手堅い釣り物でクーラーを満たしたい人におすすめのターゲットの一つがアジ。
内房金谷港の忠七丸では、いい日はトップで1束超えの釣果もあるほど好調だ。
 
金谷名物といえば〝金アジ〟。
幅広で身に張りがあり、黄金色を帯びた体時に出船し、10分ほど走って金谷沖57mダチに到着。
井戸船長によれば、ここは春先から好調が続いている沈船周りのポイントで、底から宙層まで幅広く反応が出ているという。
タナは海面からの指示。
釣り方の手順は45mまでビシを下ろし、コマセを振って2m上げて待つのが基本だが、タナは自由に探っていいとのこと。
 
船宿仕掛けはムツバリ2~3本の一般的なものと、アジ漁師が使っている昔ながらのコンニャクバリに、付けエサのダミーとして赤やピンクのビーズを通した特製仕掛けの2種。
まずはムツバリ仕掛けにアカタンを付けて釣り始め、食いが立ってきたら付けエサいらずの特製仕掛けに替えて釣るのが船長おすすめの作戦だ。
 
  ![魚の写真]()
  金色っぽい魚体の〝金アジ〟は釣り人垂涎の的
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  ![釣り人の写真]()
  30cm級がアベレージ
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  ![船の写真]()
  釣り場は金谷沖の水深57m前後
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止めて待つもよし誘い上げてもよし
開始間もなく船内あちこちでアタリがきてアジが上がり始める。
サイズも30cm前後と良型ぞろいだ。
この日は大半が常連さんで、釣り方を見ていると2通りに分かれていた。
 
一つは、軽く2~3回コマセをまき、タナに合わせて待つオーソドックスな方法。
船長が告げたタナを目安に、大型に的を絞って数メートル下方を狙う人もいれば、アタリが多いタナを探り当て、そのタナを集中して狙っている人もいた。
 
もう一つの釣り方は、コマセシャクリのように30~50cm刻みで誘い上げる方法。
これで数をのばしていた左胴の間の方は、45mから誘い上げ、ほぼ毎回42m付近で食わせていた。
この釣り方は硬い上アゴにハリ掛かりする確率が高く、良型を抜き上げても口切れでバラすことが少ないそうだ。
 
アジの食いは9時ごろの潮止まりでいったん落ち着いたが、上げ潮が動き始めた10時ごろから再び食いが立つ。
その後も潮回りや移動を一度もすることなく釣れ続け、13時に沖揚がりとなった。
 
トップは82尾で、ハリにアカタンを付けた仕掛けで誘い上げる釣り方を通した左胴の間氏。
61尾を上げた左トモの方は赤いビーズを通したコンニャクバリ仕掛けで数をのばした。
ほかの方も30~50尾ほどで釣果は上々。
サイズも25~38cmと良型主体で申し分ない。
船長によれば、この時期の沈船周りは数型ともに期待できるベストシーズンとのこと。
 
おいしい金アジがたっぷり釣れるチャンスはまさに今。
夢中になって釣りすぎて、追い氷を入れるすき間がない・・・なんてことにならないように、大きめのクーラーを準備して釣行しよう。
 
  
探り方のヒント
  ![釣行の写真]()
  沈船周りの宙層狙いは、小刻みにシャクリ上げてタナを探る釣り方が効果的
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  ![釣行の写真]()
  良型アジは引き味も満点
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  ![釣り人の写真]()
  コンニャクバリ仕様の仕掛けで良型連発
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  ![釣り人の写真]()
  アジを釣るなら忠七丸と決めている常連さん
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  ![釣り人の写真]()
  食いが立つとダブル、トリプルもしばしば
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  ![釣り人の写真]()
  体高がある太った個体が多い
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  ![釣り人の写真]()
  金アジの一荷に笑みがこぼれる
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仕掛け&エサ
  ![仕掛けの写真]()
  (左)コンニャクバリ仕様の船宿仕掛けは全長1.8mの3本バリ(右上)コマセはイワシミンチ、付けエサはアカタン、アンドンビシはオモリ60号(右下)直角に曲がったハリ先がバラシを軽減
  出典:
 
  
内房金谷沖のアジ仕掛け例
  
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隔週刊つり情報(2022年6月1日号)※無断複製・転載禁止