今号から始まる『Bグル隊+G』は物乞い連載……じゃなかったご長寿連載Bグル隊をさらにパワーアップ(ダウン?)。
これまで以上にグッドな情報やグダグダなシーンを盛り込み、編集部・近田が作って食らう外道料理もご紹介。
てなワケで+G。どうぞヨロシクでありやす。
隊長・竹田信彦
釣り歴は40年以上だが釣りがうまいワケではなく釣運もないビン ボーライター。料理好きでうまい魚で酒を飲むことを生きがいにしている。芋焼酎とバイスサワーがないと死んでしまう50歳のオッサン。
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近田隊員・近田憲男
本誌編集部に加入して2年の若くない新人。沖釣りに関してはかじった程度の知識を持ち、入門企画の生徒役で重宝されている。食べること好きで、その旺盛な食欲を満たすためなら外道も食らうアラフィフ。
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初回は相浜沖のタイ五目
初回に選んだ釣り物は南房相浜沖のタイ五目。
五目っていいよね。
タイだけだとオレの場合アブレ率がガンと上がる気がするけど、五目と付くとオレのウデでもなにかしら釣れてくれるに違いない。
そんな安心感が湧いてくる。
6月13日にお世話になったのは相浜港から出船する良栄丸。
オレと近田、お客さん2人を乗せ5時前に出船となった。
仕掛けはハリス3号4.5mのタイ五目仕掛けを使用。コマセカゴはサニービシのLサイズ、オモリ60号または80号がおすすめ。コマセ&付けエサのオキアミは各自持参。タックルはコマセダイ用でOK。
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渡辺良男船長に話を聞くと釣り場は港からすぐの所でマダイのほかイサキやメジナ、アジなど色いろ釣れるとのこと。
う~ん、やっぱ五目は最高!
釣り場は本当に近く10分ほど走った相浜沖で開始となった。
水深は15メートル前後で指示ダナは海面から10mと驚くほど浅い。
小型の電動リールを持ってきたが、手巻きリールで十分じゃん!
数日前はこの釣り場で1kg前後のマダイが数枚と4kg級のヒラメ、20~40cm級のイサキが上がったそうな。
とりあえずオレはカメラに専念し、大丈夫かなぁ~と思ったけど近田に料理撮影用の食材確保をまかせる。
お客さん2人の竿にはすぐにアタリが出て、上がってきたのはウリンボサイズのイサキ。
右舷ミヨシで竿を出していた田中仁さんはもう1本竿を出し、そのイサキを泳がせ始めた。
話を聞けば同船の常連さんで、うまくいけばハタや青物が食うという。
なお、船長に確認したところ空いているときは竿を2本出してもかまわないとのこと。
相浜沖のイサキの魚影は抜群です
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浅場を探るとイサキやメジナが連発!やっぱ五目は楽しい~!
イサキの食いは上々でウリンボサイズから30cm級が次つぎに取り込まれ、近田も25cm級のイサキを数尾キャッチ。
ヨシヨシこれでオレがアブレてもこのイサキを奪って料理が作れるぞ!
あとはとっとと外道を釣ってくれ。
2時間ほど港前で釣ってから船はやや沖目へ移動。
水深20m、海面から15mのタナで再開。
「ここはいいマダイが出る所ですよ。でも今日は潮が澄み過ぎちゃってますねぇ」と渡辺船長。
ヨシ、近田と選手交代。
オレがマダイをバーンと釣ってやる。
しかしマダイのご機嫌は斜めで1時間ほどやってもアタリは皆無。
なんでオレが竿を出すといつもこうなの?
再び港前の釣り場に戻り竿を出すと1投目からアタリが出て25cmほどのイサキが登場。いいねぇ。
その後もいいペースでイサキが上がり、30cm級と40cm級の一荷もあったりしてもう楽しいったらありゃしない。
後半もイサキが釣れまくり。うれしすぎて壊れてしまった隊長。
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そんなときなにやら赤い小魚が浮上。
外道の代表格であるササノハベラ、続いてスズメダイもキャッチ。
これで近田の外道料理の食材はOK。
もっと変なヤツが釣れないかとタナを下げてみたりしたが不思議と釣れないものである。
船長さんに聞きました~タイ五目のコツ~
「マダイもイサキも同じポイントで釣れます。
釣り方は海面からのタナ取りで、指示ダナから仕掛け全長分沈めて2~3回に分けてコマセを振り、道糸のマーカーで水深をカウントして正確にタナを合わせてください」
3kg級のカンパチ浮上!相浜沖のタイ五目は今後も期待度◎
近田も釣りを再開するとイサキやメジナが続ぞくと掛かりなんとも楽しそう。
ド素人の編集部近田でもこのとおり
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これでマダイも釣れてくれたら最高なんだけどなぁ、なんて思っていると田中さんの泳がせ釣りの竿が大きく弧を描いた。
ややあってタモに収まったのは3kg弱のカンパチでお見事!
上がったのは3kg弱のカンパチでうらやましい限り
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結局マダイの顔を見ることはできなかったが、オレのクーラーの中はイサキやメジナでいっぱい。
やっぱり五目釣りっていいなぁと実感した一日となりやした。
こんな立派なメジナもゲット
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乗船者の部屋~武田康英さん~
「田中さんに誘われて良栄丸に通うようになって3年。
南房のきれいな海で釣りをするのが毎月の楽しみです。
船長は人柄もよくて親切に教えてくれますし、泳がせ釣りなど比較的自由に釣りをさせてくれるのもいいですね」
近田隊員の戯れ言
「今回の釣行で驚いたことが2つあります。
1つ目はイサキの魚影の濃さ。
タナを取った途端にアタリがくるし、少し待つと多点掛けにもなるので、笑いが止まりませんでした。
2つ目はイサキのタナ。
浅いところは5メートル。
もしかしたら群れが見えるかもしれないと思い、海面をのぞき込みましたが、さすがに見られませんでした」
【Bグルレシピ】今回のイチ押し!イサキの炙り刺し&たたき
今回は釣りたてのイサキをオレの大好きな炙り刺しと船長が「たたきにしてもウメェですよ」と言っていたのでやってみやした。
香ばしい炙り刺しは、皮と身の間の脂が絶品! 冷やした日本酒が実によく合ってまさに至福の味わい。
イサキのたたきは初めて作ってみたのでありやすがプリップリの食感もよく、薬味がイサキの甘みを引き立てる感じでこれがまたうまいのなんの。
船長に感謝でありやす。
イサキってホントうまい魚だなぁ、とあらためて実感しやした。
レシピ
材料/【炙り刺し】イサキ、ツマ、ワサビ
【たたき】イサキ、ネギ、ショウガ、オオバ、ミョウガ
①炙り刺しはイサキを三枚におろし、骨抜きで血合骨を抜く。
②皮面に飾り包丁を入れ、ガスバーナーで皮面を炙ってひと口大に切る。
③たたきはサク取りしたイサキの皮を引き、5ミリ幅くらいに切る。
④細かく刻んだ薬味に③を合わせる。
【ゲドゥーのレシピ】今回のおすすめ!ササノハベラのアクアパッツァ
ササノハベラに悪意はないが、派手な色の魚体を見るとおいしいと思えませんでした。
いやーしかし、魚を見かけで判断してはいけませんね。
身だけ食べると淡泊なのに、魚介のうま味が濃縮されたスープと絡めるとマジでうまかった!
レシピ
材料/ササノハベラ、アサリ、シメジ、ミニトマト、ニンニク、パセリ、白ワイン、塩、コショウ、オリーブオイル
①皮面に飾り包丁を入れ、ササノハベラに塩コショウをする。
②刻んだニンニクを弱火でいため、ササノハベラを入れて両面を焼く。
③シメジ、ミニトマト、砂抜きしたアサリ、白ワインを入れる。
④フタをして強火で10分ほど煮込み、パセリを散らして完成。
これも食べてみた・・・・・・脂が乗ってうまいぞ!スズメダイの塩焼き
スズメダイは塩焼きに。
見た目からパサパサな身をイメージしていたのですが、意外にも脂が乗っていてビックリ!
身はホロホロとほぐれ、食べるとタチウオに近い食感で普通においしかったです。
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隔週刊つり情報(2020年7月15日号)※無断複製・転載禁止