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気軽にライトに楽しもう!東京湾奥出船のアカムツ

隔週刊つり情報編集部

その貴重さから海の宝石と呼ばれ、最高の食味から白身の大トロとも称されて、沖釣りファンに人気急上昇中の魚がアカムツだ。
 
めったに魚売り場ではお目にかかることはないが、たまに売られている立派なアカムツの値札は目が飛び出してしまうほどで、とても買い物カゴに入れる勇気は湧かない。
 
そんなアカムツ乗合の出船エリアは遠州灘から茨城まで各地にあるが、実は東京湾でもアカムツが釣れるのをご存じだろうか。
 
東京湾でアカムツ乗合を出している船宿の一軒が金沢八景の新修丸だ。
 
都内で暮らす者としては、港が近く、釣り場までの航程も短く、出船時間も7時過ぎとゆっくりしているため気軽に釣行できるのがうれしい。
 
東京湾のアカムツの主な釣期は3~8月で、新修丸は今年も3月から乗合船をスタート。

釣れるアカムツのサイズは25~35㎝前後で、いい人で5尾釣れた日もある。
 
シーズン序盤は水深280m付近も狙うために、道糸を300m以上巻いた電動リールが必須。

新修丸の取り決めでは、道糸はPE2号以下で、オモリは100号と120号を潮具合や水深によって使い分けているとのこと。

アカムツを求めて新修丸へ

3月中旬、釣友の米光さんとアカムツを求めて新修丸へ。
 
10名の釣り人を乗せ、新明正義船長の操船で7時20分に出船。

前日は首都圏で冠水した地域もあったほど大雨が降ったが、当日はウネリが多少残っているものの晴天で風もなく海は穏やかだ。
 
8時ごろ最初のポイントの久里浜沖に到着。

「水深160mです、100号のオモリでやってください」とのアナウンスでスタート。
 
同宿はサバの切り身エサが用意されているが、受付でホタルイカも販売しており、ほとんどの方がハリにサバとホタルイカを抱き合わせで付けている。
 
私たちもホタルイカはもちろん、カタクチイワシ、サケ皮、食紅に漬けたイカの切り身などを持参しやる気満々だ。
 
東京湾のアカムツ釣法はいたってシンプル。

底付近に仕掛けをキープし、ゆっくりと竿を上下して誘うのが基本で、時折10mほど巻き上げ、ユルユル誘い落とす方法も有効だ。
 
アタリがきたら、ひと呼吸置いて大きく竿を持ち上げて合わせ、一定の速度で巻き上げる。

口周りが弱く海面でのバラシが多い魚ゆえ、取り込みはタモを頼むのが賢明だ。
 
1投目から左ミヨシ2番の鈴木さんが巻き上げ開始。

幸先よくアカムツのお出ましかとカメラを構えていたのだが、上がってきたのはキラキラと銀色に輝くタチウオ。
 
続けざまに右胴の間の神田さんもタチウオを抜き上げる。
 
船内で、ハリスが切られた!と叫ぶ声が各所で上がったところで小移動となった。

船の写真

目下の釣り場は久里浜沖の水深150~250m。これから水温が上がってくると観音崎沖の80m台も狙う

釣り人の写真

クロムツ(ムツ)のダブル

エサの写真

仕掛けは胴つき2~3本バリ、オモリ100~120号。新修丸ではサバの切り身が配られるほか、受付でホタルイカを販売。イワシやイカの切り身、サケ皮など様ざまなエサを持参して試行錯誤するのもこの釣りの楽しみだ

釣り人の写真

早朝はタチウオが交じった

きたぞ本命!

再開した直後、右トモ2番の服部さんが30㎝級のクロムツ(ムツ)を釣り上げ、左トモ2番の石垣さんも同級をゲット。

その後、船内2~3尾のクロムツを追加したところで、「深場に行くのでオモリを120号にしてください」と船長がアナウンス。
 
10分ほど南下し、「水深275mです、どうぞ」の合図で投入。
 
すぐに右胴の間の神田さんがヒットさせたが、竿の曲がり方を見るとやけに重そうだ。
 
その魚の正体は1mはあろうかという特大のアナゴの仲間で私もビックリ。
 
このころから私も竿を出し、コツコツとくる小さなアタリに合わせを入れて巻き上げると、定番ゲストのドンコが上がってきた。
 
ほぼ同時に巻き上げていた米光さんも、おそらくドンコだろうと油断していたのだが、浮かび上がってきた魚影がオレンジ色でビックリ。
 
アカムツだ!と確認したときにはタモが間に合わず、海面をユラユラさせるとバラシのリスクが高いので、「そのまま抜き上げて!」と米光さんにアドバイスし、無事取り込み成功。
 
船中1号のアカムツは30㎝ジャスト。

イワシとサバの切り身を抱き合わせた下バリに食っていた。
 
その後、しばらくの間はドンコが各所で釣れ上がっていたのだが、左胴の間でオマツリをほどいていた船長が、急いでタモを手にしてすくい上げたのは33㎝のアカムツ。

釣り上げた高橋さんはうれしそうだ。

釣り人の写真

後半はムツ狙い、サイズは25~40㎝

釣り人の写真

ドンコもおいしい魚、味噌汁が美味

釣り人の写真

イワシとサバの切り身の抱き合わせにアカムツがヒット

ムツは誘い上げが吉

いよいよ時合到来!と色めき立ったものの、後が続かない。

船長はあちらこちらとまめに移動してくれたが、アカムツからのラブコールは届かない。
 
原因はほとんど動かない潮と、前日の大雨も影響しているらしく、「今日は今シーズンで最低ですよ」と船長もお手上げ状態のご様子。
 
沖揚がりまで残り1時間となったところで、「浅場に行きましょう」と水深150m付近に移動。
 
すると、潮もトロトロと動き出し、魚の活性もアップ。

姿を現したのはムツで、あちらこちらで竿を曲げる。

「底から5mまで誘って!」と船長の檄が飛ぶ。
 
これに応えて左ミヨシ2番の鈴木さんが積極的に誘い上げ、ムツをダブルで釣り上げ気を吐く。
 
このとき私はすでに道具を仕舞っていたので、米光さんの竿を借りて、底から5m上までゆっくり巻き上げ、続いてゆっくり底まで落とし込む誘い方を伝授すると、ガガガッと明確なアタリがきて40㎝のムツをゲット。
 
米光さんはこの方法でもう1尾追加。船内それぞれ2~3尾のクロムツを手にしたところで14時に沖揚がりを迎えた。
 
当日は前日のシケの影響もあり食い渋ったが、今後は水深100mを切る浅場でも釣れ始めるので、ぜひ東京湾のアカムツにチャレンジしていただきたい。

釣り人の写真

ムツが交じるポイントは、底から5mほど誘い上げて狙う

釣り人の写真

ムツを持つときは鋭い歯に注意

知っ得!沖釣りよもやま話

インタビューの日は穏やかな天候で、ゆったりと過ごせた。

それでも、時折波が高い日に船を出さなければならないこともある。

風が吹き荒れ、波の頂が白く跳ねる状態を「ウサギが飛ぶ」と称する。

その表現の由来は様々だが、とても直感的で分かりやすい。

私たちの仲間では、さらに荒れ模様の時は「シロクマが吠える」と言っているが、そのような日はもちろん船出は不可能です。

釣行の写真

あまり船が揺れないナギの日はアタリも分かりやすい

Tackle Guide

根掛かりは少ないエリアだが、PE2号と細い道糸を使うためオマツリなどで高切れすることもある。

予備のリールか道糸を持参すると安心だ。

仕掛けは胴つき式の2~3本バリ。

慣れていない人は船宿仕掛けの2本バリがおすすめ。

当日のアカムツ仕掛け

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隔週刊つり情報(2021年4月15日号)※無断複製・転載禁止

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