［動画で見る沖釣り教室・忍塾THE・ムービー（第13回）］南伊豆のキンメダイ

食味のよさから今や沖釣りファン以外からも注目されている新島沖のキンメダイは南伊豆各地から出船する乗合船で狙うことができます。
　
ただ、ほかのエリアのキンメダイ釣りに比べ狙うポイントの水深が深い、使用オモリが重い、ハリ数が多いなど、条件がハードになるため、タックル＆仕掛けの準備はしっかり行っておかなければなりません。
　
使用オモリと多点掛け時の負荷に耐えられ、根起こしもできるパワーのある竿、PE10号を最低1000m巻ける大型電動リール、一日の投入回数８投分のエサを付けた仕掛けの用意などです。
　
最近はどの船宿さんも貸し道具を完備していて、今回取材でお世話になった番匠高宮丸さんのように道具や仕掛けなどすべてがセットになったフルレンタルのサービスもあります。

初挑戦ならまずはそれから始めてみるのもいいでしょう。
　
釣り方の注意点は、まず投入。

ミヨシから順番に投入していきますが、トラブルで投入できないと一回休みになってしまいます。

一日に最大8回しかないチャンスなので、投入だけは無事クリアしたいところ。

初めてだと不安になるかもしれませんが、船長がアドバイスしてくれるので大丈夫です。
　
仕掛けが着底したら、基本的に道糸を延ばしながらアタリを待ちます。

糸の送り出し加減は船長が指示してくれますので、それに従って仕掛けを操作していきましょう。

巻き上げも船長の指示で順番に行います。
　
仕掛けは1回ごとに新しいものに交換するので、取り込みは絡みを気にせず糸を緩めないよう、どんどん船内にたぐり込んでしまいましょう。

キンメが掛かっていたら、隣同士でタモのサポートをすることも大切です。

タチウオ、カワハギ、マルイカ、一つテンヤなど、テクニカル系の釣り物を得意とするが、中でも東京湾のタチウオでは右に出る者なし、船長たちからも認められる腕前を持つ。

がまかつ、シマノフィールドテスター、マルキユー、よつあみ、シップスマストインストラクター。

南伊豆下田須崎港の番匠高宮丸さんへ釣行したのは3月6日。

忍塾の参加者に2名を加えた8人で午前5時ごろ出船しました。
　
釣り場の新島沖には6時過ぎに到着、まずは水深400mで第1投です。

全員無事に投入をクリア、船長からは少しずつ道糸を延ばしていくよう指示が出ます。

しかしこの投入ではキンメが船中1枚上がっただけ。

続く2投目、3投目でも船中ポツリポツリとしかキンメが上がりません。
　
大きく場所を移した4投目は水深480ｍ前後のカケ上がり。

ここでは船中数人にアタリがあり、山田さん3枚、石渡さん4枚、私3枚とようやく多点掛けでキンメが上がってきました。

初挑戦の高橋さんもキンメを釣り上げひと安心です。

その後も水深420～500mのカケ上がりのポイントを流していきますが、二枚潮気味のせいか思うように釣果が上がりません。
　
しかし、一発逆転があるのが深場釣りのだいご味。

7投目、いよいよそのチャンスがやってきました。

船中ほぼ全員にアタリがあり、私もじっくり追い食いを狙っていきます。
　
やがてミヨシから順に巻き上げの合図。

竿の曲がり具合から、キンメが掛かっていれば数が付いていそうです。
　
いよいよ取り込み。

仕掛けをたぐると次から次へと赤い魚影が海面下に現れ、なんとこの日最高の9点掛けでした。

最終投入でも何人かが多点掛けを達成して午後1時に沖揚がり。

大釣りとはいきませんでしたが、新島キンメの魅力を堪能できた一日でした。
　
南伊豆のキンメダイは周年楽しめますが、これから梅雨に向けてがベストシーズン。

水深は600～620mと深くなりますが、ただでさえおいしいキンメがさらにおいしくなり、2㎏3㎏よいった大型が狙えるビッグチャンスです。

フルレンタルでも楽しめますので、ぜひみなさんも気軽に挑戦してみてください。

せっかく南伊豆まで行くのなら、のんびり一泊、余裕を持って楽しみたい。

一戸建てタイプの「貸別荘 飯田」は釣り人の素泊まりも受け入れており、一人3000円～（料金は季節により変動するので要問い合わせ）とリーズナブル。

グループ釣行で賑やかに楽しむのもいいだろう。

貸別荘 飯田
静岡県下田市須崎154-1
0558・23・4921
090・5636・5723