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松本圭一直伝!攻めのコマセダイ教室【後編】

隔週刊つり情報編集部

今回のカレッジ参加者は全員コマセダイ経験者。

ステップアップを目指し、マダイのヒット率を高める松本さんの「攻めの釣り」を学ぶ!

【前編】はもうチェックしましたか?

攻めの戦術その④探見丸の反応を読み解くキーポイント

松本さんのマダイ釣りをさらに攻撃的にしているツールが探見丸。

最大のメリットはマダイの反応を目視できることだ。

狙い目の反応は、

・無数のマダイ反応が上下に動き回っているとき=松本さんによると、食欲旺盛でわれ先にとコマセを奪い合っている状態。

・底から上昇する反応=食い気のあるマダイが浮いてきたと推察される。

問題は反応のどこへ付けエサを持っていくかだが、

「上側の反応です。コマセで刺激されたマダイは上を見ていて、食い気のある魚ほど上昇する。そこへ向かって付けエサを落とし込むと効果的ですね」と松本さんはアドバイスする。

また、探見丸は手返しのインターバルや待ち時間にも活用可能。

小魚交じりの反応がバリバリあれば、エサ取りに食われやすいと読んで手返しを早め、反応が少なければ待ち時間を長くしたり誘いを増やしてみたりと、様ざまな対策を講じることができる。

さらに松本さんは超音波ビームを発する振動子(送受波器)の位置もチェック。

振動子に近い釣り座は状況がリアルタイムに映り、とくに反射の強い真っ赤な反応は真下にいる証拠、すぐに誘って食わせるチャンスだ。

一方、振動子から離れた釣り座は図のように画像とのズレが生じる。

「そんなときは反射が弱い黄や緑の反応に注目。ビームの中心点から外れた端っこにいるマダイで、自分の釣り座に近い所にいるのかもしれない。そのタナへ付けエサを合わせていけば、ひょっとしたらいいことあるかも・・・的な裏ワザです」。

これまたマニアックな話だが、探見丸を見て色いろ試す一時が楽しい松本さんだった。

魚群探知機の写真

探見丸CVーFISHは松本さんの必須アイテム。これがないと不安になるとか。

魚群探知機の図

(左)コマセに反応し、底から10m近く浮いてきた最良の反応。反応の頂点に付けエサを合わせていくと、最も食い気のあるマダイがヒットしやすい。(右)Aの赤く濃い横長の反応は、振動 子の真下付近をウロウロしている魚。Bは淡い緑・黄色の反応で、超音波ビームの外縁を遊泳している可能性がある。

攻めの戦術その⑤探見丸を活用した落とし込みのチャンス目

コマセを振って、まずは指示ダナで20~30秒待つ。

ここでヒットすれば最高なのだが、ほぼ連日のように釣り船に攻められているマダイは、そう簡単に食ってこない。

そこで誘いを入れていくわけだが、探見丸があれば、反応に合わせた誘いの幅とタイミングがつかみやすくなる。

松本さんが常に意識しているのは、一番上側にあるタイの反応と自分の付けエサの位置関係。

付けエサを反応の3mくらい上に置き、そこからマダイに向かって落とし込む。

「上下に動き回る反応や、スーッと浮いてくる反応が出るチャンスタイムはこの落とし込みを繰り返して誘います」

例えばマダイが上昇してきたら、それに合わせて付けエサを3mくらい上へ持っていき、1mずつ刻むように落とし込んでマダイにアピール。

竿を立てて落とし込んでもいいし、リールを巻いてクラッチのオン&オフで落とし込んでもいい。

指示ダナまで落とし込んでアタリがなければ、さらに竿先を海面に下げ、海面に突き刺すような姿勢で10~15秒くらいアタリを待つ。

竿1本分ほど低めのタナを探るわけだが、指示ダナ厳守といってもこのくらいは大半の船で許容範囲となっている。

ちなみに今回のカレッジで松本さんが釣り上げた4.3kgのマダイは、海底付近を動き回る反応に当てて食わせた1枚。

探見丸を見ているとうねるように動いているものの、上にどんどん浮いてくるわけでもなし・・・。

そこで竿先を下げ、付けエサをマダイの頭上へ落とし込んでみると、ドンッと食い付いたようだ。

一方、誘いをかけると魚を散らしてしまう場面もある。

「一定の層にジッとして動きの鈍い反応は、仕掛けをガチャガチャ動かさないで待ったほうがいい。活性が低いので、さらに魚が沈んでしまいます。しばらく様子を見て、動き始めたら再び誘いましょう」。

探見丸を活用しながら経験を重ねると、様ざまな場面の対処法が分かってくるようだ。

探知機の図

上ずってくる反応に合わせて付けエサを引き上げ、マダイの頭上に向かって落とし込む。

釣行の写真

(左)竿先をジワジワと下げて数秒ストップ。アタリがなければ竿先を真下まで下げてさらに落とし込み、10秒ほど待ってみる(右上)魚が浮いてきたら、竿を立てて付けエサを持ち上げる。(右下)指示ダナから3~4m巻き上げ、クラッチのオン&オフで1mずつ刻むように落とし込んでもいい。

攻めの戦術その⑥潮裏で不利な釣り座にも打開策はある!

今回のカレッジで松本さんのアドバイスがズバッと決まったのは、不利な釣り座を克服するテクニックだった。

潮裏の席になってアタリが遠い参加者の池田さんに、

「ほとんどのマダイは潮先の釣り手に止められちゃう(釣られてしまう)から、ちょっと違う位置にいるマダイを狙ってみましょう」と松本さん。

具体的なその手順は、

1・ハリスを1~2ヒロ延ばし、やや低い層を泳ぐマダイに照準を合わせる。

2・タナ下10mでコマセをすべて振り出して、より狭い「自分だけのタイの寄せ場」を作る。

3・2段テーパーのサルカン近くに2~3Bのガン玉を打った「重い仕掛け」で素早く沈める。自分のコマセに付けエサをいち早く近づけるほどヒット率は上がる。

この3つのアドバイスにしたがって池田さんはハリスを1ヒロ延長し、ガン玉2Bを付けて再スタート。

そしてしばらくすると、まるで魔法にでもかかったかのようにマダイを釣り上げてしまった。

しかも2枚も!

午後船に転じると風向きが変わり、今度は松本さんの釣り座が潮裏になった。

当然、松本さんも同じ作戦を遂行、ハリスを2ヒロ延ばして小型を2枚キャッチしてしまう。

間近に見たこの潮裏打開策は、間違いなく試してみる価値がありそうだ。

「ハリスを延ばすときは、元ス(上ハリス)に1~2ヒロ付け足す方法が一番簡単で手っ取り早い。電車結びでつなげば十分です」。

単に新品の仕掛けに替えるのが面倒なのか?・・・は定かでないが、目の前で釣られるとうなずくほかなし。

見習ってみよう。

潮裏のマダイ攻略術

釣行の写真

(左)元スを1ヒロ足した潮裏の池田さんにヒット!(右)「引き出しが増えました!」とニッコリ。

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【隔週刊つり情報(2021年5月15日号)※無断複製・転載禁止】

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