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尺オーバーの良型ぞろい!秋が釣りごろ鹿島のデカフグ(不動丸/茨城県鹿島港)

隔週刊つり情報編集部

「フグは食いたし命は惜しし」のことわざの意味は、危険をともなう物事の実行をためらうということ。

逆に言えば命がけでも食べてみたいと思うほどフグはうまいという証である。

もっとも、沖釣りで釣ったフグは宿で下処理をしてくれるので命の心配なくフグが食べられるのはありがたい。

そんなうまいフグを釣るべく、9月29日に茨城県鹿島港の不動丸に釣友と出かけた。

良型主体のスタート

宿に到着してフグ船の菅原靖人船長にあいさつすると、「今日のフグは厳しいですよ」と開口一番。

フグはあの体型ゆえ泳ぎが決して上手とは言えず、シケやウネリがあると砂の中に潜ってまったく釣れなくなってしまう場合があるからだ。

船長の心配の原因は前日が出船中止になるほど海が荒れていたからにほかならない。

ちなみに鹿島のフグの近況はトップで規定の80尾に達した日が数日あるものの、それは天候などの条件が整って群れが見つかったときの釣果である。

この時期の常磐沖のフグは群れで移動しており、前日釣れたポイントだとしても当日も釣れるという保証はないとのこと。

それだけにどのエリアに向かうかは船長も悩みどころだそうだ。
 
4時半に10名で出船。

北へ1時間ほど走って到着したのは大竹沖で、灘側にはシラス漁の船が所狭しとばかりに操業しているのが見えた。

潮回りを済ませると、「水深は27m。砂場ですので根掛かりはしませんよぉ」と菅原船長から開始の合図が出された。

フグの釣り方は仕掛けを着底させ、ゼロテンションの状態から5~6秒に1回スッと30cmほどシャクリを繰り返すタイム釣りと、ゼロテンションの状態からジリジリと竿をゆっくり上げて魚信を取っていく釣りがあり、ときにはその両方の釣り方をミックスしたりするなど状況に合わせた攻略法を見つけていくのがセオリーだ。

そして穂先にコツとかモソッ、またはフッとした違和感が出たら手首を返す程度の合わせを入れて、ガシッと手応えを感じたら巻き上げる。

巻き上げ途中で食い上げてフッと軽くなる場合もあるが、巻く手を休めるとバラシの原因になりかねないので注意が必要だ。

船長にほかに注意点はないか伺うと、「潮が速いときはあまりエサをたくさん付けると吹き上がってしまってアタリを取りづらくなるので気を付けてください」とのこと。

不動丸では付けエサのアオヤギは入荷待ちとなっており、最初に配られるのはアルゼンチンアカエビだが、追加用のエサにはホヤやアカガイも用意されていた。

実際にホヤも使ってみたが、集魚効果はアルゼンチンアカエビと遜色ないように思えた。

開始直後に竿を曲げたのは仲乗りの石橋さんで、36cmのデップリとしたショウサイフグを抜き上げる。

間を置かずに右舷ミヨシとミヨシ2番の広瀬さん親子にも同時にヒットし、30cm弱のショウサイフグを釣り上げた。

トモ寄りでは右舷トモの大熊さんが38cmのグッドサイズを釣ったかと思えば、左舷トモの橋本さんが30cmで後に続く。

それらを撮影していると、「鈴木さんのお仲間がデカいフグを釣ったよぉ」と船長から声がかかる。

釣友の塙君の所へ駆けつけると40cm近いショウサイフグを手にしていた。

「このサイズだと抵抗も激しくってドラグが滑ったよ」と少々興奮気味だ。

彼のタルを見るとすでに釣り上げた32cmのショウサイフグも泳いでいた。

しかし好模様は長続きせず、その後に掛かるフグは25~40cmと良型ぞろいで釣り味はよいものの、ポツリポツリとした展開が続いたためポイントを移動することに。
 
20分ほど北上したポイントも水深28mの砂場で、数日前に大釣りした所だそうだ。

しかし本日はフグからのラブコールはなく、30分ほど粘った後に朝の場所に戻りましょうとUターンした。

釣行の写真

当日は30~35cm級の良型が目立った

パターンをみつけた

沖揚がりまで2時間を切ったところで私も釣りに参加。

しかし今日のフグは手強く、アタリを全く察知させずにエサを取られてしまう。

後で聞いた話だが、私はアルゼンチンアカエビの第二関節までの殻を剥いてハリに付ける東京湾スタイルにしていたのだが、鹿島では殻を剥かないほうがアタリを察知しやすいとのこと。

そんなことを知らない私は、シャクリの間隔を短くしたり、遠投してみたりとあの手この手を駆使してヒットパターンを見つけようと必死だ。

そんな折、コツンとか明確なアタリはなくて見逃してしまいそうなレベルの、穂先に出るモワッとしたかすかな変化に合わせてなんとか2尾を確保。

見つけだしたヒットパターンは、モサモサと穂先を揺さぶり続けてピタッと停止し、「いち・にの・さん」で空合わせして掛ける方法だ。

揺さぶり続けることでフグをじらし、停止した状態で飛びつかせて掛けるこのやり方で5尾を追釣。

しばらくやっていると、掛けてから激しく横走りしたので「青物だ」と船長がタモを持って駆けつけてくれた場面もあったが、海面を割ったのは40cmの大型のショウサイフグだった。

終了間際に小さな時合があったものの、終始ウネリの影響でトップがどうにかツ抜けしたという厳しい釣りとなったが、今後季節が進んで水温が下がると群れも固まり釣果も安定するだろう。

良型フグを掛けたときのズシッとした手応え。

クセになりますよ。

釣行の写真

仕掛けは取りこぼしが少ない2段カットウがおすすめ

知っ得!4~5日寝かせた刺身

フグの身は筋肉質なので盛り皿の絵柄が見えるほど薄く切るが、それは料理職人ならではの技で素人料理では難しい。

そこで4~5日寝かせると甘みも増して身も軟らかくなり、厚く切ってもおいしくいただける。

釣行の写真

フグは船でさばいてもらった身欠きを持ち帰ること

Tackle Guide

一日中手持ちでシャクリを繰り返す釣りなので小型両軸リールとカットウフグ専用竿を使用するのが望ましいが、カワハギ竿も流用できる。

オモリのカラーは白、赤、夜光の3種類をそろえておけばよい。

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【隔週刊つり情報(2022年11月1日号)※無断複製・転載禁止】

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