6月中旬、テンヤタチウオを楽しみに三浦半島久里浜港の平作丸へ釣行した。
当日は片舷7名ずつの14名が乗船。
私は右ミヨシに入り、50号のタチウオテンヤに船宿支給のイワシを巻き付ける。
手返しをよくするためこれを六つ用意しておき、クーラーに仕舞っておく。
7時15分に出船し、15分ほどで観音崎沖に到着。
「上から50~65mです。ハイどうぞ!」と船長から合図があり一斉に投入。
「ただ巻き、ストップ&ゴーといった誘いではアタってきません。テンヤをバイブレーションさせるように誘ってください」とのアナウンス。
初めて試みる釣法なので、まずは周りの方の動かし方を観察すると、竿を水平に構えてリールを巻きながら竿先を細かく揺らしてはピタッと止めている。
新釣法で連釣
エサを巻いたテンヤを前方に軽くキャストし、指示ダナの下限から誘い始める。
テンヤが小刻みに揺れながら上昇していくイメージでポーズを入れつつ、ごくゆっくり巻き上げてくるがアタらない。
そう優しくはないようだ。
船中では早くもタチウオの顔が見られ、隣の方も1mクラスを釣り上げる。
どうも竿先を細かく動かす動作がしっくりこないので、自己流の動かし方を試みた。
マルイカ釣りのようなタタキを約10秒、その間にハンドルを1回転させてからピタッと2秒ポーズ。
たとえて言うなら「タタキ巻き」だ。
これを繰り返して指示ダナの範囲を探ると、56m付近でタタキからピタッと止めた瞬間、ポンッと小さな跳ね上げアタリ。
即合わせるもハリ掛かりしなかった。
そのままゆっくり誘い続けると53mで再びポーズの直後にコツッ。
合わせると上へ向かって泳ぎ出したので、素早く巻いて背伸びしながらフッキングさせる。
一瞬根掛かりでもしたかのような独特の引き込みを堪能して取り込んだのは、1mオーバーのタチウオ。
この一本で釣り方のコツをつかんだような気がして再び同じ誘いを試す。
55m前後を重点的に探ると、タタキのあとのポーズでやってくるポンッと跳ね上げるアタリにバシッと合わせるパターンで連発。
持参したテンヤは紫ゼブラ、マイワシ、ケイムラ赤金の3色。
ローテーションさせていたが満遍なくアタるので、色に関してはそれほど気にしなくてもよさそうだった。
リールの巻き上げ速度を変更
10時半ごろまで流し変えのたびにポツポツ追釣。
それと同時に誘い疲れが出始める。
そこで電動リールの巻き上げ速度を「1」に設定。
ポーズはピタッと止めたいのでスプールを親指で押さえて2秒待つ。
これが体力的に楽でアタリの出方も手巻きと遜色なく感じた。
跳ね上げアタリがほとんどだが、時折クッと押さえ込まれる違和感にそのまま動かし続けるとズドンと竿先が絞り込まれることも何度かあった。
なかでもズッシリとした引込みを見せたドラゴンサイズは指幅7本の超極太だ。
釣果は80~122cmをトップ23本、私は13本。
竿頭の方との圧倒的な腕の差を感じたものの、ヒットパターンを見出せ、サイズにも恵まれ非常に楽しい釣行となった。
タチウオの塩焼きは食味抜群。
積極的に掛けていく釣趣も楽しめるのでまた挑戦してみたい。
当日のテンヤタチウオ仕掛け
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