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サクッと釣ってお昼に帰ろう!!早朝出船のクロムツリレー乗合(聡丸/南房太海港)

隔週刊つり情報編集部

白身で上品な脂が乗ったクロムツ(ムツ)は煮つけや炙りにすると絶品な魚。

日中は深場に生息するが、暗くなるとエサを求めて水深100m前後の岩礁帯に集まってくる。

その習性を生かして、手軽なタックルでクロムツを釣らせてくれる宿の一軒が南房太海港の聡丸だ。

聡丸は周年クロムツ狙いで出船しているが、季節ごとに模様のいい魚も釣らせるリレースタイルをとっている。

現在はアマダイやオニカサゴが第2ラウンドのターゲットになっていたが、取材時はヤリイカの群れが入ってきたらしく、ヤリイカの道具も用意して5月15日に釣友の渡辺さんと釣行した。

しかし、低気圧の通過に伴う2日間の休船明けの出船だけに状況が気になるところ。

直近のクロムツの釣況はトップで8~30尾ほど。

3時間ほどの短時間での勝負であるため潮具合によって日により釣果に差が出ている。

釣行の写真

クロムツの釣り場は太海沖の水深100~160m。

派手な誘いは禁物

受付を済ませて船に向かうと、船長が各自の席を指定してくれる。

私の席は右のミヨシで、準備を済ませた3時過ぎに出船。

ポイントの太海沖には30分ほどで到着したが、まだ低気圧の影響でウネリが残っており、北風が強く少々タフなコンデションだ。

「始めてください。水深は100m。投入はオモリからゆっくりと下ろして、糸フケが出ないようにサミングしてください。反応は底から15mまでありますのでその間を探ってください。根があるので着底したらすぐにタナを切ってください」と船長から開始のアナウンス。

クロムツの釣り方は1mほどゆっくりと竿をリフトしたら3~4秒ステイして食わせの間を与え、アタリがなければこの動作を繰り返し、指示された範囲を探り上げていくのが基本動作となる。

応用としては、リフトした位置で2~3回クイックイッと軽く幸先を揺さぶった後にステイしたり、デッドスローで指示ダナを探り上げていく方法などがあるが、共通しているのは強いシャクリや派手なアクションをしないこと。

仕掛けを動かしすぎると、かえってクロムツを散らす要因になりかねない。

また、アタリがあったら向こう合わせが基本。

アタリはゴツゴツと明確に出るので、そのままゆっくりとリールを巻いて追い食いを狙い、強く竿が引き込まれたら電動の中速で巻き上げればOK。

早々に左胴の間の高畠さんの竿が激しくたたかれ巻き上げを開始、30cmのクロムツを抜き上げると、右ミヨシ3番の中山さんが28cmのクロムツを釣って後に続く。

次に竿をしならせたのは左トモの鳥澤さんで、30cm級を釣り上げた。

しかし、この日はバタバタと釣れ盛るというよりポツリポツリと食ってくる展開。

クロムツの反応はあるものの、吹き続いた南風による海底付近の水温低下が食い渋りの原因のようだ。

4時になって潮回りをしたポイントの水深は105m。

ここでもポツリポツリとクロムツが単発で取り込まれると、ようやく右トモの久保田さんが35cmと28cmのクロムツをダブルで釣り上げた。

左ミヨシの小林さんは、「娘はクロムツ料理が大好きなので今年3回目の釣行ですが、今日が一番渋いですね」と私に話しかけているところに彼の竿にゴツゴツとアタリ。

そして、「とりあえず家族分は確保しましたよ」と3尾目となるクロムツを釣り上げて写真に収まってくれた。

釣行の写真

船宿特製フラッシャーサビキは7本バリ、オモリは150号。

釣行の写真

(左)底から10~15mを誘い上げる。(右)クロムツはあたりが暗い早朝が勝負時。

釣行の写真

(左)食いが立てば多点掛けも。(右)サビキ仕掛けを絡ませないように、焦らずていねいに取り込もう。

後半はヤリイカ狙い

5時を過ぎたところで私も竿を出す。

明るくなるにつれてクロムツも徐々に深場に移動して、この時点での水深は160mになっていた。

一投目からソフトに誘っていると、ガツガツとたたかれるようなアタリが到来して25cmと小ぶりながらクロムツをゲット。

その次は今まで姿を現さなかったサバが仕掛けを下ろす途中で6尾も食いついて上がってきた。

サバが回遊してきたため船中でオマツリが多発。

しかし運よく着底するとクロムツが食ってきて、左ミヨシ3番の西澤さんもダブルでクロムツを取り込んだ。

6時になり明るくなったところで、次のターゲットであるヤリイカを求めて小湊沖の水深170mに移動。

早々に右トモ3番の山田さんが胴長40cmのヤリイカを取り込むと、2~3人にヤリイカが乗ったらしく巻き上げが始まる。

しかし途中でサバにつかまって振り回されてしまい、残念ながらヤリイカの足だけがカンナにくっ付いて上がってきた。

ヤリイカ好調の報を受けて各港からも乗合船が集結していたが、どの船も思わしくない様子。

前日までのシケでヤリイカの群れが散ってしまったようだ。

そのためオニカサゴ狙いにチェンジする人が出始め、釣友の渡辺さんも釣れたサバをさばいてタンザクにしたものをハリに付け投入する。

着底するとすぐにアタったようで、800gと1.3kgのオニカサゴ、さらに600gと連発。

一人気を吐いていた。

やがて9時に沖揚がりとなり、クロムツの釣果は1~6尾と低調に終わったが、次の日にはトップで20尾と復調、今後も状況次第で十分期待できそうだ。

「暑い季節には涼しい時間帯に釣りをして、12時には帰宅できているこの釣りのセールスポイントを読者に伝えてください」と松下船長。

第2ラウンドの釣り物については宿に確認のうえ、おいしいクロムツを釣りに出かけてみてはいかがだろう。

釣行の写真

クロムツは煮つけや炙り刺しが絶品。

釣行の写真

船長に許可を得てヤリイカのポイントでオニカサゴを狙った人が良型ゲット。

釣行の写真

当日の後半はラストスパートのヤリイカに転進、胴長30~40cm級が上がった。

知っ得!ケガ防止のおすすめグッズ

潮具合でサバが鈴なりで掛かったりすると、幹糸をたぐる際に引っ張られて人差し指にすり傷ができたりする。

そこで写真のような指サックを着ければケガの防止になるので着用をおすすめしたい。

釣行の写真

指サックは釣具店などで購入できる。

Tackle Guide

クロムツに使うフラッシャーサビキは聡丸のオリジナル仕掛けが断然おすすめ。

市販品とは明らかに釣果に差が出る。

ちなみに、ハリにエサを付けると食いが悪くなるので注意。

なお、水中ライトはオマツリの原因になるので禁止。

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【隔週刊つり情報(2022年6月15日号)※無断複製・転載禁止】

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