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冬にお似合いなのは赤い魚。
オニカサゴもその一つに数えられ、鍋やしゃぶしゃぶは定番といったところ。
ところが、今回の細山さんは、あえて「和風ソテー」を選択した。
オニカサゴのヒレのトゲには毒があり、また、頭部にもトゲがあるので、先にハサミでカットする。
ウロコ落としを使ってウロコを取り除く。
頭と胴体を先に切り分け、順にそれぞれをさばく。
胴体は通常の三枚おろしに。
尾ビレは「ヒレ酒」の材料になるので捨てずに切り落とす。三枚におろした身を使って和風ソテーを作る。
オニカサゴの持ち味といえば、コリコリとした食感。
しかし、この歯応えが得られるのは絞めた直後に限られ、死後、時間がたつほど水っぽさを感じるようになってしまう。
そこで、生かして持ち帰れなかった場合のおすすめ料理が和風ソテー。
油と小麦粉の衣によって封じ込められたオニカサゴのおいしさは格別ですぞ。
三枚におろした身をソテーで食べやすいように、腹骨をそぎ落とす。
血合骨もないほうが食べやすいので、骨抜きを使って取り除く。
尾ビレ同様、胸ビレもヒレ酒の材料に最適。上（背ビレ側）からハサミを入れると切りやすい
切ったヒレは一升ビンや窓ガラスに貼り付けて乾かす。保管は冷蔵庫、もしくは冷凍庫にて。ヒレ酒にする際はほんのり焦げ色が付くまであぶり、熱した日本酒の中に入れて数分たってからいただく。
頭の処理は、まずはエラを取る
上アゴの中央に出刃包丁の先を差し入れ、峰をたたくなどして2つに割る
こでは頭の半分を使って中華風スープを作った
ソテーの付け合わせとしてニンジンを用意し、下ゆでする
オニカサゴの身に塩、コショウを適量振り、小麦粉をまぶす
フライパンにサラダ油を敷き、次にバターを適量溶かす。オニカサゴの身は皮目から弱火でじっくり焼き、キツネ色になったら裏返す。
オニカサゴの身に火が通ったところでフランベ。ここでは泡盛を使った。
ニンジンをさっと加熱したらオニカサゴとともにフライパンから取り出す
そのままのフライパンに大根おろしを適量入れ、ポン酢しょう油を好みの量入れてたれを作る。
頭に塩を少量振り、ほんのり色付くくらいに軽く焼く。これでスープに香ばしさが出る。
シメジ、タマネギを用意。オニカサゴの頭が焼けたら一緒に鍋に入れ、沸騰しない程度の火でコトコト加熱する。
酒、中華味の調味料、塩を適量加え、最後にゴマ油を少量加えてスープのでき上がり。器にワカメとともに盛る。
【隔週刊つり情報（2020年1月1日号）※無断複製・転載禁止】
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