三浦半島剣崎松輪港の佑幸丸は、マダイ五目を中心にワラサやカワハギなどの人気ターゲットを心ゆくまで楽しませる船宿。
土日祝日も5名からと少人数で仕立てられるのもうれしい。
【草間直樹船長に聞きました!】ワラサ&マダイ五目のコツ
「ワラサのコツはタナ取りとコマセワークです。まずタナは海面からの指示になるので、道糸の先端は10mごとの色変わりにしておいてください。コマセを振り出しながら指示ダナに合わせて、しばらく待ってアタリがないようならハリス分下ろして、再びコマセを振り出してタナを取り直します。コマセがなくなったと感じたらすぐに仕掛けを回収し、コマセを詰めて再投入してください。マダイも同様で、適当にコマセを振って置き竿にしているようでは釣れません。飽きずにコマセワークを繰り返して、常に正確にタナ取りを行うことが大事です」
ワラサ&マダイ五目のリレー釣りがイチ押し
佑幸丸の先代が遊漁船としてお客さんを乗せるようになったのは30年以上前のこと。
現在は草間直樹船長が舵を握り、訪れる釣り人を楽しませている。
船長に10月中旬以降のおすすめを尋ねると、まずはワラサ&マダイ五目のリレー釣りとのこと。
ワラサは9月下旬の時点で3kg前後が順調に上がっていて剣崎沖に群れがいるかぎり狙っていく。
マダイは1kg前後が中心で、例年ワラサが終盤を迎えるころになると3~5kgクラスの良型が顔を見せるようになる。
25cm級のアジやイサキなども交じり、クーラーの中は賑やかになるそうだ。
秋は剣崎沖のカワハギとアオリイカも面白いそうで、専門に狙うほか、カワハギを楽しみながら同時に餌木でアオリイカを釣ることもできる。
カワハギは20~25cm級の良型主体に楽しめ、日によっては30cm級も顔を見せる。
アオリイカは500g~1kg級が中心。
500g前後のスミイカも交じる。
11月~2月にかけては剣崎沖の水深100m前後を探るアマダイも狙い目。
サイズは25~35cm級が中心。
昨年の同時期は45cm級の良型がよく交じったそうだ。
11月からはイシダイも面白くウイリー仕掛けなどで狙うイシダイ五目のほか、イガイをエサに良型を狙うこともできる。
釣り場は剣崎沖の水深30m前後。
五目で釣れるイシダイは300g~1kg級が主体で、イサキやアジ、マダイ、イナダなども交じるそうなので色いろと釣って食べたい人にはうってつけだろう。
イガイに食ってくるイシダイは1~3kg級の良型が多く、とくに近年人気を集めているそうだ。
今後はヤリイカも期待大。
釣り場は洲ノ崎沖や沖ノ瀬の水深150m前後で、釣れたヤリイカをエサにハモノを狙うのも面白い。
マダイやメダイ、ワラサなどが竿を絞り込むという。
オニカサゴとのリレー釣りも可能でリピーターも多いそうだ。
そのほか夏場は別船のボートからルアーで狙うカマスも人気を集め、40cm級の良型が連発するという。
草間直樹船長は明るく優しい人柄で大の釣り好き。
出船の際には息子の賢悟さんが仲乗りとして乗船する。
釣り物などは親身に相談に乗ってくれるので、釣行メンバーと日程が決まったら、とりあえず電話してみてはいかがだろう。
今回の釣り仲間
取材でお邪魔させていただいたのは、神奈川県大和市の桂博道さんが幹事を務めるグループが仕立てた船。
釣り物はワラサ&マダイ五目のリレー釣りです。
剣崎沖のワラサ・マダイ五目タックル例
朝からワラサ連発!美しいマダイも登場
佑幸丸を訪れたのは9月22日のこと。
神奈川県大和市の桂博道さんが幹事を務めるグループがワラサ&マダイ五目のリレー釣りで仕立てた船にお邪魔させていただいた。
当日は5時半に出船。
剣崎沖で準備をしながら開始時刻の6時を待つ。
6時になり剣崎沖の水深40m前後で開始となった。
早々にヒットしたのは幹事の桂さん。
ワンピースロッドが大きく絞り込まれ、ややあって取り込まれたのは3kg級のワラサだ。
「やっぱり青物の引きは気持ちいいですねぇ!」と桂さん。
その後はバタバタとヒットが相次ぎ小学生の鈴木九十九くん(神奈川県横浜市)もお父さんと一緒にワラサをゲット。
「超楽しい~!」と満面の笑みを見せてくれた。
開始から3時間ほどでほとんどの人が4~5本のワラサを上げていたが、紅一点の塩原亜貴さん(神奈川県大和市)だけがワラサを手にしていなかった。
しかしあきらめることなく釣り続け、マダイ狙いに変更する直前にヒット。
一生懸命リールを巻いてキャッチしたのは3kg級のワラサで実にうれしそう。
当日は早朝のチャンスタイムに連発!
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剣崎沖のワラサは今年も健在
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女性アングラーにヒット!
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無事ワラサをゲットして笑顔がはじける
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中盤戦からは少し移動して水深40m前後でマダイを狙う。
しばらくして竿を曲げたのは前出の九十九くんのお父さん、鈴木貴也さん。
ていねいなヤリトリで釣り上げたのは1kg級の美しい本命。
その後もマダイらしき魚を掛けた人が数名いたが残念ながらバラシに終わった。
しかし、イサキやサバなども上がり、皆さんはなんとも楽しげな表情。
終了間際に竿を曲げたのはまたまた鈴木さんで、上げてビックリ!
1kgオーバーのマダイが鈴木さんと息子の九十九くんのハリを両方くわえていた。
これは親子の記念になるだろう。
「ワラサもマダイも釣れて大満足です!」と鈴木さん。
佑幸丸のワラサ&マダイ五目のリレー釣りは今後も期待度◎。
ぜひ皆さんもチャレンジしてみてはいかがだろう。
2本のハリをくわえてマダイが上がってきた
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マダイは1kg前後が主体だが今後は3~5kg級も期待大
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超楽しかった!またこの船で釣りたいです
この日お父さんと一緒にワラサやマダイを釣り上げた小学生の鈴木九十九くん。
船上では終始楽しそうで私が当日の感想を聞くとニッコニコしながら答えてくれた。
「今日はたくさん釣れてすっごくうれしかったです。ワラサの引きが強くてビックリしました。釣った魚はいつもお父さんが料理してくれるんですが、これがとってもおいしいです。次はこの船でもっともっと釣りたいです、いや絶対釣ります。あとサメが好きなのでメガマウスも釣りたいです」と九十九くん。
メガマウスかぁ!
夢がデカくていいね!
【幹事の桂博道さんに聞きました!】初めて乗船したときマダイを5枚釣らせてもらって一発で気に入りました!
「佑幸丸を利用するようになったのは3年ほど前からなのですが、初めて仲間と乗船した日にいきなりマダイを5枚も釣らせてもらい、すっかり気に入りました。草間直樹船長の人柄も優しく、助手の賢悟くんが色いろとサポートしてくれるのでとっても助かります。現在は月イチのペースで佑幸丸を仕立てていて、私個人としてはココしか乗船しなくなりました。船が大きいのもいいし、よく釣らせてくれるし大好きな船宿です」と桂さん。
ご協力ありがとうございました。
釣り船データ
三浦半島剣崎松輪港
佑幸丸
046・886・1356
船長
(左)草間直樹船長(右)仲乗りを務める草間賢悟さん
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釣り船
船は13tの大型船。「最大で20名まで乗船可能で12名までが釣りやすい」と船長
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ルアーのカマスはこのボートからキャスティングで狙う
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船の後方には清潔なキャビンもある
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船宿
コマセや付けエサ、氷などは港にある漁協の販売所で購入できる
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(左)ワラサ、マダイともにコマセと付けエサはオキアミ(右)コマセカゴはLサイズ、 オモリ80号を使用
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マップ
釣り物カレンダー
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隔週刊つり情報(2020年11月1日号)※無断複製・転載禁止