[素材はA級ウデ前B級そのうえゲドゥー参戦!Bグル隊+G(第13回)]仕立船で仲間と楽しむ東京湾のマゴチは超楽しかったの巻(久保弘丸/東京湾奥金沢漁港)
今回のBグル隊+Gは本来なら応募してくれた本誌の愛読者さんたちと「沖釣りカレッジ」を行う予定だったんですが、緊急事態宣言が延長されたため残念ながら中止に・・・。
でも船をチャーターしちゃったことだし、マゴチも釣って食べたいしということでオレや近田の友人、知人を誘って行ってまいりやした。
お世話になったのは東京湾奥金沢漁港の久保弘丸。
優しい人柄の久保寺弘船長が舵を握り、超面倒見のいい仲乗りの福井正臣さんが釣り人を楽しませてくれる仕立専門の船宿でありやす。
集まったのはオレらを含めて13名。
マゴチは初めてという人もいたのでまずは船長にエサの付け方から釣り方までひととおりレクチャーしてもらう。
まぁ、オレのレクチャーじゃだれも聞いてくれないだろうしね。
目次
プロフィール
隊長:竹田信彦
◎釣り歴は40年以上だが釣りがうまいワケではなく釣運もないビンボーライター。
料理好きでうまい魚で酒を飲むことを生きがいにしている。
芋焼酎とバイスサワーがないと死んでしまう51歳のオッサン。
隊員:近田憲男
◎本誌編集部に加入して3年の若くない新人。
沖釣りに関してはかじった程度の知識を持ち、入門企画の生徒役で重宝されている。
食べること好きで、その旺盛な食欲を満たすためなら外道も食らうアラフィフ。
(左)竹田信彦隊長。(右)近田憲男隊員。
出船前に船長がエサの付け方や釣り方をレクチャーしてくれる。
だれかが釣るたびに船上は大盛り上がり良型のヒラメも登場!
7時20分に出船。
釣り場は港からすぐの八景沖、水深20m前後で開始となりやした。
早々にアタリがきたのは江口ナオさん。
なんと女優さんでありやす。
竿先がククン、ククンと何度もお辞儀するが、なかなか大きく引き込まれない。
「緊張します~」と江口さん。
もどかしくもあり緊張するこの釣りならではの一コマですな。
やがてギューンと竿先が入り、竿を立てると見事合わせが決まり、大きく弧を描いた。
ややあって福井さんが差し出すタモに収まったのは50cm級の本命で全員から拍手喝采。
よかった、よかった!
その後は流しを変えるたびにポツポツとアタリが出て、「あ~食うのやめちゃったぁ」とか「スッポ抜けたぁ!」とか「ヨシ、乗った!」といったマゴチ釣りらしい声が聞こえてくる。
天気もいいしなんとも楽しいね。
中盤戦に差しかかると右トモで一人ルアーを投げていた和田一利さんに強烈なヒット。
バスロッドがバットから絞り込まれている。
やがて姿を現したのは2kg級のヒラメで無事船内に入った。
で、またみんなから拍手喝采。
釣った本人も超うれしそうだ。
ちなみにオレも料理撮影用の食材を確保するために竿を出し、まめにタナを取り直していたのだが、ちっともアタらない。
そんなとき仲乗りの福井さんがオレの隣にきて、「竹田さん、ちょっと竿を貸してみて」と言ってタナを取り直し置き竿にした。
そして、「竿を触っちゃダメだよ。絶対にアタるから」と福井さん。
そんなアホな?とも思ったけど従うことに。
すると驚いたことに数分後にアタリが出た。
なんでぇ?と思いながらも竿を手に取る。
やがてギューンと竿先が入ったところで合わせを入れると、ハリ掛かりに成功。
軟調の竿がギュンギュン絞り込まれ楽しいったらありゃしない。
無事取り込んだのは50cm級のマゴチで、「竹田さんは殺気が出ていたんだよ。ねっ、釣れたでしょ」と福井さん。
オレはドロボーのような目をして釣っていたのだろうか?ともあれ食材を自力で確保。
みんなが拍手してくれてすっごくうれしかった。
釣り場は八景沖の水深20m前後。
(左)初挑戦で2本のマゴチをゲットした井上さん。(右)初めてのマゴチ釣りで3本を上げて竿頭になった岡本さん。
(左)マゴチを2本釣り上げた泉谷さん。(右)船中1号は江口さん。
合わせのタイミングに悩まされつつ、コツをつかむと2本連釣した佐々木さん。(右) ヒラメを釣り上げた栗本さん。
船長さんに聞きました「マゴチ釣りのコツ」
「コツはまめなタナの取り直しです。基本は底から1mで、タナに合わせて10~20秒ほど待ち、アタらないようならタナを取り直します。アタったら早合わせは禁物、強いアタリを待ってから大きく合わせましょう」
こんな仕掛けで楽しもう
(左)仕掛けはハリス4~6号、全長1.5m、マゴチバリ17~18号。三日月オモリ15号。付けエサはサイマキ。(右)タックルは専用竿のほか胴に張りがあるゲームロッドなどに道糸PE1.5号を巻き込んだ小型両軸リールの組み合わせ。
後半戦では 60cmのマーゴンも登場。仕立船のマゴチおすすめです
一方中盤から竿を出した近田は、なぜか絶好調でしれっと2本のマゴチをキャッチ。
さらには江口さんが釣ったシリヤケイカをもらいニッコニコ。
わが隊の取材ではめったにないこの好調な流れ。
帰りの運転は十分に気を付けようと思った。
後半戦で意地を見せたのは和田佐知子さん。
ここまでスッポ抜けなどで1本もマゴチを手にしていなかったが、立て続けに2本の本命をキャッチ。
そのうちの1本はジャスト60cmのマーゴンでまたまた皆から拍手。
お見事でした。
当日のトップは3本の本命を釣り上げた岡本一弥さんで、なんとマゴチはこの日が初めてとのこと。
スゲー!実に楽しかった仕立船のマゴチ。
皆さんも仲間や家族を誘って船を仕立ててみては?
マジでおすすめッスよ!
(右上)食材を確保できず焦る隊長。(右下)苦戦する隊長に見かねた福井さんがサポート。(左)すぐにアタリがきて本命をゲット。
マゴチを釣り上げてご機嫌。
ルアーで良型ヒラメをキャッチした和田一利さん。
(左)強烈な引き!(右)60cmのマーゴンを釣り上げて大喜びの和田佐知子さん。
(左)江口さんからシリヤケイカをいただき食材ゲット。(右)ちゃっかり本命を釣り上げる近田隊員。
お客さんの部屋 岡本 一弥さん
「初めてのマゴチ釣りで3本も釣ることができて大満足ですし、とても面白かったです。アタリがきてから合わせるまでの駆け引きはドキドキですし、合わせたときにズシリと重みが乗るとたまりません」
近田隊員の戯れ言
「マゴチに交じって何か釣れるはずとタナを底上1mにキープすると食ってきたのは本命。今度は少しタナを下げてみるとアタらない。結局、江口さんからシリヤケイカをいただき、もう一品はエサで使えなくなったサイマキ。にしても、私のタナ取り、おかしかったのかなあ?」
(左)竹田信彦隊長。(右)近田憲男隊員。
Bグルレシピ今回のイチ押し!『マゴチの空揚げ』
明るくてとにかく気が利く久保弘丸の仲乗り、福井正臣さん。
マゴチの一番好きな食べ方をたずねると「やっぱり空揚げが一番でしょう!」とのこと。
オレも大好きで今回は塩、コショウのみのシンプルな味付けで揚げてみやした。
表面はサクッと、中はしっとりに揚がったそのお味はマゴチのうま味がしっかりと味わえてマジうま!
ビールに合いまくりでありやす。
とくに胸の部分は味が濃くパリパリに揚がったヒレも香ばしく絶品でありやした。
皆さんもマゴチを釣ったらぜひお試しあれ。
①下処理したマゴチをひと口大に切り、胸の部分はヒレを付けたまま使う
②①に塩、コショウを振る
③②に片栗粉をまぶす
④180度に熱した揚げ油で3分ほど揚げる
材料/マゴチ、塩、コショウ、片栗粉、揚げ油。 【あしらい】キャベツ、パセリ、レモン
ゲドゥーのレシピ今回のおすすめ『シリヤケイカのガーリック しょう油バターソテー』
シリヤケイカの胴はコリッとした食感、ゲソは軟らかく味が染みていて、交互に食べると無限ループで箸が止まりません。
お好みで七味とマヨネーズを付けると味変が楽しめます。
①甲、内臓を取り、皮をはぐ
②フライパンにオリーブオイルを入れて熱し、スライスしたニンニクを入れ、カリッと揚げて一度取り出す
③フライパンに一口サイズにカットしたイカを入れ、塩コショウして中火でいためる
④バターとしょう油を入れ中火で軽くいためたら②と刻んだ万能ネギを入れて完成
材料/シリヤケイカ、ニンニク1片、塩、コショウ、オリーブオイル、バター、しょう油、万能ネギ
コレも食べてみた・・・サイマキの塩焼き
マゴチに食われることなく終わったサイマキを持ち帰り、塩焼きにしてみました。
殻ごと頭からガブリ。
カリッカリッの頭とプリップリッの身が絶品でした。
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【隔週刊つり情報(2021年7月15日号)※無断複製・転載禁止】
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