真鶴半島の自然美に癒やされながらカワハギと戯れる。
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11月22日、正午過ぎ。
ポカポカと暖かい堤防で船長を待っていると、ついウトウトしてしまった。
人の気配で目を覚ますと、8名がぞろぞろと集まってきた。
その中の一人、高橋稔船長が乗船を促す。
4名ずつ左右に分かれて釣り座に入ると、13時に第三よしひさ丸は出船した。
夕マヅメを狙って出船
この日の取材釣行は相模湾福浦港・よしひさ丸の午後カワハギ。
この時期、夕マヅメに尺ハギが入れ食いになるともっぱらの評判だ。
13時10分には早くもスローダウン。
そしてその1分後、船長が開始をアナウンスする。
「はい、どうぞ。水深は、ちょっと深めで42mあります」
私を除く7名が仕掛けを投入する。
船の後方には、真鶴半島先端の観光名所、三ツ石が見える。
ほのぼのとした日差しと風光明媚な景色に、ふたたび眠気が襲ってくる。
しかし、右2番の油谷さんがビシッと合わせ、いきなり現実の世界に引き戻された。
油谷さんが船中最初の20cm級を抜き上げる。
この撮影を終えて舳先に戻ると、今度は左2番の高橋真須美さんがリールを巻き始めた。
さらに油谷さんが2枚目。
いずれも20cm級だ。
続けて左ミヨシの高橋雄二さんが15cm級を釣り、これにカメラを向けていると、フレームの中で後ろにいる真須美さんが20cm級のカワハギを抜き上げた。
こんなペースで釣れるのかと期待を膨らませていると、左トモの鈴木さんがリールを巻き始める。
だが、これはメイチダイ。
このゲストの写真を撮っていると、油谷さんが3枚目となる15cmのカワハギを手にした。
(左)ポイントは景勝地「三ツ石」の周辺にも点在。(右)小型で15cmほど。
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カワハギは市販仕掛けも豊富。使用オモリは25号。
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強風に苦戦
ここまで開始から約1時間半。
その後も鈴木さんに小ぶりのカワハギ、右トモの竹本さんに15cm、油谷さんも4枚目を釣るが、このころから風が吹き始め、同時にアタリが遠のいていく。
船長は船を風裏となる真鶴半島の東側へと移動させた。
ここで雄二さんと左3番の加藤さんにそれぞれ20cm級が釣れるが、やはりアタリは遠い。
船長は再び船を真鶴半島の西側へと戻す。
しかし強い風に道糸があおられて釣りにくい。
西の空に雨雲が広がり、周囲は薄暗くなってきた。
そして16時。
船長は福浦沖の魚礁の上に船を乗せた。
ここが、尺ハギの入れ食いポイントとのことだ。
私も竿に集中する。
しかし、船上でアタリはなく、たまに顔を見せるのは、メイチダイとキタマクラ。
そこで、思考を巡らせてみた。
この日に釣れたカワハギは、どれも3本バリ仕掛けの真ん中のハリか下バリに釣れてきた。
だとすると、おそらくカワハギはそれほど浮いていない。
印象に残っているのは、真須美さんが釣ったカワハギが砂だらけだったことだ。
残された時間はあまりない。
そこで、底狙いに的を絞ることにした。
バッグからガン玉1号を取り出し幹糸の上部に付ける。
仕掛けをキャストしても潮に押されて戻ってきてしまうので、船下に仕掛けを下ろしてたるませた。
だが、それでもエサは取られない。
周囲が暗くなったので、おそらく海中も薄暗いはずだ。
そう考え、仕掛けの上に、ささめ針のピカタコ集寄を付けた。
夜光タコベイトに期待だ。
その直後から、付けエサが頻繁に取られるようになった。
期待を膨らませながら、たるませては張ってを繰り返していると、カカカン!と金属的なアタリ。
すかさず合わせを入れ、リールを巻いた。
金属的な引きは続き、重量感に胸が躍る。
ここは尺ハギが釣れるポイントなのだ!と抜き上げたカワハギは26cm。
尺には届かなかったが、この日の最大だった。
(左)左胴の間の加藤さんが肝パンの23cmを釣る。(右)筆者が釣った当日最大26cm。
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水温が下がれば・・・
その後、船上灯が灯されて、17時に納竿がアナウンスされた。
この日の釣果は油谷さんがトップで4枚。
数的には物足りない結果だが、アタリを取って合わせる釣りなので、やはり道糸をあおる風が痛かった。
また、バケツにくんだ海水に手を入れてみると、まだまだずいぶんと温かく感じられた。
海中もおそらく水温が高く、そのためまだカワハギが固まって群れてはいない、そんな感じは否めなかった。
高橋船長も当日は、ここのところ福浦沖のカワハギは「元気がない」、「散らばっている」、「浮いてこない」と嘆いていた。
しかし、高い実績を誇る当地の尺ハギはこれからが本番だ。
水温が下がって魚礁周りに固まってくれば、期待どおりの釣りを堪能できるはずだ。
「今日、最後にやった魚礁周りにカワハギがまとまってくると、夕マヅメくらいの時間帯になれば、30分ぐらい入れ食いタイムになって、尺前後が一人で10枚くらい平気で釣れちゃうんですよ。そのうち水温も下がってきますから、そうなったら今年も楽しめまるはず。期待して遊びに来てください」
そのときが待ち遠しいかのように、船長は最後にそう話てくれた。
福浦沖の尺ハギにこうご期待!
(左)ベテランの油谷さんが連発。(右)高橋雄二さんも奥さまに負けじと良型ゲット。
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知っ得!夜光の集寄が効く!
本文にも記したが、ささめ針の「実船アスリート・カワハギ ピカタコ集寄」はオススメだ。
エサが取られることすらなかったときに、このピカタコ集寄を仕掛けの上に付けると、必ずと言っていいほどエサが取られるようになり、当日最大のカワハギを釣ることができた。
夜光タコベイトのピカタコ集寄は、夕マヅメを狙うカワハギ釣りで効果的だ。
カラーは夜光シルバーとピンクシルバーの2色。
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TACKLE GUIDE
アタリに合わせてもなかなかハリ掛かりしない場合は、ハリ先が鈍っている可能性大。
自動ハリス止め付きビーズ仕様の仕掛けは枝スの交換も簡単。
ハリス付きのハリを持参してまめに交換しよう。
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【隔週刊つり情報(2021年1月1日号)※無断複製・転載禁止】