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沖ノ島の鬼アジ釣行記~竿の出し方をマスターすればどんな釣り座も不利にはならない!?~

船釣りマガジン 編集部

毎年春の終わりから初夏にかけて、紀伊水道を北上しながら紀淡海峡へとやってくるのが鬼アジです。

こう呼ばれるようになったのは、鬼のように大きいから、鬼のようによく引くからなどと色々言われていますが、正式には鬼アジはマアジの沖合回遊型で、背が黒いために漁師はクロアジと呼んでいます。 

大きくなると50cmにもなるので、鬼の呼び名が付けられたのかもしれませんね。

このアジに脂が乗って美味しくなるのは初冬からですが、引きが強くて面白いので、そんなシーズンを待たずについ釣りに出かけてしまいます。

マアジってどんな魚?

潮上と潮下はどちらが有利?

とある年のGWが終わった直後、僕は友人と一緒に鬼アジ釣りに出かけました。

午後からの潮がよいというので出船は午前10時。

ポイントまで小一時間かかります。

やがて、友ヶ島の島陰が見えてきました。

沖ノ島の駒崎の沖が鬼アジのポイントです。

友人と僕は、左舷の胴の間に並んで釣ることにしました。

この日は南風で下り潮なので、船首が南を向き、船はミヨシから流れていきます。

つまり、ミヨシ側が潮上でトモは潮下になるのです。

大抵の釣りはそうですが、船を流して釣る場合、潮上に釣り座を構えた人が有利ですよね。

案の定、ミヨシの人から竿が曲がっていきます。

アジの群れが大きいとこちらまで配当があるのですが、群れが小さいとミヨシから1人、2人でアタリが止まってしまうことがよくあるのです。

潮の流れをよく見て竿の出し方を変えるべし!

どういう対応をすれば良いのでしょうか?

全く忍びない手段は思い浮かばないものの、何らかの回避法は存在すると思われます。

初めに、船がストレートに流れることは少ないです。

入口からミヨシに入っても、左側から潮が来る時と右側から来る時があります。

このような場合には潮流を見極めて、最初に釣りを始めた人から斜め下に竿を出すことを避けましょう。

邪魔にならないように、竿を左右どちらかに動かして釣りを行うことを提案します。

逆に、船をアンカーに繋いで釣りを行う場合、潮と風が同じ方向を向いていると、流し釣り時と事態は全く反対になります。

運良く潮下の釣り場をゲットしたら、ミヨシが上流で釣りを始めた人の斜め上に移動しましょう。

というのも、上流で投げられたエサが自分の釣り場に集まってくるため、大量に魚を釣ることも期待できますから。

しかし、潮は一日を通して同じ方向を向くとは言い切れません。

逆の方向に流れ始めることもあるので、その時は思い切って諦めるのも一つの策と言えるでしょう。

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