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指示ダナから2~3メートル。誘い上げて食わせる名人の技(長崎屋/東京湾奥横浜本牧)

隔週刊つり情報編集部

晴れの週末ということもあり、本牧漁港に係留されている長崎屋の各船はどれもにぎわいを見せていた。

とくにメバル船は親子連れの姿も目立ち、ビギナーでも手軽に楽しめる釣り物の人気の高さがうかがえる。
 
小型のエアポンプ付きクーラーにはたっぷりの生きエビが入っている。

仲乗りさんが小さなプラケースにエサを小分けにして各自に配り終えると、船はゆっくりと港を後にした。

エビメバル攻略法を徹底紹介した記事はこちら!

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船宿の写真

朝は船宿で受け付けを行う

店内の写真

店内の壁は大型マゴチやスズキの魚拓がビッシリ

船の写真

船宿から船着き場まで車で5分ほど

エサの写真

エサは生きたモエビ

エサの写真

エビエサは尾側に浅く刺す

最初のポイントは南本牧沖

出船前、大船長の長崎恵夫船長に話を伺うと、昨日は雪が降った翌日のため出船中止にしたとのこと。

北東の強風で海は悪く、今朝になってもまだ風が残っているようだ。
 
雪解け水の影響はないかと尋ねると、「今やってるポイントは大丈夫だよ。でも風が残って波があるのが気になるな」という答え。
 
メバル船の操船は長崎昭船長だ。

最初に選んだポイントは南本牧沖。

水深は25mほどで急なカケ上がりのポイントだ。

「タナは底から2m、タナ取りはゆっくりしてください」とアナウンスが出る。
 
この日の干潮は7時だったが、まだ上げ潮はそれほど効いてないようだ。

流すたびに何人かの竿が曲がるが、上がってくるのはカサゴばかりだった。
 
小移動を繰り返し、根岸湾の沖まで探るが小型のメバルが上がったのみ。

「15分くらい走ります」と告げて、船は八景沖に移動した。

「反応が3mくらい浮いてます。タナは高めに取って、アタリがあったら追い食いさせて」と船長。
 
潮が効き始めたのか船は微妙に前後し、ポイントの上に留まろうとしている。

このとき道糸が斜めになることもあって、タナを取り直す回数も増えてきた。
 
しかし、タナを取り直すときに急な操作は禁物だ。

オモリの着底はメバルを驚かすので、落とすときはサミングしながらゆっくりと、巻くときもそろそろとオモリがゆっくりと浮き上がるようイメージして操作する。

長竿がものをいう

「今、反応入っていますよ」と船長の声が聞こえると同時に竿先が震えた。

竿の位置はそのままにして追い食いを待つが、アタリは続かず巻き上げを開始する。

海面に姿を見せたのは20cmほどのメバルだった。
 
この日はシケ後のせいか、水温が低下しているようだ。

活性がよい日にはタナを合わせれば食ってくるメバルだが、なかなかアタリが出てこない。

かといってタナを下げたりするとカサゴが食ってくる。
 
そんな厳しい状況の中でも、慣れた常連さんらはコンスタントにメバルを上げていた。

釣り方は誘い上げだ。

船長の指示ダナから、長い竿を大きくゆっくりと持ち上げて、2~3mも誘い上げている。

上へ上へとエビが泳ぐようにし、食い気のあるメバルを誘っているとのことだ。
 
アタリは竿を止めたときに出ることが多い。

私も真似して誘い上げるが、付け焼き刃の誘い方ではなかなかメバルに気に入ってもらえないようだ。

メバルに限らないが、浅場の小物釣りは繊細だ。

そして、それが楽しさでもある。
 
14時半になり沖揚がりの合図が出た。

トップは33尾で、常にゆっくりと大きく誘い上げて数をのばしていたのが印象的だった。
 
3月になると春の濁り潮がやってくるだろう。

その潮はメバル釣りには都合がいい。

メバルの警戒心が和らぐからだ。

ポカポカ陽気のナギであれば好釣の期待も大きい。

春を告げる魚、メバル釣りに出かけよう。

釣り人の写真

当日33尾を釣りダントツの常連さんは、3m以上の長竿でタナを広く探っていた

釣り人の写真

最後の流しで釣れたメバルで仲よくツーショット

釣り人の写真

ダブルで釣れることも

釣り人の写真

仕掛けを底に着けて待つとカサゴが食ってくる

釣り人の写真

アタリを感じたら仕掛けを動かさずに待つことが大事

釣り人の写真

メバルは20cm級がアベレージ

釣り人の写真

エビメバルは例年5~6月まで楽しめる

釣り人の写真

小型も交じる

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隔週刊つり情報(2022年3月15日号)※無断複製・転載禁止

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