［～時代が変われば仕掛けも変わる～令和版！！沖釣り仕掛けガイド（第13回）］【第2章】テンビン仕掛け③オニカサゴ仕掛け

冬のイメージが強いオニカサゴだが、釣期は周年。

エリアや潮況によってハリ数、ハリスの太さを変えたり、エサにこだわったりと工夫のしどころが多い釣りだ。

オニカサゴの釣り場は水深100～200ｍ前後で、外洋に面する釣り場が多く、潮や波の影響を受けやすい。

ハリスは6号以上が多用され、枝スの接続は仕掛け全体のヨリが取れやすい親子サルカンや回転ビーズを使用する。
　
ハリ数や仕掛けの長さにこれといった決め手があるわけではないが、エサ取りが多いときは3本バリ、潮の流れが緩いときは手前マツリしにくい2本バリ、潮が速くウネリが大きい日には長めの仕掛け、といった具合に状況で使い分ける人が多い。
　
また、夜光玉やタコベイト、フロートパイプなどのアピールグッズも効果的だが、オマツリなどトラブルが多発するときはなるべくシンプルな仕掛けを使いたい。

使用オモリは釣り場により80～250号と幅があるが、120～150号を標準とするエリアが多い。

専用竿は少ないためイカ竿やビシアジ竿、使用オモリの対応範囲が広いグラス系ワンピースロッドや各種汎用竿が流用されるが、どちらかといえば7：3～8：2の先調子のほうが釣りやすい。

釣り場の水深は100～150ｍが中心のうえ、オモリの重さや潮の抵抗を考慮すればやはり電動リールは必需品。

PE4～6号が300ｍ以上巻ける中小型サイズを使いたい。

高切れに備えて予備のリールも持参しておけばなお安心だ。

細すぎると高切れの不安が付きまとい、太すぎると潮流の影響を受けやすいことから、PE4号を中心に3～5号の範囲が一般的。

糸巻き量も大切で、釣り場によっては200ｍ近い水深を狙うことがあり、潮の速いエリアではオマツリも多発するため、リールには最低でも300ｍは巻いておきたい。

使われるのはムツバリがほとんど。

小さすぎるハリは掛かりが悪かったりスッポ抜けの原因になると言われ、18号前後が標準となる。

赤や緑などにカラーコーティングされたハリも人気が高い。

テンビンは腕長40cm前後の中大型。

弓形やストレートタイプなど、腕のしっかりしたものがいい。

オモリは伊豆や駿河湾、房総方面では150～200号、東京湾内～湾口部、相模湾では100～120号が目安。

ハリスは6～8号が多用される。

枝スはクレン親子サルカンでの接続が交換もしやすく、オマツリにも対処しやすい。

夜光玉や夜光パイプ、タコベイトのほかフロートビーズなどを使う人もいる。

船で用意される付けエサはサバの切り身が代表的。

船によってはカツオのハラモ、サンマ、アナゴなどの切り身を用意してくれることもある。

一方、船にエサの用意がなかったり、フラッシャーサビキでサバを釣ってエサにするケースもあるので事前に確認しよう。
　
エサは釣り場や船により効果的とされるサイズが異なるが、幅1.5～2cm、長さ10～12cmが一般的だ。