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[熱血!照英の釣りバカ紀行(第4回)]マダコ釣りは釣り界におけるヨガである。

隔週刊つり情報編集部

「後ろの方、また釣りましたよ」
 
東京湾奥の市原沖、座席間隔を広く取って定員となっている伊藤遊船の左舷ミヨシからトモ方向を見て、照英は焦った。
 
左舷トモ3番から5番、つまり胴の間で、立て続けにマダコが取り込まれているのだ。

「え?3杯目?すごいなあ」
 
今度は照英の背後、右ミヨシで女性2人が連続で釣り上げる。
 
片や白い餌木、片や豚の脂身巻き。

ここだけ読むと釣りの記事とは思えないが、これがタコ釣りである。

「とりあえず白に替えてみます。ザリガニみたいなやつ、マダクですか。これ、付けてみます」
 
さっそく餌木を交換する照英。

すると、マダコが乗った。

「きた?ああ!?あー!」
 
半信半疑の合わせでポロリとマダコが落ちる。
 
すぐ、再び乗り。

竿先がムニュッと押さえ込まれる。
 
が、またもバレた。

「イエーッ♪」
 
その瞬間、左舷で並んで竿を出す面々がはやし立てる。

「うわっ、皆さん、喜んでませんか!?」

他人のバラシは自分のチャンス。これが、マダコ釣りである。

「いかん、気持ちが追いかけちゃう。無心にならないと・・・」
 
夏に多い小さなマダコはバレやすい反面、餌木への反応もいい。

すぐ照英の餌木に乗り、待望の1杯目を釣り上げた。

「きましたよマダコ!目標まであと7杯、頑張ります!」
 
この日、編集部が照英に課した目標はマダコ8杯。

理由は8本足にちなみ、かつ、なんとなく縁起がよいからである。

そう。

マダコ釣りはなんとなく縁起を担ぐ釣り、なのである。

「やばい。頭の中に、ずっとハテナが出てる・・・」
 
1杯目を釣ってからも照英の頭の中にはギモンが渦巻く。

相変わらず左舷胴の間はよく釣っているし背後の女性陣も好調だ。

「照英さん、焦らなくても大丈夫。自分だけ釣れないときがあれば、自分だけ釣れるときも必ずくるから」
 
田渕師匠が1杯目のマダコを持って言う。
 
確かに、マダコ釣りではしばしば「謎の独り勝ち」を経験する。

田渕師匠はそれをマダコの潜む巣にちなみ「穴」と呼ぶ。

釣り人の写真

釣れている人の餌木を見て白いマダクと白いタコの抱き枕を装着

釣行の写真

根掛かりと思ったらタコ、乗ったと思ったらバラシ。悶絶の夏

釣り人の写真

いずれ自分だけが釣れる時間がくる、と田渕師匠

釣り人の写真

朝方からペースよく釣れていたのが白い餌木

釣り人の写真

朝イチから胴の間で入れ乗りを演じたお2人はザリガニ型ワームや餌木1本でオモリを軽くして根掛かり回避など、様ざまな技を駆使していた

SHOUEI Profile

6歳のとき祖父から手ほどきを受け近所の川や釣り堀で釣りに親しむ。

中学以降は部活に没頭するが芸能界に入ると仕事を通して再び釣りに接し2017年より「照英・玲子の最強!釣りバカ対決 !!」にて約4年間ほぼ全ての船釣りを経験し完全にハマり釣りバカ道を歩む。

2021年よりダイワ専属アングラー。

釣り人の写真

田渕さんからいただいたラッキーランドリーバッグ(タコ入れ)

東京湾奥・千葉側ってどこ?

毎年夏にマダコ釣りのポイントになる場所は、千葉県側では市原~袖ケ浦から、木更津にかけての沿岸で、水深10m前後の堤防や岸壁周辺。

風、波の影響が少なく船酔いの心配も少ない。

なお、神奈川県側は川崎~横浜市にかけての沿岸になる。

「照英の穴」がやってくる。

「余計なことを考えない子供のほうがうまいんじゃないか・・・」
 
無心を心がける照英。

「コツコツより、ポニョンポニョンがいいみたいだ・・・」
 
照英の言う「コツコツ」と、「ポニョンポニョン」の違いを解説すると、コツコツはオモリを上げてしっかり小づく、ポニョンはオモリを底に着けたまま餌木を揺する誘い、つまり、本場明石で定番テクニックとなっている「定点小づき」だ。
 
無心でポニョンポニョン小づきを続ける照英に、3、4、5杯目と、3連続でマダコが乗ってきた。
 
周りは釣れていないのに3連発、これはもしや・・・。

釣行の写真

「コツコツ」ではなく「ポニョンポニョン」で数をのばし始める。どう違うかは本文にて

釣行の写真

バラしたら遠慮なく笑う。これがタコ釣りの作法?

照英の餌木タコタックル

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照英の熱血!タックルインプレ

ROD:アナリスターエギタコMH175

穂先も敏感で全体に使いやすいのですが、とくにバットパワーが素晴らしい! 

これなら力がない人でも、竿を起こせばマダコが上がってくるはずです。

REEL:フネXT150ーOP

こんなに小さいのに、マダコ釣りで全然力負けせず、滑らかに巻くことができる強さ、剛性の高さに驚きました。

2万円以内ですから、絶対にお得ですよね!

「照英ホール、きたー!」

が・・・根掛かり。
 
仲乗りの瀧澤さんに外していただいている間に照英ホールは終了、しばし、沈黙する。
 
朝から好調に釣っている胴の間の釣り人は、すでに15杯を超えていた。
 
時刻は午後2時を回り、沖揚がりの時刻が迫ってくる。

「今日は7時間近く釣りをしていることになりますが、まったく苦になりません。学校の授業は7時間耐えられないけど、釣りだと全然平気。そんな趣味を持っている自分を、つくづく幸せだと思います」
 
教員免許状を持つ照英が言うと、妙な説得力がある。
 
力が抜けたのか、時合か、沖揚がりにかけて照英はマダコをペースよく釣り上げていく。
 
そして目標の8杯を釣り、9杯、ツ抜け目前となったところで足踏みし、終了した。

「不動の獲物を不動で釣る。マダコ釣りは、釣り界におけるヨガですね」
 
心穏やかに、呼吸整えつつも、真剣にやると汗をかく。

ヨガは静かだけど、インナーマッスルを鍛えるからけっこうキツイ。
 
まさに、マダコ釣りである。

釣行の写真

仲乗りの瀧澤さんは餌木外しの達人。この日はタモ入れ、根掛かり外しに大忙し。幾度となく餌木を救出してもらい感謝!

釣り人の写真

「このハサミみたいなブラブラがいいのかな?」釣り場で仲よくなった埼玉の中学生と山口の中学生の図

釣り人の写真

乗っているときもバラしているときのような表情になってしまうのだった

釣り人の写真

「釣りバカレーサー」高木真一さんもタコ釣りファン。照英さんと釣りバカツーショット

釣り人の写真

高木真一さんの奥さん、ひとみさんはテンヤの手釣りで後半追い上げ、最大となる1.5kgを釣り上げた

釣り人の写真

ありがとう!

釣り人の写真

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