ゴールデンウイークのおすすめターゲットの一つが浅場のカサゴ釣り。
三浦半島久比里の山下丸では3月下旬からカサゴ乗合をスタートさせてトップ30尾前後と好調だ。
同船を訪れたのは4月2日。
春休みとあって親子連れや若者のグループが目立ち、乗船場は大にぎわい。
山下克範船長が舵を握る大型船の第31山下丸に釣り人12名とともに乗船して7時半に出船。
「どのあたりを狙う予定ですか?」と船長に聞くと、「最近は久比里沖の水深30m前後で釣れていますが、今日は小学生のお子さんもいるので、できるだけ浅い場所も狙ってみます」とのこと。
20分ほどの航程で目下の本命ポイント久比里沖に到着。
30mダチでスタートすると間もなく船内各所でカサゴが上がり始める。
サイズも20~25cm級と良型ぞろいだ。
「潮が効いてアタリも多いようなのでこのまま流してみましょう」と船長。
右舷に並ぶ後藤親子の次男、小学3年生の朝仁くんが25cm級を上げると、小学6年生の長男・晴仁くんも負けじと20cm級をキャッチ。
父親の琢仁さんも子供たちのフォローをしながらカサゴを次つぎに上げる。
船内では早くもツ抜けした人もいて順調だ。
この日の支給エサは定番のサバの切り身。
久比里のカサゴ船では生きたドジョウもエサに使われるが、潮が澄んでいるシーズン初期は不思議とサバエサのほうがよく釣れるとのこと。
大型狙いの特エサとなるドジョウの出番は、例年潮が濁り始める大型連休のころからになるそうだ。
山下丸のカサゴ乗合は大型船で釣り座は広びろ
出典:
ダブルで掛かることもしばしば
出典:
コクチフサカサゴに要注意!
通称オニカサゴの仲間。
毒性は不明とされているが念のため背ビレなどのトゲに注意しよう。
誘いすぎるとアタリが遠ざかる!?
11時ごろ潮止まりになるとアタリが遠のき、大貫沖の20mダチに移動。
ここは底の起伏が険しい岩礁帯で根掛かりが頻発。
しかし、根掛かりをおそれて仕掛けを大きく浮かせるとカサゴは釣れない。
同船したベテラン氏によれば、底ダチを取ったら竿先を20cmくらい上げ、オモリをほんの少し底から切った状態で5~10秒ほどアタリを待つといいとのこと。
この底スレスレをキープした待ちが重要。
初心者はトントン休まず小づいてしまいがちだが、それではカサゴがエサに食い付く間がなく、アタリが遠くなってしまうそうだ。
潮が流れ始めた昼過ぎから再びアタリが多くなる。
サイズは大小交じりながら、ダブルもあり食いは順調。
アタリが遠いと飽きてしまいがちな子供たちも夢中になって釣っている。
船長はアタリが遠くなると小移動を繰り返して新し場所を攻めていき、後半もいいペースでカサゴが上がり14時半に沖揚がり。
釣果は16~27cmが一人5~32尾。
大半の人が20尾以上を釣ってお土産は十分確保できた。
「20m前後の浅場が好調でした。ゴールデンウイークのころには10m台でも釣れ始めるので初心者も釣りやすくなります。ぜひ遊びにきてください」と船長の声も弾む。
久比里出船のカサゴは今シーズンも視界良好。
海が穏やかな日が増えるこれからの時期は、ビギナーの船釣りデビューにももってこいだろう。
東京湾のカサゴ仕掛け例
後半に追い上げて28尾ゲット
出典:
釣りの先生はお父さん。親子の絆も深まります
出典:
初挑戦でカサゴの引きを満喫
出典:
親子3人で50尾の釣果。帰宅後はカサゴづくしが待ってます!
出典:
ビギナーは5尾くらいを目標に
出典:
根掛かりに注意しつつ釣っていこう
出典:
釣り船予約サイト「釣割」のスタッフがオススメする釣り船はこちら!
【三浦半島(神奈川県)カサゴ船】人気ランキング
【三浦半島(神奈川県)カサゴ船】価格ランキング
隔週刊つり情報(2022年5月1日号)※無断複製・転載禁止