楽しく真剣に釣りをする宮澤幸則さんの連載「令和も釣りは楽しく真剣に!2」。
第9回は今シーズンも好調な東京湾のメバル・カサゴ。
2月上旬、宮澤さんは東京湾奥東大井の「いわた」へと乗り込んだ。
「生きたモエビをエサにして狙う〝エビメバル〟はカサゴも釣れますが、うちのお客さんはとにかくメバルが釣りたいって言う人が多いんですよ。だからできるだけメバルが出る場所を狙っています」と古髙亘船長。
このところは川崎~本牧沖の護岸際や建造物周りで、16~25cm級のメバルやカサゴがいい日は30尾以上釣れるとか。
【PROFILE】みやざわ ゆきのり
1966年大阪生まれ、三重大学水産学部卒。
釣り全般を愛好するが、陸っぱりのエギング、船のカワハギ、マルイカのエキスパートとして雑誌、新聞、テレビ、Webで最先端の情報を発信する。
グローブライド・ダイワ社員。
底を切る作戦の成果はいかに?!
当日は12名のお客さんとともに午前7時半に出船、30分ほど走って到着したのは良型のメバルが着くことで知られる湾奥の一級ポイント、川崎沖のシーバース周り。
水深20mでスタートすると、さっそく宮澤さんが20cm級のメバルを釣り上げる。
「着底した直後にググンときました。軟調ロッドで味わうメバルの引きはたまりませんね」と宮澤さん。
宮澤さんが用意したメバル専用ロッドは、魚が掛かると深く曲がり込む軟調子で引き味満点!
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しっかり仕掛けを止めてアタリを待つ
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その後も食いは順調で船内あちこちで20~23cm級が釣れ上がり、ビギナーの親子や女性のグループもメバルの引きを楽しんでいる。
メバルは20cm前後がアベレージ
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エビメバル初挑戦の西尾親子がメバルをキャッチ
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早朝から1時間ほど続いた食いが次第に落ち着くと船長は移動をしてくれて、その後は本牧沖の護岸際で水深16~20m前後を転々と探っていった。
宮澤さんは20cm前後のメバルやカサゴをポツポツ上げながら、小さな魚が釣れると元気なうちにリリースしていく。
「アタリが遠いとオモリを底に着けて待ちたくなりますが、ここでそうすると活性の高いチビカサゴが先に食ってきます。アタリは少なくなりますが、小さな魚を避けるために底を50cmくらい切って狙ってみます。メバルは浮いていることも多いのでいい群れに当たれば釣れるはずです」
するとググン。
底を切る作戦が当たって竿がたたかれた。
「この引きはたぶんメバル、追い食いを狙ってみます」
追い食い狙いでメバルの多点掛け!
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同じタナでそのまま待つと、グン、ググンと強いアタリが続いて軟調ロッドが深い弧を描き、20cm前後のメバルをトリプルで取り込む。
「狙いどおり浮いてましたね」
してやったりの宮澤さんは次投も底を切る作戦を続けたが、その後はアタリが遠くなる。
シビレを切らしてオモリを底に着けた途端、再びチビカサゴに食われて宮澤さんが悶絶。
その後は船内ポツポツとメバルとカサゴが上がって14時半に沖揚がりのアナウンス。
釣果は16~28cmのメバル・カサゴが15~29尾。
宮澤さんはメバル12尾、カサゴ15尾。
「〝糸を送ってアタリをもらいにいかない〟。これは僕がカワハギ釣りで肝に銘じている三原則の一つですが、エビメバルには通じるものがありますね」
この日も楽しく真剣に釣りに熱中した宮澤さんであった。
当日最大28cmが沖揚がり間際に登場
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メバルは上バリに食ってくることも多かった
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宮澤さんのワンポイントレッスン
エビエサは素早くかつていねいに付ける
宮澤さんはエビの尾羽根をハサミでていねいに切る
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切り口からハリを刺して背に抜く。エビが白く変色したり動かなくなったら交換
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タックルデータ
当日宮澤さんが用意したタックルは、竿がリーディングメバルSSー265とアナリスターメバル270の2本。
リールはカウンター付きの小型両軸ティエラIC150XHと20アドミラA100XH、道糸はともにPE0.8号を使用。
フォトギャラリー
シーバース周りで20cm級連発
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釣り方を教わった山之内さんが連続ヒット
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グループの幹事役・ 久保田さんがツ抜け
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隔週刊つり情報(2021年3月15日号)※無断複製・転載禁止