検証用の材料確保を兼ねて、沼津江浦港の伊勝丸へ出かけたのは12月10日。
平日とあって、15時の集合時間に到着したのは私とお客さんの2人のみだった。
15時半、伊海幹雄船長の操船で出船となる。
ライトタックルによるエサ釣りで挑戦
雲はやや多いものの海はベタナギ、ゆっくりと20分ほど走ってポイントに到着。
2カ月半前は沼津港のやや西から千本浜沖で釣ったが、今回はさらに西へ進んだ片浜沖がポイントになる。
16時過ぎ、水深60mでアンカーを下ろす。
船が安定したところで釣り開始となるが、タチウオは暗くならないと回ってこないから、しばらくはのんびりと過ごす。
お客さんは右舷大ドモでルアー(ジギング)。
私は左舷大ドモ、船長は左舷胴の間から竿を出し、いずれもオモリ30号のライトタックルによるエサ釣りでスタート。
ちなみに船長はタイラバロッドに小型電動リール、私は7:3調子のゲームロッドに手巻きの小型両軸リールの組み合わせで、エサはサンマの切り身だ。
1カ月前も夜タチ取材で当地を訪れたが、開始早々サバフグの猛攻に悩まされた。
しかし最近はかなり少なくなったという。
それでも日によっては登場し、PEをプツプツされるから注意したい。
とりあえず、最初は底から10m内のタナを探り、タチウオが回ってきたら徐々に上げていくのがセオリー。
日によっては海面近くまで浮上することもあるが、これはエサとなるベイトフィッシュの種類によって変わるらしい。
当日は40m前後とやや深いタナで安定していて、これはその水深にいる、地元でアブラエビと呼ぶエビを捕食しているからではないかとのこと。
ジギングは「フォールで頻繁にアタってきた」とのこと
出典:
送り込んで合わせる
17時半ごろからアタリが出始め、15分もすると投入の度に竿先が震えるようになる。
とはいえ、アタリがあったからといって必ずしも食い込んでくれないのが、この釣りの難しくも面白いところだ。
コツッという小さなアタリをとらえたら、その場で竿先を振ってエサが暴れる様子を演出したり、ゆっくり竿を立てながら、ググッと一段と強く引き込むのを待って合わせを入れる。
しかし、なかなかググッがこなかったり、合わせを入れてもスッポ抜けたりで効率は悪い。
一方、船長はというと、投入の度にほぼパーフェクトに近い確率で竿を曲げている。
後で聞いたところ、指示ダナの下限まで沈めてから、ゆっくりとシャクリ上げながらタナを探る。
アタリがあったら、竿先を少し送ってテンションを抜いて、バシッと合わせを入れるという。
これでほぼ上アゴにフッキングしていたから、タイミング的にはバッチリなのだろう。
ジギングのほうもフォールで順調にアタリがくるというから、活性はかなり高いと見て間違いない。
中盤から終盤にかけては若干ペースは落ちたものの、それでも最後までアタリは続き、22時に沖揚がりを迎える。
釣果は指幅3~4.5本のタチウオをお客さんと私が20本ずつ、船長は2時間ほどしか釣っていなかったが30本くらいは上げていただろう。
外道には40cm級のサバ。
ゴマかと思ったら、よく見るとマサバだ。
脂の乗りはそれほどでもなかったが、これもこれからのお楽しみ。
タチウオの魚影は濃密。
船長も含めた地元のファンが「一番美味」と言い切るこの季節、足をのばす価値はある。
夜間のエサ釣りは、ゆっくりシャクって待ち時間を長めに
出典:
沼津の夜釣りは、浅場で極上のタチウオを狙うことができる
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隔週刊つり情報(2022年1月15号)※無断複製・転載禁止