読者アングラーをゲストに招いて釣り方や仕掛け、エサなどを一緒にあれこれ試しつつ、楽しく真剣に釣りをする宮澤幸則さんの連載「釣りは楽しく真剣に!」。
第7回はこの冬、各地で好調な一つテンヤマダイ。
ゲストの大久保香織さんは船釣り歴8年目。
これまでカワハギやシロギス、ヒラメ、マダイ、ヤリイカなど四季折々の釣りに親しんできたが、今回は最近ハマっている一つテンヤで自己ベストの3.2kgを上回るマダイを釣りたいとのこと。
そんな大久保さんの声を受け、宮澤さんが選んだ舞台が茨城県日立沖。
当地はここ数年、主に深場を狙う1~2月に多くの大ダイが取り込まれ、今シーズンも水深60~70m台を攻め始めた年明けから3~4kg級が上がっており期待十分。
加えて、宮澤さんが大ダイ狙いで用意したのが上写真の様ざまなエサ。
一つテンヤのエサは7~8cmの冷凍エビが定番だが、ほかの釣り物で実績が高いエサをあれこれ試して釣ってみるとのこと。
PROFILE
みやざわ ゆきのり
1966年大阪生まれ、三重大学水産学部卒。
釣り全般を愛好するが、陸っぱりのエギング、船のカワハギ、マルイカのエキスパートとして雑誌、新聞、テレビ、Web で最先端の情報を発信する。
グローブライド・ダイワ社員。
Reader Angler
大久保 香織(おおくぼ かおり)
茨城県在住
船釣り歴=8年
宮澤プロと一緒に一つテンヤで大ダイを狙ってみたいです!
▲大久保さんが高めのタナを狙って食わせた会心の1枚
出典:
大ダイが好きそうな3種のエサで釣ってみます!
一つテンヤのエサは通常7~8cmの冷凍エビですが、マダイは小魚やイセエビなどの大きな甲殻類までなんでも食べる雑食の魚。
そこで今回は大ダイにアピールできそうな大エビ(アルゼンチンアカエビ)、東北方面で実績のあるアオイソメ、アカムツやアマダイなど多くの魚が好むホタルイカと3種のエサを試してみます。(by 宮澤)
重めのテンヤでしっかり底ダチを取って釣ります!
釣り場が深かったり潮が速いときに底ダチを取るのが苦手なので、重めの12~15号遊動テンヤを使ってしっかり底ダチを取ります。
それでも着底が分からないときは2号のプラスシンカーを付けてみます!(by 大久保 香織)
そんな大久保さんの声を受け、宮澤さんが選んだ舞台が茨城県日立沖。
当地はここ数年、主に深場を狙う1~2月に多くの大ダイが取り込まれ、今シーズンも水深60~70m台を攻め始めた年明けから3~4kg級が上がっており期待十分。
加えて、宮澤さんが大ダイ狙いで用意したのが上写真の様ざまなエサ。
一つテンヤのエサは7~8cmの冷凍エビが定番だが、ほかの釣り物で実績が高いエサをあれこれ試して釣ってみるとのこと。
日立会瀬港のことぶき丸へ釣行したのは1月8日。
集合は5時。
夜明け前の港で11人の乗船者が乗り込み、支度が整ったところで齋藤研二船長の操船で出船。
30分ほどの航程で前日に食いがよかったという日立沖の水深70mに到着し、パラアンカーが下ろされスタートとなった。
宮澤さんは、まずは様子を見るために船で配られた冷凍エビで釣り始めると1投目からアタリ。
しかし上がってきたのは小型のハナダイ。
続いて右胴の間で800g級のマダイとカンコが上がり、左トモで2kg級のマダイが取り込まれる中、再び宮澤さんにアタリがきたが巻き上げ中にバレてしまった。
船内各所でアタリが続き、30センチ級のハナダイや1.5kg級のヒラメ、40cm級のソイなど多彩なゲストが釣れ上がる。
出遅れていた大久保さんに待望のヒット!上がってきたのは600g級のマダイでまずは本命の顔を見て一安心。
一方、宮澤さんは「大きなエビで大ダイにアピールしてみます」と言って試していたアルゼンチンアカエビに反応がなく、ホタルイカエサに替えた途端にハナダイを連発。
続いてアオイソメを房掛けにすると500g級のマダイが食ってきた。
「浮いた反応が出てます。5mくらい上まで探ってみてください」船長のアナウンスを受け、大久保さんは宙層に浮く食い気のある大ダイを狙うべく、着底後5m巻き上げ、リフト&フォールで誘う。
するとこれが的中してヒット!
鋭い突っ込みを見せて上がってきたのは1kg弱のマダイ。
大ダイとはいかなかったが、狙いどおりにサイズアップを果たした大久保さんの笑顔が弾けた。
その後はアタリが遠のくと移動して、水深70m台を流していく。
船内では600~800g級のマダイ、ハナダイ、オキメバル、マハタ、アマダイ、イナダ、メダイなど多彩な魚が釣れ上がる。
「また浮いた反応が出てきましたよ!」このアナウンスに、宮澤さんは底から5m巻き上げてリフト&フォールを繰り返す。
するとこれが当たった。
グイッと竿先が引ったくられ、合わせた竿が弧を描く。
上がってきたのは600g級のマダイ。
エサは冷凍エビであった。
宮澤さんはサイズアップを狙って再びアルゼンチンアカエビを付けて投入。
底付近から5m上までていねいに幅広く誘ったが結果に結びつかず、昼過ぎに沖揚がりとなった。
釣果は0.3~2kgのマダイ、ハナダイ交じりで一人2~7枚でゲスト多数。
二人の釣果は大久保さん、宮澤さんともマダイ2枚、ハナダイ5枚。
大ダイこそ顔を見せなかったものの、根魚や青物まで多彩なゲストが交じる日立沖の一つテンヤらしいにぎやかな釣りとなった。
▲底で誘ってアタリがなければ7~8m巻き上げ、底までフォールでタナを探るメソッドで食わせた技ありの2kg級
出典:
▲早朝に大物らしきがヒットしたが巻き上げ中に痛恨のフックアウト
出典:
▲強い引きを見せたのはデコが張ったオスのハナダイ
出典:
大エビは不発もホタルイカとアオイソメは手応えあり!
マダイは1枚目がアオイソメ、もう1枚は冷凍エビで釣れました。
アオイソメを遊動テンヤのハリに房掛けにするとタイラバみたいにユラユラ動いてアピール力は抜群。
ホタルイカはハナダイに大人気でした。
一番期待していた大エビ(アルゼンチンアカエビ)は不発でしたが、海中ではかなり目立つはず。
こりずに引き続き一つテンヤで試してみようと思います。(by 宮澤)
▲持参したアルゼンチンアカエビは刺身用、残りはもったいないから食べちゃいました
出典:
読者アングラーの弁
「底から5mくらいで待っていると、アタリは極端に減るけど、たまにドカンと大ダイが食ってきますよ!」と船長にアドバイスをもらいましたが、アタリがないと我慢できずに底付近を狙ってしまいました。
だけど、浮いた反応が出ているとアナウンスされたとき、思い切ってタナを上げたらマダイが釣れてビックリ。
次回は高めのタナで粘ってみようと思います。(by 大久保 香織)
宮澤さんの釣行後記
釣り場が深いと巻き上げがおっくうになってしまい、道糸が斜めになってもついラインを出して底ダチを取り直しがちですが、大久保さんは積極的に仕掛けを入れ直していたのが印象的でした。
今回は大ダイは上がりませんでしたが、アタリが遠くてもめげずに高めのタナで勝負してください!
船宿INFORMATION
茨城県日立会瀬港 ことぶき丸
0294・23・2338
▼ 備考=予約乗合、出船時間は電話確認。
ほか青物ジギング、タチウオへも出船
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隔週刊つり情報(2023年2月15号)※無断複製・転載禁止