りを見ていたけど、食いは落ちることなく海水を張ったバケツの中はどんどんカサゴで埋まっていく。
ひととおり写真を撮ったところで釣り始める。
オレが竿を出すと急に釣れなくなる現象はこの取材ではよくあることだが、この日は違った。
オモリで底をトントンとたたいていると、いきなりブルルンときて20cm弱のカサゴをゲット。
その後も20cm前後のカサゴが立て続けに上がり、うれしいのなんのって。
生きてりゃ、たまにはいいこともあるもんですな。
11時を過ぎるとカサゴの食いも一段落して安里船長は移動を決める。
向かった先は猿島沖の水深30m前後。
これまで使っていた20号のオモリを30号に替え深場を探る。
(左)隊長も竿を出すとすぐにヒット!(右)隊長でも釣れる東京湾のカサゴ。 行くっきゃありません。
出典:
船長さんに聞きましたカサゴのコツ
「岩礁帯を探るので、オモリを底に着けっぱなしにすると根掛かりしてしまいます。竿先を軽く上下させて常に底を取り直すような感じで探ってみてください。根掛かりを軽減でき、誘いにもなります。それとアタリが出てもすぐに合わせるのはダメで、そのまま待ってググッと竿先が引き込まれたら巻き上げてください」
猿島沖では25cm級が登場、今後は30cm級も期待大
猿島沖でもすぐに本命の顔が見られて、またまたのんびりと楽しげな雰囲気。
海も穏やかでなんとも心地がいい。
そんな中、左舷大ドモで釣っていた高校生のお兄ちゃんが、25cm級のカサゴをズッポーンと抜き上げるのが見えた。
写真を撮らせてもらってから話をすると、当日は平日だったが例の一斉休校で学校はお休み。
家にいてもつまらないので釣りにきたとのこと。
なんともかわいそうな話だけど、釣りにきたことは大正解。
良型のカサゴも釣れていい気晴らしになったと思う。
新修丸でカサゴ船を担当する安里航太船長の話では、今後は数はもちろん30cm級の良型も上がるようになるで、これからが楽しみとのこと。
結局当日のトップは34尾でまどか隊員が25尾。
オレも10尾ほど釣って料理撮影用の食材を自力でゲット。
東京湾のカサゴは手軽に楽しめて、釣り方も難しくないからファミリー釣行にもおすすめ。
マジでよく釣れているので、ぜひともお出かけくだされ!
(左)後半戦は猿島沖での~んびりと・・・。(右)猿島沖でまどかちゃんに得体の知れない大物が掛かったが、残念ながらハリス切れ。
出典:
高校生のお兄ちゃんがゲットした25cm級の良型。お見事!
出典:
(左)東京湾のカサゴはこれからが本番!(右)猿島沖でも釣れまくり!
出典:
船宿では優しいおかみさんがオリジナルのレシピを使ってカサゴのおいしい食べ方を教えてくれやすよ。
出典:
ゲストの部屋
本の虫でもあるまどか隊員。
最近のお気に入りを持ってきてもらうとスティーヴン・キング作『グリーンマイル』とダニエル・キイス作『アルジャーノンに花束を』とのこと。
いずれも今年の干支であるネズミが主人公で読み応えがあり、つい読みふけってしまうそうな。
「貸しますから読んでみます?」と言ってくれたが、きっとオレには難解で理解不能と思いお断りした。
Bグルリサーチ!「釣りたてのカサゴ、あなたならどう食べる?」
この日船に乗っていたお客さん全員に「今日釣ったカサゴはどう食べます?」と聞いたところ3対3のイーブンで煮つけと空揚げ。
定番だけどどっちもうまいもんねぇ。
てなワケで両方作ってみやした。
煮つけはカサゴに熱湯をかけて水洗いしてから煮るのがコツで、こうすると残ったウロコやヌメリが取れおいしく仕上がりやす。
空揚げはレトルトの中華丼の素を合わせるのがオレのおすすめ。
あんから作ると大変だけど、これなら簡単。
マジでうまいのでぜひお試しを!
【煮つけ】
①カサゴに×印の切れ込みを入れ、熱湯をかけてから水洗いする
②①と同量のしょう油、ミリン、酒、砂糖とショウガのスライスを鍋に入れ、落としぶたをして10~15分ほど煮れば完成
【空揚げの中華あん】
①空揚げは下処理したカサゴの背ビレに沿って切れ込みを入れ、軽く塩、コショウを振ってから衣をまぶし160度の揚げ油で7~8分、仕上げに180度の高温で2~3分揚げてカラッとさせる
②中華丼の素のレトルトを温め①と皿に盛りつける
★材料/【煮つけ】カサゴ、しょう油、ミリン、酒、砂糖、白髪ネギ
【空揚げの中華あん】カサゴ、片栗粉、塩、コショウ、揚げ油、レトルトの中華丼の素
Bグルレシピ!ボーノボーノ!アクアパッツア
カサゴを釣ってくるとオレん家でよくやるのがアクアパッツア。
色いろな味が楽しめてホントいいつまみになる。
カサゴや貝類から出るだし、野菜のうま味が溶け込んだスープも絶品で思わずお皿をなめたくなるほど。
軽く冷やした辛口の白ワインなんかあったらもう最高!
おいしく作るコツは必ずアンチョビフィレを入れること。
コクが増してマジでボーノ!ボーノ!でありやす。
タバスコや粉チーズを振ってもおいしいよ。
①オリーブオイルをフライパンに広げ、細かく刻んだニンニクとトウガラシをゆっくりと炒める
②フライパンからニンニクの香りが放たれ始めたら、適当に塩とコショウを振りかけたカサゴを①に追加し、両側を焼く
③②に水と白ワインを等量で加え、アサリなどの食材を投入する。スープが深みを持つように4~5本のアンチョビフィレを加え、約15分間煮込む
④締めにハーブソルトで風味を調整する
★旨み成分/カサゴ、アサリ、プチトマト、エリンギ、アスパラ、パセリ、アンチョビフィレ、ニンニク、トウガラシ、塩、コショウ、ハーブソルト、オリーブオイル
釣り船予約サイト「釣割」のスタッフがオススメする釣り船はこちら!
【東京湾(神奈川県)カサゴ船】人気ランキング
【東京湾(神奈川県)カサゴ船】価格ランキング
【隔週刊つり情報(2020年4月15日号)※無断複製・転載禁止】