読者の皆さん、こんにちは。
なおちんこと井上直美です。
第27回なおちゃんねるは茨城県鹿島港の幸栄丸さんにお世話になってイカメタルでの夜イカ釣りを楽しんできました。
プロフィール
井上 直美(いのうえ なおみ)
アルファタックルフィールドスタッフ。
ドクモスカウト2014グランプリ、第4代ツリタガ~ル。
“ なおちん”の愛称で親しまれる。
イカメタルというと北陸のイメージが強く、私も毎年イカメタルシーズンには石川県に遊びに行くのですが、まさかこんな近くでイカメタルが楽しめるなんて!?
すごく気になります。
荒原康宏船長に聞いてみると、今の時期はスジイカという私もまだ釣ったことがない種類のイカがターゲットで、今後シーズンが進むと大型のムラサキイカを狙ったりもするそうです。
イカメタルのナマリスッテは25号か30号。
ドロッパーと呼ばれる枝スに結ぶウキスッテも通常売られているお好みのものを使えばいいので、ほかのエリアでイカメタルをされている方もそのままのスタイルで楽しむことができると思います。
ただ一つ違うのが、ほとんどの方が仕掛けの上に水中ライトを付けていること。
ですので、今回は鹿島流の水中ライトが実際に釣果アップするのかも試してみたいと思います。
![釣行の写真]()
▲イカメタル初挑戦でご覧のとおり
出典:
アタリに掛ける感触が楽しい!
船を走らせて1時間半ほどで鹿島沖のポイントに到着しました。
水深は500mもあるそうですが、スジイカは60mよりも上にいるそうです。
集魚灯で海面を照らしているので、その光に寄せられて徐々にイカが浮上してくるのですが、釣れるタナを見つけるのもイカメタルの楽しみの一つですよね。
まずは60mまで落として様子を見てみると、すぐに穂先が引っ張られるようなアタリ。
なんと1投目から本命のスジイカが釣れちゃいました。
しかし、その後は同じタナで待っていてもアタリがありません。タナを探るために3回ほどワンピッチでシャクった後にロングステイを繰り返していると水深50m付近でアタリがありました。
50mのタナで何杯か掛けるもまたアタリが遠のいたので、どんどんアタるタナを探っていきます。
すると35mでアタったり、50mまで下がったりとタナは頻繁に変わりましたが、タナさえ見つかれば常に釣れ続けてくれます。
ところが1時間くらいたったころから私だけ全くアタリがなくなってしまいました。
スタートからずっと水中ライトは付けていなかったのですが、ここで水中ライトを付けてみることにしました。
すると、すぐにアタリが出てスジイカが釣れます。
その後もずっとアタり続けていたので、やはり鹿島のイカメタルには水中ライトが必須なのかもしれません。
ちなみにカラーは青を使いましたが、赤色は逆効果で釣れないそうです。
また、アタリがあっても掛けられないときはその場で一度大きくシャクって待っているとまたアタリが出るので即合わせで掛けていきます。
それでも掛けられないときは少し合わせのタイミングを遅らせるとうまく掛かったりもするので、色いろと試してそのときのパターンを見つけるのも楽しかったです。
実釣は3時間半くらいでしたが、50杯近いスジイカを釣ることができました。
これだけ釣れれば初心者さんも始めやすいですし、仕掛けや釣り方もシンプルなので非常におすすめですよ。
今回スジイカを初めて釣りましたが、アタリも多いし自分から掛けていかないと釣れないので、掛けたときの爽快感が病みつきになりました。
本誌が発売されるころには特大のムラサキイカも釣れているそうなので、さらにスリリングで面白い夜イカ釣りが楽しめそうです。
![釣行の写真]()
(上)スジイカはあまり大きくならない。胴長20~25cm前後が多い(下)この日のトップは80杯ほど
出典:
![釣行の写真]()
(左)今のところムラサキイカは船中数杯交じる程度(右)シーズンは10月ごろまで
出典:
難しくない!イカメタル その一 水中ライトは必須アイテム
イカメタルは専用タックルもあるが、一つテンヤ竿や各種ゲームロッドなども流用可能。
リールはカウンター付きの小型両軸が便利だが、スピニングや超小型電動を使う人もいる。
いずれも道糸はPE0.8~1号ほどが推奨される。
ナマリスッテは25号を中心に潮が速いときなどは30号を使う。
ドロッパーのウキスッテはスジイカ狙いの場合は大きいと乗りが悪いので2.5号がベスト。
水中ライトもあったほうがいいが、赤色発光は乗りが悪い。
グリーンやブルーなどを使うようにしたい。
難しくない!イカメタル その二 タナを探りながら誘っていく
イカメタルのコツは、いち早くアタリの出るタナを探すこと。
この日は海面下40~60m前後でアタリが多かったが、時には海面直下まで浮いてくることもあるし、100m近くまで深くなることもある。
誘い方は軽くシャクりながらリールのハンドルを2~3回転させピタッと止めて乗りを見る、というのが基本だが、乗りの悪いときは止めの間を入れずリールのハンドル1/8回転ほどで竿先をフワフワさせ続ける方法が効果的。
基本はアタリ即合わせだが、掛かりが悪いようなら合わせのタイミングをずらしてみるといい。
![釣行の写真]()
(左)リールのハンドルを回しながらシャクリを入れ…(右)アタリがあったらバシッと即合わせが基本
出典:
Nao's Kitchen
★スジイカという名前から筋っぽいのかと思っていたのですが、全くそんなことはなくビックリするほどおいしかったです。
スジイカは水分があるので少し鮮度落ちが早いそうですが、釣ったその日に下処理したせいか、鮮度落ちなどは全く気になりませんでした。
お刺身は濃厚でアオリイカを熟成させたようなネットリ感、定番のフライも身が柔らかく食べやすかったです。
またスジイカはワタが大きいのでそのまま煮つけにしたのですが珍味好きにはたまらない深い味わいですよ。
お友だちもあまりのおいしさに喜んでくれたので釣ったかいがありました。
![料理の写真]()
(左)スジイカの刺身(中央)スジイカのフライ(右)スジイカの煮つけ
出典:
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乗船MEMO INFORMATION
茨城県鹿島港 幸栄丸
0299・82・2775
備考=予約乗合。
16時半集合、準備でき次第出船。
日中は一つテンヤマダイなどへ
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隔週刊つり情報(2022年9月15号)※無断複製・転載禁止