ページが見つかりませんでした
ガッツリ派・中村イカ生のゼロテン・マルイカ教室【後編】
テクニックの向上を目指す人のための沖釣りカレッジ「中村イカ生のゼロテン・マルイカ教室」。
昨年同様に緊急事態宣言の影響で単独釣行となってしまったが、船上で中村さんに聞いたゼロテンテクニックをお届けしよう。
【前編】はもう読みましたか?
LESSON 4・ここができないゼロテンション
ここまでの中村さんの話を聞いていれば、ゼロテンって意外に簡単だなぁと思うかもしれない。
ところがいざ、実際の船上ではゼロテンができない、アタリが分からない、という事象が多発する。
それはなぜか?
一つは前編で説明したように、ゼロテンになる竿先の曲がりをキープできていないから。
ゼロテンになる竿先の曲がり具合は理解していても、ウネリのある船上ではそれをキープするのが難しい。
大方の人は竿先を曲げすぎてしまうため、アタリが出にくくなってしまうのだ。
もう一つが、止めているつもりでも竿先がブレてしまい、アタリが分からなくなるため。
理想的な角度で竿先を曲げてピタリと止める、これがマルイカ・ゼロテンの最大のコツとなるのだが、そのためのポイントがたたいた直後の竿の構え。
バットエンドをしっかり肘に当て、リールをグリップしているほうの人差し指で竿をギュッと押すようにする。
竿の下部をしっかり固定することで竿先のブレを抑えられるというわけだ。
実際、船上で中村さんがこの点をアドバイスすると、かなりの人がうまく竿先を止められるようになるという。
最初のうちは毎回意識して構えを取り、自然と止めのポジションが作れるよう体に覚え込ませていきたい。
なお、この構えをする利点はほかにもあって、バットエンドを肘に当てることで脇が開き、竿先をやや横から見る形になる。
正面に見るよりも竿先の動きが分かりやすく、アタリが視認しやすい。
そして、合わせた瞬間のイカの乗り感も分かりやすくなる。
真っすぐ竿を立てるように合わせると、竿先が曲がり切ったところでイカの重みを感じることになるが、肘を開いたまま合わせると竿全体を持ち上げるような合わせになり、いち早く手にイカの重みが伝わってくるという。
竿の構え以外にゼロテンポジションを作るために注意したいのが、道糸の角度。
通常は水平よりやや下の位置で竿先を止めるが、道糸の流れ方によってはこの位置で止めると竿先が曲がりすぎることがある。
常に理想的な竿先の曲がりをキープするには、道糸と竿先の角度を90度よりやや広めに保つことが重要になってくる。
そのため道糸が払い出すときはやや高め、道糸が入り込むときはやや低めの位置で竿先を止めると、安定した竿先の曲がりをキープできるようになる。
以上がゼロテン釣法のおおよその基礎になり、あとは現場で練習を重ねるしかないのだが、ゼロテンを難しくしている要因の一つが自然条件にも左右されること。
穏やかなナギの海なら意識して練習もしやすいだろうが、今回の取材日のようにウネリのある状況下では上級者でもゼロテンをキープするのが難しくなる。
ということで、最後は中村さんにウネリへの対応について教えてもらった。
一つはウネリによる船のアップダウンに体でついていくこと。
船が持ち上がれば上体を起こし、下がれば前傾姿勢でなるべくゼロテンをキープする。
もう一つはウネリの周期を読んで、自分の止めやすいタイミングを見つけること。
例えばウネリが上がり始めた瞬間に止めれば、上がり切る手前まではなんとかゼロテンをキープできる。
要は体の動きと竿のコントロールで対応するのだが、ゼロテンをキープできるのはほんの一瞬だとしても、ゼロテンができていれば、その瞬間に確実にアタリは出るそうだ。
肘を開いた構え方の利点・その1
肘を開いた構え方の利点・その2
ゼロテン・ポジションのコツ
道糸の角度に応じて竿の角度を調整
ウネリをかわしながらゼロテンをキープするイメージ
釣り船予約サイト「釣割」のスタッフがオススメする釣り船はこちら!
【関東マルイカ船】人気ランキング
【関東マルイカ船】価格ランキング
隔週刊つり情報(2021年7月15日号)※無断複製・転載禁止
つり情報は、毎月1日と15日に発売されている隔週刊誌です。
旬の沖釣りをメインにあらゆるシーンの情報が掲載されており、初心者から経験者まで楽しめる内容でお届けしています。
釣り場や釣り船からのレポートは臨場感たっぷり!沖釣りアングラーには欠かせない釣り情報誌です。
公式youtubeチャンネルでは、
誌面連動動画をいつでも観れます!
最新号はこちら!
「つり情報 12月1日号 No.1110」
11月15日(金)発売
定価690円
- 巻頭特集
- 11月の注目3ターゲット
マダイ●内房のコマセダイ狙い目
ヒラメ●茨城県南部海域解禁
ワラサ●剣崎沖は今度こそ本格化!?
- 第2特集
- 昼は深くて夜は浅いクロムツ
Day&Night
最新号はお近くの書店または釣具店でお買い求め下さい。
「船釣り」カテゴリの人気記事
「仕掛け」カテゴリの人気記事
- 【第1章】胴つき仕掛け①胴つき仕掛けの基本
- プロが検証!タイラバでアマダイは釣れるのか?アマラバのタックル・仕掛け・基本釣法も徹底解説!
- イカブリの基本を伝授!タックルからヤリイカエサの付け方、釣りのコツまで一挙ご紹介!(秀正丸/静岡県宇佐美港)
- [時代が変われば仕掛けも変わる 令和版!!沖釣り仕掛けガイド(第24回)]【第3章】コマセ釣りの仕掛け⑤シマアジ仕掛け
- [~時代が変われば仕掛けも変わる~令和版!!沖釣り仕掛けガイド(第12回)]【第2章】テンビン仕掛け②アマダイ仕掛け
- [~時代が変われば仕掛けも変わる~令和版!!沖釣り仕掛けガイド(第6回)]【第1章】胴つき仕掛け⑥カワハギ仕掛け
- 冬のアマダイ完全攻略!関東の出船港を一挙ご紹介!基本のタックルや仕掛け、釣り方も解説します!
- 内房のライト青物五目徹底解説!基本のタックルや仕掛けごとの釣り方を伝授します!(村井丸/千葉県保田港)
「隔週刊つり情報」カテゴリの人気記事
- 【もう迷わない!合わせの秘訣】ヒラメ
- プロが検証!一つテンヤマダイは遊動式が釣りやすいって本当?アタリに合わせない実釣の結果はいかに!?
- 【第1章】胴つき仕掛け①胴つき仕掛けの基本
- プロが検証!タイラバでアマダイは釣れるのか?アマラバのタックル・仕掛け・基本釣法も徹底解説!
- プロが検証!締め方によるタチウオの違い~見た目・味・食感・生臭さを徹底的に分析します~
- スナイパー釣法はカワハギのアタリが着実に取れて釣果アップ!プロがテクニックを紹介!【前編】
- イカブリの基本を伝授!タックルからヤリイカエサの付け方、釣りのコツまで一挙ご紹介!(秀正丸/静岡県宇佐美港)
- 秋の定番になる可能性大!エサ釣りサワラ乗合登場!!(一之瀬丸/神奈川県金沢八景洲崎)
人気記事