カサゴ仕掛けの基本は胴つき2本バリだが、重要視すべきは下バリ。
海底から浮き上がってエサをとらえる魚ではないだけに、下バリを低めに出すことがポイントとなる。
シンプルな胴つき仕掛けハリ数は2本がベスト
カサゴ仕掛けの下バリは通常、オモリの上5~10cmほどから出すが、オモリを接続するスナップ部から直接枝スを出すこともある。
底中心に狙うためハリ数は1本でもいいのではと思われるかもしれないが、2本バリのほうがアピールになるのはもちろん、根のくぼみに仕掛けが入ったときにはちょうど上バリが魚の目の前にいくこともあるし、カサゴよりも上層にいるメバルも期待できる。
そのほか、ハリが小さすぎるとハリ掛かりが悪くなってしまう、ハリスの太さや長さはあまりこだわらなくても大丈夫、根掛かりに備えて仕掛けやオモリの予備は多めに用意しておく、といった点に注意しておこう。
【タックルガイド】
◆ロッド
向こう合わせで釣る魚ではあるものの、軟らかすぎる竿は根掛かりしやすくなるので注意。食い込みがよく、仕掛けも操作しやすい穂先が柔軟な7:3調子のゲームロッドがベストだ。
◆リール
南伊豆など一部を除き、基本的にカサゴの釣り場は沿岸近くの浅場、水深は深くても30mくらいまで。オモリも20~30号が標準だから、手巻きの小型両軸で十分。
◆道糸
道糸はPE1~3号。いくら浅場とはいえ太すぎると潮流の抵抗を受けやすくなるし、逆に1号以下の細糸だと根掛かりによる高切れの危険性も増す。1.5~2号がベストだろう。
◆付けエサ
船で用意されるのはサバの切り身が主流。独特なところでは三浦半島久比里で使われるドジョウエサ。
(左)サバの切り身は先端中央にチョン掛け、ドジョウは下アゴから上アゴへ通し刺す。(右)ライトアジやタチウオで使っているゲームロッドなら問題なくカサゴ釣りに流用できる。
出典:
【仕掛けの素材】
◆ハリ
カサゴにはネムリ系のムツバリがマッチする。そのほか丸セイゴや、各種カサゴ専用バリもあるので使い分けてみるといい。サイズはおおよそムツバリで11~12号。
◆オモリ
浅場を攻めるカサゴ釣りで使われるのは15~30号。釣り場や船により変わってくるので確認が必要。また、根掛かりが多いだけに予備は多めに準備しておきたい。ちなみに丸型オモリのほうが根掛かりしにくいともいわれている。
◆接続パーツ
枝スは直結、回転ビーズ、親子サルカンと、どのようにつなげてもいい。オモリのすぐ上から枝スを出したい場合はスナップ付きの親子サルカンも便利。
◆ハリス
根のきついポイントを攻めるために細いハリスだと根ズレでハリス切れが頻発する。通常は幹糸3号、枝ス2号が標準。
【仕掛けの補修方法】
根掛かりの多い釣りだから替え枝スの予備をたくさん準備しておいたほうがいいが、仕掛けの補修方法を覚えておけば、いざというときに対処できる。
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【隔週刊つり情報(2020年7月15日号)※無断複製・転載禁止】