三浦半島の長井荒崎港の道乗丸は、長井沖を中心にアオリイカやカワハギ、ハタ類などの人気ターゲットを心ゆくまで楽しませてくれる船宿。
リレー釣りも可能で、土日祝日も5名から仕立てられるから少人数グループにもおすすめだ。
今回の釣り仲間
取材でお邪魔させていただいたのは、埼玉県幸手市の小林達也さんが幹事を務めるグループ。
釣り物はティップランエギングで狙うアオリイカです。
竹内 正船長に聞きました! ティップランエギングのコツ
「秋~冬にかけてのティップランエギングは主に水深15~30mを探ります。基本的には餌木が着底したら巻きシャクリを5~8回行って5~10秒ほどポーズを取ります。で、アタリがなかったら再度餌木を着底させて同様に探ります。これを3セットやったら餌木を回収して投入し直すようにしてください。アタリは竿先に出るので少しでも変化を感じたら合わせてください。アタリがきても掛けられなかった場合は、すぐに餌木を着底させて巻きシャクリ&ポーズで誘ってみてください。結構乗ってきますよ」
温厚で優しい船長が旬のターゲットを案内
代々漁師を生業としてきた道乗丸が仕立専門の船宿を始めたのは20年以上前のこと。
現在は根っからの釣り好きで経験豊富な竹内正船長が舵を握る。
竹内船長に秋~冬にかけてのおすすめを伺うと、アオリイカ、アマダイ、オニカサゴ、カワハギ、ハタ類とのこと。
いずれもリレー釣りが可能でアオリイカにいたっては翌年の初夏までロングランで楽しめる。
アオリイカは中オモリ式のほか人気のティップランエギングも受け付けていて、最近はティップラングでの出船が多いそうだ。
アオリイカの釣り場は長井沖~亀城根周辺の水深15~30m。
今期は型がよく出だし好調とのことなので、ぜひトライしたいところだ。
竹内船長は大のティップランエギング好きなので、分からないことがあったらどんどん聞いてみるといいだろう。
アマダイのポイントは長井沖や城ケ島沖の水深60~120m。
30センチ級主体に楽しめ40cmオーバーが交じる日も珍しくないそうだ。
オニカサゴは長井沖や城ケ島沖の水深100m前後を狙う。
600g級中心に日によっては1kg級も上がるそうで、アマダイとのリレー釣りで楽しむ人も多いという。
カワハギは長井沖の水深2~50mを探る。
今期は型がよく20~25cm級主体に30cm級も上がっている。
マダイ五目は周年楽しめ1~2kg級が中心。
ゲストにイナダやアジ、サバなども交じりクーラーの中はにぎやかになるそうだ。
またスーパーライトジギング(SLJ)やソフトルアーで狙うハタ類も受け付けていて、SLJではイナダやカンパチなど青物のほかオオモンハタやアカハタがターゲット。
ソフトルアーで狙うロックフィッシュゲームでは20~40cm級のアカハタやオオモンハタが上がっている。
そのほか夏場はシイラやカツオ、キハダへも出船。
とくにシイラファンには人気の船宿で、今年も100~130cm級のシイラがずいぶん上がったそうだ。
竹内正船長は温和な人柄で、実に親切。
釣り方なども優しくアドバイスしてくれるのでビギナーも心配は無用。
ぜひ家族や仲間を誘ってお出かけいただきたい。
600g級のアオリイカに思わずニッコリ
出典:
初アオリイカ釣っちゃいました!by 石塚浩二さん
埼玉県の石塚浩二さんは、この日初めてティップランエギングにトライ。
当日の感想を伺ってみました。
「今日は幹事の小林さんに誘われてティップランエギングに初挑戦して、完全にハマっちゃいました。アタった瞬間と、あのグイーン、グイーンという引きが最高に楽しかったです。思ったよりも引くんですねアオリイカって。ぜひとも今度は1kgオーバーの引きを味わってみたいです。今日釣ったアオリイカは刺身と一夜干しでいただきます」
イカの王様ともいわれるアオリイカ。
刺身と一夜干しは抜群だったことでしょう。
1kgオーバーを目指してこれからも頑張ってください。
900g級も登場 ティップランエギング絶好調
道乗丸を訪れたのは10月21日のこと。
埼玉県幸手市の小林達也さんが幹事を務めるグループがティップランエギングで狙うアオリイカで仕立てた船にお邪魔させていただいた。
当日は長井地区のアオリイカの解禁日で模様は出たとこ勝負。
好釣果を願いながら5時半に出船となった。
港を出て5分ほど走った水深15m前後で開始。
少しずつラインを変えながら流していくと、幹事の小林さんの竿が弧を描いた。
竿の曲がりからすると秋によく釣れるコロッケサイズの引きではない。
ややあって取り込まれたのは後検量900gの良型でこれにはビックリ。
小林さんは続けて40g級を追加。
その後も500g前後のアオリイカがポツポツと取り込まれ、この日ティップランエギングに初挑戦した石塚さんも初アオリイカをゲットした。
しかし10時を過ぎて潮が止まってしまうとアタリが遠のき、しばらく沈黙の時間が続く。
「潮が動き出すまで辛抱ですね」と小林さん。
再びアタリが出たのは潮が動き始めた12時過ぎ。
立て続けに500g前後のアオリイカを取り込み、沖揚がりの時間まで船上は大いに盛り上がった。
結局、この日のトップは4杯で皆さんティップランエギングの面白さを満喫した様子。
「今年は昨年に比べると型がいいし、数も結構いるようなのでこれからが楽しみです。11月に入れば1kgオーバーが上がるようになると思います」と竹内船長。
冬に向けて期待が高まる長井沖~亀城根周辺のアオリイカ。
皆さんもぜひチャレンジしてみてはいかがだろう。
マジでおすすめします。
今期の長井沖のアオリイカは良型が多い
出典:
ティップランエギング用の餌木は3.5号25~30g。5~20gのヘッドシンカーも用意して状況に対応しよう
出典:
幹事の小林達也さんに聞きました! 道乗丸のココが 好き!
リベンジ大成功!優しい船長と一緒に秋のティップランを満喫しました!
「道乗丸を利用したのは今回で2回目です。実は今年の6月にビッグなアオリイカを夢見て仕立てたときは惨敗に終わりまして……今回はそのリベンジでした。竹内船長はティップランエギングに造詣が深く釣り方などを仲間に教えてくれるのでありがたいですね。今日は最初にヒットしたアオリイカが9 00gもあってビックリしました。秋にこのサイズが釣れるとは思ってもみなかったので。全体的に型もいいし、結果的には4杯釣ることができて大満足です。リベンジ大成功。またすぐにでもお願いしたいです」
ご協力ありがとうございました。
Information
三浦半島長井荒崎港 道乗丸
046・856・1760
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隔週刊つり情報(2022年12月1号)※無断複製・転載禁止