関東地方も間もなく梅雨明け。
大粒の汗をかきながらの釣りも楽しいけど、夕涼みを兼ねての夜釣りでリフレッシュするのもおつなもの。
そこで6月下旬に、東京湾奥横浜・広島屋で土日祝日限定で出船している夜メバル・カサゴ乗合へ出かけた。
店主の石井晃船長によると、今シーズンも順調に釣れているとのこと。
最近は明るいうちはカサゴがメインで、日が落ちて暗くなるとメバルも釣れ始めるそうだ。
滑り出しは良好!
当日、たまたま立ち寄ったスーパーに1パック100円のカタクチイワシが売っていたので、特エサとして購入してから船宿に向かう。
この日は乗船者9名とスタッフ3名で17時15分に出船。
「近いところからやるので準備しておいてね」と佐藤船長がアナウンス。
10分ほどで最初のポイントの横浜沖に到着し、「まだ明るいので深いところからやります。水深は12mです、どうぞ」の合図でスタートした直後、「キャー、もう釣れました」と右ミヨシ3番の米通和香菜さんが20cm級のカサゴを釣り上げてニッコリ。
続いて右ミヨシ2番の杉浦さんが竿をしならせ30cm級のイシモチを抜き上げた。
さらに右トモ2番の武田さんが23cmのカサゴを釣り上げ滑り出しは良好。
釣り場はベイブリッジを間近に望む横浜沖が中心
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明るいうちはカサゴが優勢
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将来有望な小学生
「あちゃー。こんなのが釣れたよ」と左ミヨシの関さんが釣り上げた小ぶりのマダコに船内がなごむ。
15~25cmほどのカサゴが各所で次つぎに上がり、「お嬢ちゃんも釣ったよ」とスタッフさんが教えてくれたので右舷に行ってみると、米通結衣ちゃん(8歳)が22cmのカサゴを釣り上げてVサイン。
母親の和香菜さんによると、結衣ちゃんはすでに沖釣り歴1年半とのこと。
将来がとっても楽しみだ。
負けじと同級のカサゴを釣り上げて写真に収まってくれたのは武田唯叶くん(12歳)。
彼も休日にはお父さんと頻繁に釣りに出かけているそうで、サポート役で乗り込んだスタッフたちは少々手持ちぶさたの様子。
そんな中、快調に釣り続けていたのはスタッフの一人でもある杉浦さん。
タックルは一つテンヤ専用竿にスピニングリールで、仕掛けを遠投してジリジリと手前にサビいてくる釣り方で次つぎとカサゴを上げる。
佐藤船長も、「根は荒くないので、投げられる人は投げて広く探ってください。入れっぱなしにしないで、まめに入れ替えてエサのチェックも忘れずに」と盛んに檄を飛ばす。
「すごいすごい!やったね」と大きな声がしたところに行ってみると、結衣ちゃんがなんと良型のカサゴをダブルで釣り上げている。
これにはお母さんも脱帽だ。
親子で良型カサゴを連発した米通和香菜さんと結衣ちゃん
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武田清次さんと唯叶(ゆいと)くんも絶好調。並んで竿を出せば父子の絆も深まります
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逃した魚は大きい !?
船長は転々とポイントを探っていき、私も撮影の合間に竿を出す。
下バリにはカサゴ狙いで持ち込んだカタクチイワシを付け、上バリには船で配られたアオイソメの頭の硬い部分にハリを刺して1匹付け。
ちなみに私はアオイソメの尻尾をちょっと切っている。
これでイソメの体液が出て、匂いでもアピールできる。
釣り方は、仕掛けを着底をさせたら糸フケを取り、底付近で静かに誘いを入れる。
コツコツとかガツガツとしたアタリは見送って、エサを食い込んでギューンと引き込んだら竿を立てて合わせるのが基本だ。
ここはアジのいるポイントでもあり、岡さんが25cmのアジを釣ったので写真撮りをしていると、「記者さんの竿にアタっているよぉー」と隣の席の杉浦さんが知らせてくれた。
横目で見ると私の竿が激しくたたかれていたのだが、お仕事優先。
撮影が終わって席に戻ると竿は静まっていて、仕掛けを回収すると枝スが切れていた。
逃がした魚はでかかったとガッカリ。
18時半過ぎ、船長は護岸際の浅場へ移動し、水深6~8mで再開。
すぐに船内各所でカサゴが釣れ始め、私も良型2尾をキャッチ。
次第に辺りが暗くなり、ようやくメバルが顔を出し始める。
岡さんが小ぶりのメバルを釣ったのを皮切りに、左トモ2番の関さんが25cmのメバルを抜き上げる。
カサゴもメバルもヒレのトゲに注意。取り込みは抜き上げた仕掛けのオモリをつかむのがコツ
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後半は護岸際の根周りを攻めた
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暗くなるとメバルが活発にアタック
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関さんはその後も続けてメバル2尾を釣り上げたので、特別な仕掛けでも使っているのかと聞いてみると、皆さんと同じ仕掛けだった。
違っていたのは釣り方で、大きく竿を上下させてタナを広く探り、フワフワとエサを落とし込んでヒットさせているようだった。
相変わらず船内ではカサゴがメインで釣れ、時折メバルが上がるといった展開。
「やっとメバルがきました!」と和香菜さんが20cmのメバルを釣り上げてニッコリ。
しかし佐藤船長は、「メバルの割合が少ないので移動します。少し走りますよ」と15分ほど移動。
しかしここでもカサゴが元気よく竿を揺さぶり、「ようやく私にもきました」と左トモの渡辺さんが25cmのメバルを釣り上げたところで沖揚がりとなった。
トップは31尾を釣った関さんで、皆さん20尾前後の釣果を上げたのでお土産には十分。
メバルは暗くなってからが勝負。
これから徐々に日没時刻が早くなるので、メバルの割合も増えることだろう。
カサゴとメバルはくせのない白身で刺身や塩焼き、煮つけ、空揚げほかどんな料理にしてもうまい
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船上から眺めるベイエリアの夜景は格別
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涼しい夜釣りは夏休みのレジャーにもおすすめ
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知っ得!夜釣りの心得
短時間の釣りなので、ハサミやタオルなど必要な物を手元に整理して置き、手前マツリで仕掛けが絡んだら迷わず新しい物と交換してタイムロスを軽減しよう。
夜釣りはエサを付けるときヘッドライトがあると便利。
しかしヘッドライトで海面を照らすと、釣り場が浅いだけに魚を散らすこともあるので注意しよう。
夜釣りは出船前の準備が肝心
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魚つかみがあると安心安全
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夜釣りはヘッドライトがあると便利
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当日のメバル仕掛け
竿は軟らかめのゲームロッドがおすすめ。
硬めの竿を使う場合はクッションゴムを付けるのも一手。
市販仕掛けの枝スの長さは25~30cmが一般的で、食い渋りの場合は枝スが長いイワシメバル用の仕掛けを使うのもあり。
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隔週刊つり情報(2021年8月1日号)※無断複製・転載禁止