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内房のアジ五目は泳がせのチャンス ブリ・ワラサ

隔週刊つり情報編集部

周年出船する内房のアジは、この時期になると釣ったアジを泳がせてブリ・ワラサなどの青物を狙えるのも楽しみの一つ。

システムは船により様ざまだが、アジ五目として出船する保田港の東丸では釣り座にかかわらずだれでも泳がせ釣りを行える。

ポイントは航程5分ほどの保田沖80~100mダチ。

アジはアミコマセを使った片テンビンのビシ仕掛けで狙い30cm前後の中大型主体にいい日はトップ70尾ほどと好調。

泳がせ釣りのエサにはやや大きいと思われるかもしれないが、同じポイントにこのサイズのアジを狙ってブリ・ワラサが回遊してきているため問題なし。

当日は4~5kg級のワラサが船中4本上がったが、前日には6.8kgのブリクラスも取り込まれている。

東丸ではコマセ釣りに切り替わるまではアジ五目のスタイルで出船するとのこと。

泳がせ釣りのだいご味を味わいたい人は早めに釣行しよう。

釣行の写真

▲4~5kg級のワラサクラスが多い

アジエサの泳がせ仕掛け

船でアジ仕掛けは購入できるが、泳がせ仕掛けは持参となる。

ハリス12号以上の製品を用意したい。

大ビラメ仕掛けを使う人もいるが、孫バリなしの1本バリ仕掛けで問題ない。

内房はアジ釣りのメッカで、例年この時期になるとアジを狙ってブリ・ワラサが回遊してくる。

その狙い方は、アジ船の四隅で船長の許可が得られたのなら泳がせ仕掛けを下ろしてもいいという場合と、どの席でも自由に泳がせ仕掛けを下ろしてもいいという2スタイルに分けられる。

今回はアジを釣ってブリ・ワラサを狙う方法を、取材した保田港の東丸のケースを元に紹介していきたい。

アジと泳がせのタックル&仕掛け

まずは何はなくともエサにするアジを釣らなければ始まらない。

一般にアジ釣りはイワシミンチのコマセを使うが、東丸など一部の船ではアミコマセを使う。

水深80~100mの深場を狙うことから使用オモリは80号。

コマセカゴはFLサイズ以下というのが東丸のルール。

なので竿はライトアジ用よりも若干張りのある竿のほうが安心。

リールも小型電動のほうが便利で、道糸にはPE1.5~2号前後を巻いておく。

仕掛けについては通常のビシアジ仕掛けでいい。

ハリス2号全長2m前後の2~3本バリで、ハリはムツ9号前後。

慣れない人は手返しがよくトラブルも少ない2本バリがおすすめだが、今年は例年以上にソウダガツオが多い。

底まで仕掛けが下りなかったり、アジが掛かっての巻き上げ中に食ってきたりとなかなか厄介。

そんな状況では慣れた人でも2本バリにしてなるべくトラブルを回避したい。

仕掛けの消耗も激しいから、予備仕掛けも多めに用意しておくといい。

一方、泳がせ用の仕掛けはハリス10号以上の胴つき1本バリがオーソドックス。

ブリクラスがヒットする可能性もあるが、深場なのでなるべく迅速に巻き上げないとオマツリするリスクが高まる。

太めのハリスでゴリゴリ巻けるよう船長は12号以上の使用を推奨していた。

ハリス長は100cm前後で、ハリはヒラマサやイセアマ、マダイなどの14号前後。

トレブルフックの付いた大ビラメ用の親孫仕掛けを使う人もいるが、1本バリで問題ない。

オモリはアジ仕掛けより重い100~120号を用意しておく。

タックルはライト泳がせ竿のほかワラサやカツオなどを釣る青物竿など短めでパワーのある竿のほうが扱いやすい。

リールは中型両軸もしくは小型電動で、道糸にはPE4~6号前後を巻いておく。

なお、東丸ではアジ仕掛けは船で購入できるが、泳がせ仕掛けは用意がないので各自持参となる。

釣行の写真

▲泳がせ仕掛けを下ろしたら一発で食ってきた

アジが釣れているときこそチャンス

まずはアジ釣り。

現在東丸が狙っている保田沖水深80~110m前後のポイントは魚礁や根周り。

魚礁の場合は海底まで仕掛けを下ろすとすぐに根掛かりしてしまうので、海面からの指示ダナが出る。

根周りのポイントではタナは底上4~5m。

こちらも着底したらすぐに底を切るようにする。

いずれの場合も仕掛けを下ろすときはリールをフリーにせず、軽くスプールを押さえてサミングしながらなるべく糸フケを出さないようにしたほうがオマツリを回避できる。

途中で仕掛けが下りなくなったらソウダやサバが食った証拠。

すぐにリールのクラッチを入れ、全速力で仕掛けを回収する。

釣り方自体は普通のアジ釣りと変わらない。

着底したら(宙層の場合は指示ダナ下限)ハリス分の2mほど巻き上げ、コマセを振りながらさらに2~3m巻き上げアタリを待つ。

アタリがなければもう一度タナを取り直す。

これを2回ほど繰り返したら回収してコマセを詰め直す。

泳がせ釣りをやるときは、船長が仕掛けを下ろしていいとアナウンスしてくれる。

東丸ではどの席でも泳がせ仕掛けを下ろしていいが、やる前には一言声をかけてほしいとのこと。

エサにするアジは口掛けか背掛け。

アジは口周りが弱いので、口掛けにする場合は奥までハリ先を入れて上アゴの硬い部分に通るようにする。

エサ付けに手間取るようなら背掛けが手っ取り早い。

第一背ビレの前辺りにチョン掛けすればいい。

投入は、アジを海面へ泳がせてからオモリを入れる。

仕掛け落下中はアジ釣りと同様、なるべく糸フケを出さないようにする。

アジ釣りをしている人とオマツリしないように注意しよう。

着底したら底を切ってタナを取る。

目安は3~5mで、船長に聞くとブリ・ワラサは下からアジを食いにくるのでそれほどタナを高くしなくてもいいとのこと。

調子のいいときは着底してタナを取った直後にアタることも多いから、最初の投入は要注意だ。

海底は起伏があるのでけっこう水深が変わる。

アタリがなければまめに底を取り直すようにしたい。

アタリは最初、ブワンブワンと竿先を上下させるように出る。

ここではまだアジをくわえているだけなので、そのまま待つ。

アジを飲み込んで反転するとグーンと竿が絞り込まれるので、ここでしっかり合わせを入れる。

ヤリトリは強く引いたときは竿でためて耐え、引きが弱まったら竿を立て、いわゆるポンピングで魚を上へ向かせてグイグイ巻き上げる。

ゆっくり巻き上げていると水深が深いので周囲を巻き込んでオマツリしてしまう。

なお、泳がせ釣りをやるタイミングについては、やはりアジが釣れている時間帯がチャンス。

ブリ・ワラサはアジを捕食しようと回遊してくるわけだから、アジで十分お土産を確保してからとか、だれかに釣れたらとか、残り1時間になったらやってみようとかでは、みすみすチャンスを逃してしまうことになる。

やると決めたら早めに泳がせ仕掛けを下ろしたほうが結果につながると思われる。

釣行の写真

▲昨年は9月中旬からコマセ釣りに切り替わったとか

秋の内房は泳がせが魅力!アジ船でブリ・ワラサを狙え

9月になればそろそろ青物だろうということで今号の巻頭特集にしたわけだが、自分が担当するワラサの調子が今一つ上がっていない。

本来なら剣崎でワラサ開幕!とか見出しを打ちたいところだったが……。

ほかにワラサが狙える釣り場はないかと探していると、内房でポツポツとワラサが上がっている。

どうやら釣ったアジをエサに泳がせている様子。

そういえばこれからの時期、内房は泳がせや落とし込み釣りで盛り上がるんだっけと思い出し各船の状況をリサーチすると、ちょうど保田の東丸が明日アジ五目で出船するとのこと。

満員御礼とのことで8月11日、カメラだけを持って乗船することにした。

釣行の写真

▲食いが立つとダブルも頻繁

泳がせれば釣れる!?

5時に集合して、5時40分ごろに出船。

ポイントまでは航程5分ほどと近い。

そして6時前、海面からの指示ダナ76~80mでスタート。

ところが、というか予想どおりというか、ソウダが頻繁に掛かってきてなかなか仕掛けがタナまで下りていかない。

さすがにこれでは釣りにならないとポイント移動。

今度は水深100mほど、底から4~5mのタナでやってくださいとアナウンスが出る。

この場所でも相変わらずソウダが邪魔をするが、うまく底まで仕掛けが下りた人はポツリポツリとアジを釣り始める。

しかもほとんどが30cmオーバー、中には40cmを超える大アジもいて、これはこれですごい。

しばらくすると船長は泳がせの人はオモリ100号でやってくださいとアナウンス。

しかしソウダが邪魔をしてなかなかアジの数がのびないからか、泳がせ仕掛けを下ろす人が見当たらない。

このままでは取材が成立しないと心配になってきたころ、右舷ミヨシ2番の人がようやく泳がせてくれた。

そしてほどなくしてヒット。

4~5kg級のワラサが無事に取り込まれてホッと一安心。

聞くとハリスは8号で、タナは底上5mだったとのことだった。

9時を過ぎるともうアジは十分ですと、本誌を年間購読していただいている右舷3番の人が泳がせる。

しばらくアタリはなかったが、何回か投入を繰り返しているうちにヒット!

アジ釣り用のゲームロッドでそのままやっていたので心配したが、この竿なら折れませんとポンピングでグイグイ巻き上げ2本目をキャッチ。

仕掛けが底に着いたらすぐにアタったとのこと。

おめでとうございます。

その撮影に夢中になっている間に、なんと左舷トモ2番の人も泳がせていて3.9kgを釣っていた。

こちらも着底直後にアタリがきたという。

なんだ、やれば釣れるじゃんと思っていたら、今度は左舷トモ3番の人に連続ヒット、同サイズのワラサを釣り上げる。

これを見て泳がせタックルを用意する人が何人か出始めたが、その後のヒットはなく11時半に沖揚がり。

アジはソウダが多くトップで20尾と数はのびなかったが、4~5kg級のワラサが船中4本ならまずまずだろう。

今は深場で中大アジ主体のため泳がせ釣り有利だが、もう少し小さいアジが釣れるようになれば落とし込みサビキでもいいとのこと。

ただし去年はワラサの群れが早めに回ってきたのか9月中旬にはコマセ釣りに切り替えたというから、泳がせ釣りを楽しみたいなら早めに釣行していただきたい。

釣行の写真

▲内房のアジだから食味のよさは保証つき

船宿INFORMATION

内房保田港

東丸

080・8108・2916

▼備考=予約乗合、5時集合

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