今回から2年目に突入した宮澤幸則さんの連載「令和も釣りは楽しく真剣に!」。
今後もゲストを招いて時には教え合い、時には悩み合い、ともに楽しく真剣に様ざまな釣りに挑戦する姿をお届けしていきますのでよろしくお願いします。
【PROFILE】みやざわゆきのり
1966年大阪生まれ、三重大学水産学部卒。
釣り全般を愛好するが、陸っぱりのエギング、船のカワハギ、マルイカのエキスパートとして雑誌、新聞、テレビ、Web で最先端の情報を発信する。グローブライド・ダイワ社員。
【今回のゲスト】りょうさん
林良一(はやしりょういち)
ダイワフィールドスタッフ。
餌木タコやカワハギを始め湾フグ、マルイカなどテクニカルターゲットを得意とする。
2019年DKOチャンプ。
「頑張りましょう!」と意気込む宮澤さん(右)とりょうさん(左)。
出典:
第2シーズン最初の釣り物はの餌木タコ&シロギス!
さて、第2シーズン最初の釣り物は東京湾の餌木タコ&シロギス。
となれば、ゲストはもちろんこの人、東京湾の餌木タコの第一人者である林良一さん。
お世話になったのは東京湾奥川口市鹿浜橋の松陽丸。
間門陽介船長によるとマダコの沸きは今年もいいようで連日トップ10杯前後、好日は20杯の釣果も見られるとのことで期待が高まる。
6月13日、13名のお客さんとともに6時半に出船。
のんびり川下りを楽しんで東京湾に出ると、船長は東方に進路を取り速度を上げた。
宮澤さんの餌木タコ仕掛け
(左上)餌木の収納はケースごと丸洗いできる「マルチストッカー」が便利。(右上)タコ用の餌木は「快適船タコエギSS」の3号と3.5号の2本をセット、カラーは白系と暖色系の組み合わせ。(左下)持参した薄く切った豚ロースの脂を餌木に巻き付けて入れ乗りになる一幕も。(右下)「快適船タコエギSS」は海中でカンナ側が持ち上がる設計。底を引きずってもカンナにゴミなどが絡みにくい。
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千葉沖に到着、船内はすぐに入れ乗りモードに!
航程1時間半ほどで千葉沖に到着し、護岸際の5mダチでスタートすると、さっそく船内入れ乗りモードに突入する。
軽くキャストして広く探り、トントントンとテンポの速い小づきで乗せる林さんが300グラム級を立て続けに釣り上げる。
早朝のチャンスタイムは入れ乗りモード!
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林さんの餌木タコタックルは、竿はメタリアエギタコS-178、リールはフネXT150PLにPE3号。仕掛けをキャストするとき道糸とリーダーの結び目がトップガイドに当たるのを防ぐため、リーダ ーはフロロ10号30センチ前後と短めにしている。
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一方、宮澤さんは乗りはあるものの、巻き上げ途中のバラシが続いて出遅れる。
そこで、タコ用餌木からカンナの本数が多いため小型がバレにくいと言われているアオリイカ用の餌木に交換。
合わせるタイミングも少し早すぎたと分析し、次はしっかり餌木に抱き付かせてから合わせていくと言う。
するとこの作戦が当たった。
500グラム級を抜き上げると、続けて同級をキャッチ。
ここから宮澤さんの快進撃が始まり、みるみるうちにネットの中がタコで一杯になる。
釣ったタコは、持参した折りたたみ式のネットボックスを船宿のバケツにはめ、その中にポトンと落とすのが宮澤流。ネットボックスは不思議なことにタコが脱走しない優れもの。100円ショップで購入できる。
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釣れるタコは300~500gの小型主体に時どき1kg前後が交じってくる感じ。
1時間半ほどで乗りが落ち着き、その後は潮回りを繰り返して拾い釣りの展開に。
11時まで釣って6~20杯。
作戦が当たって勢いに乗った宮澤さんはトップタイ、林さんは17杯で2番手、大半の人が10杯以上で評判どおりの釣れっぷりを見せつけた。
初挑戦で20 杯釣り上げトップタイ、お見事!
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地元の常連さんも餌木タコの大ファン
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(左上)この方も初挑戦で20杯を上げてトップタイ、素晴らしい!(右上)餌木タコ初挑戦の人が多かった。(左下)テンヤを付けて楽しむ人も。(右下)ほとんどの人が餌木2本付けで釣っていた。
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長浦沖のシロギスは刺身サイズの良型主体
後半のシロギスは40分ほど走って長浦沖17mダチへ。
船長によると、ここは数より型狙いのポイントで根周りを探るとのこと。
船長お気に入りの良型が出る根周りのポイントを中心に狙った。
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開始間もなく18cm級がポツポツ上がり、林さんと宮澤さんが20cmオーバーをゲット。
その後は大中小交じりで釣れれるもアタリは多くなく、次第に風が強まり土砂降りの大雨に。
それでも皆さんシロギスの引きを満喫して13時半に早揚がりとなった。
釣果は13~24cmが1~20尾。
シロギスのトップは林さん、宮澤さんは15 尾。
タコとキスでトップを分かち合うかたちで貫禄を見せた二人であった。
林さんは20 尾を釣ってシロギスのトップ。
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宮澤さんはタコと数をそろえるべく20 尾を目標に奮闘するも15 尾でタイムアップ。
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(左上)当日最大24センチ(右上)胴つき仕掛けで連続キャッチ(左下)テンビン仕掛けで釣る人が多かった(右下)タコとキスでお土産たっぷり
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東京湾のおいしいマダコとシロギスのリレー釣りは今がベストシーズン。
皆さんも家族や仲間とぜひ楽しんでいただきたい。
タックルデータ
餌木タコロッドはソフトティップを採用したアナリスターエギタコS-185とメタリアエギタコS-178で、小型主体のシーズン初期のマダコ釣りにピッタリ。
リールはPE3号を巻いたフネXT150Pとミリオネアバサラ200Hを使用。
シロギスロッドはメタリアキスM-180 とアナリスターキスS-180、リールはルビアスLT2500S とカルディアLT3000CXH にPE0.6 号。
なお松陽丸ではタコ、キスともにオモリ15 号が標準。
使用する竿の硬さに応じてオモリを重くしたい場合は船長の許可を得よう。
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隔週刊つり情報(2020年7月15日号)※無断複製・転載禁止