【秋色三選】ヤリイカ
例年どおり8月下旬ごろから相模湾~三浦半島西部エリアで開幕し、10月に入って本格化の様相を見せ始めているヤリイカ。 主要釣り場の釣果の推移を見てみると、二宮~江ノ島沖、秋谷~長井…
隔週刊つり情報編集部PR
9月27日、ヤリイカを狙って三浦半島長井港のはら丸へ。
泊幸一船長に近況を伺うと、「新しい群れがどんどん入ってきてるから、どこに行っても反応はあるよ」と明るいコメントが返ってきた。
いい日はトップ30~40杯の釣れ具合で、今シーズンの最高は週イチペースで通う常連さんが記録した85杯とのこと。
それほどの好模様なら初心者でもツ抜けは楽勝かと思ったが、反応はあっても潮具合が悪いと全般に乗り渋り、オデコが出る日もあるという。
この日が好日に当たることを願いつつ10名の釣り人とともに乗船。
私は操舵室横の右胴の間に入れていただき5時半に港を離れた。
ナギの海上を走ること30分ほどで城ケ島沖に到着。
反応をリサーチしている間にお客さんの仕掛けを見て回ると、ほとんどの人がブランコ仕掛けだ。
水深105mで合図が出た。
最初の流しは空振りだったが、次の流しで胴長12~15cmほどの小型のヤリイカがポツポツ上がる。
ところが、その後はどうしたものか流し変えても乗りが遠い。
「反応はあるんだけどなぁ」
船長は次の流しから竿を片手に操船しつつ、前ページで紹介した直結仕掛けを使った「電動ゆっくり巻き上げ釣法」でヤリイカの様子を探る。
すると、ゆっくり巻きで探っていた船長が、ウイーンとモーター音を響かせ中速で巻き上げ始めた。
「アタったけどなぁ」
小型のヤリイカはアタリが小さいうえ、合わせても重みがほとんど感じられないため、乗っているのかいないのか、船長でも仕掛けを上げてみるまで分からないという。
よどみなく仕掛けを回収する仕掛けさばきに見ほれていると、下から2本目のウキスッテに小さなヤリイカが抱きついて上がってきた。
「活性が高いときは2~3杯乗るから・・・今日はイマイチだね」
その後は流し変えを繰り返しポツポツ拾い釣りが続いた。
10時半過ぎ、30分ほど走って剣崎沖の船団と合流。
三浦半島はもとより東京湾奥のヤリイカ船もいて期待が高まる。
水深100mで合図。
日が高くなってイカの活性が上がったようで、着乗りで数名が巻き上げ始めた。
上がってきたヤリイカは胴長20~23cm級とサイズアップし、ダブルで取り込む姿も。
「食ったよ!」突き出しでハモノを狙っていた鳶田さんがワラサを釣り上げた。
はら丸は四隅限定でハモノ狙いも可能、これが楽しみで通うファンも多いようだ。
その後はいい人で2投できる流しもあったが、反応が出ていても空振りする流しもあって思うように数がのびない。
12時半に沖揚がり。
釣果は0~13杯。
トップはもちろん泊船長、2番手は8杯、大半が3~4杯でオデコが2名。
今回はパッとしなかったが、翌日は釣り場を江ノ島沖に移しトップ52杯と復調。
船長に釣り方を教わりたい人は、受付時に申し出れば特等席の右胴の間に入れてもらえるそうなので、ぜひ!
なお、原進船長が担当するキハダ・カツオ船は、相模湾にナブラがいるうちは最後まで狙っていくとのこと。
50kgオーバーの大型の群れが回遊するシーズン終盤のビッグチャンスをお見逃しなく!
【隔週刊つり情報(2020年11月1日号)※無断複製・転載禁止】
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