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釣趣も食味も魅力満点 相模湾のアマダイ盛況(萬司郎丸/相模湾湘南片瀬港)

隔週刊つり情報編集部

つぶらな瞳が愛くるしいアマダイは、秋の相模湾で人気のターゲット。

出船港は各地にあるが、今回取材したのは湘南片瀬港の萬司郎丸。

釣り場は江ノ島沖で、水深70m前後から、初期は水温が高く深場で食うことも多いため水深120m前後まで幅広く狙っている。
 
当日は20~30cm級を中心に43cmの大型交じりでトップ5尾。

ほかにソコイトヨリやオニカサゴ、ヒメコダイなどゲストも多彩でにぎやかな釣果に恵まれた。
 
相模湾のアマダイ釣りはこれからトップシーズンを迎える。

今回は誘いのパターンや掛けた大型をバラさない方法について紹介したい。

釣り人の写真

キアマダイも釣れた

相模湾のアマダイが好シーズンに突入。

釣り方や仕掛けは至ってシンプルだからこそ自らの戦略が釣果を決める。

釣っている人がやっていることを理解してどっぷりと深みにハマろう!

釣り人の写真

シンプルなタックルと仕掛けで手軽に楽しめる

例年並みの魚影に期待できそう・シーズン序盤は深場狙いも

秋冬の超人気ターゲット、相模湾のアマダイが面白くなってきた。

「今年は8月下旬に始めました。魚は多くも少なくもなく例年並みかな」と湘南片瀬港・萬司郎丸の早川竜洋船長は言う。

10月初旬の時点では水温がかなり高く、水深120mよりも深場を狙うこともあり釣果にややムラがあるという。

ポイントは港から20分程度の近場がメインで、水深は70~120mほどと幅広い。

「水温が下がって水深60~80mくらいで釣れるようになるともっと簡単になりますよ」と船長。
 
例年3月いっぱいくらいまでロングランで楽しめる相模湾のアマダイ釣り。

テンビン仕掛けに付けエサのみのシンプルな釣り方で、ビギナーからベテランまで楽しめるのが魅力だが、やはり釣る人は「釣るべくして」釣っている。

今回はそんな決め手となるテクニックを紹介する。

釣行の写真

アマダイであれば水深の半分ほど巻き上げると竿先をたたく

釣行の写真

大型を求めて通うファンも多い

PE2号、オモリ60号が基本・道糸は200m以上

萬司郎丸では、ライトタックル(PE2号以下)ではオモリ60号、ノーマルタックル(PE3号以上)ではオモリ80号を使用するのが基本。
 
竿は2m前後のゲームロッドやアマダイ専用。

誘いや操作性、アタリの分かりやすさは7:3調子の竿に分があるので、慣れていない人はこの調子がおすすめ。

軟らかめの6:4調子の竿は細かい仕掛けの操作はしづらいが、食い込みのよさや大型が掛かってもバラしにくいという利点がある。

ガンガン誘って仕掛けを動かして釣りたい人は硬めの8:2調子の竿でもいいだろう。
 
リールは深場も狙うので小型電動が便利だが、あえて手巻きの小型両軸を使用する人も。

この場合は、ギア比の高いハイスピードタイプを選ぶと素早い巻き上げが可能になる。

「手巻きリールを使う人は、必ず道糸は200m巻いてきてください。100mくらいしか巻いていなくて深場の底まで届かない人がたまにいます」と船長は言う。
 
仕掛けはハリス3号2本バリ、全長2mが基本。

海底をまめに小づいて釣る場合は、少し短めの全長1.8mにするのもいいだろう。

ハリはチヌバリか丸カイズ系(アマダイバリ)。

いずれも付けエサのオキアミがズレにくいケン付きがおすすめ。

ハリは好みで選べばいいが、丸カイズ系のハリは軸が長いため小型のエサ取りに飲み込まれにくい。
 
仕掛けが浮き上がって安定させられないときのために2B程度のガン玉を用意しておこう。

釣行の写真

タナは底から1mを基本に底を小づき、ゆっくり聞き上げて誘う

釣り人の写真

今後は数、型ともに期待できる

相模湾のアマダイ基本仕掛け

付けエサはオキアミ

エサの写真

エサ付けはハリの軸に沿って真っすぐ刺す

エサの写真

船宿で付けエサ用のオキアミブロックを購入(300 円)する場合は、解凍したら小型のタッパーなどに入れて、残りはクーラーボックスへ。まだ気温が高い日もあるのでエサの管理はしっかりしよう

釣り人の写真

松笠揚げにすると美味

その日に合ったタナと誘いがカギ・海底をイメージして釣る

アマダイはコマセを使用しない。

このためタナ取りと誘いが釣果を左右すると言ってもいい。

釣る人はこの2つのキーポイントを素早く見つけ出し、アタリを出していくのだ。
 
タナは海底から1mが基本。

仕掛けの全長が2mの場合、まったく潮が流れていなければエサは海底をはうようなイメージ。

逆に潮が速ければエサは浮き上がっている可能性も。

まずは1mから開始して、釣れる魚の種類、どのハリに釣れているか、ハリに海底の泥が付着しているか、などからタナを上下させてやる。
 
たとえば、2本のハリにトラギスやムシガレイなどが頻繁に掛かってくる場合は、「タナが低い」と判断して50cmほど上げてみる。

逆にサバやキダイなどばかり掛かるときは「タナが高い」と判断して50cmほど下げてみる。

そしてアマダイが釣れたらそれが正解と、次からはそのタナを重点的に狙う。

このタナがぴったりハマると、釣り座に関係なく連釣することも多い。

釣る人は、「海底の状態がどうなっているのか?」ということを常にイメージしているのだ。
 
続いて3つの誘いのパターンを紹介しよう。

①エサをゆったりと動かす誘い
 
竿をゆっくりと持ち上げてエサがフワリと浮き上がるようにして、続いてエサが落ちていく動きを演出してやる基本的な誘い。

海底の泥地にいるアマダイの目の前にエサを落としてやるイメージだ。

アタリがなければ底を取り直して再びタナまで上げて誘う。

ゆっくりの誘いよりもエサがピンピンと跳ねるような動きにしたほうが反応がいいこともある。

②海底を小づいて誘う
 
オモリで海底をトントントンと5回くらい小づいてからゆっくり聞き上げていく釣り方。

オモリが海底を小づくことで砂煙を上げてエサの存在をアピールするイメージ。

③まめに底を取り直すだけ
 
誘いは重要だが、誘い過ぎることで小型のアマダイやエサ取りばかりを集めてしまうことがある。

そんなときは底を取り直すだけにしてじっと待つ。

底を取り直してタナまで上げるだけでも十分誘いになるということだ。

「大型はあまり誘わないほうが食うよ」と多くのベテランは声をそろえる。

あえて6:4調子の軟調竿で大型狙いに的を絞る人も多い。
 
アマダイのアタリはいきなりギュンとくることもあるが、多くの場合は最初にエサを吸い込んだようなアタリが小さく出る。

いずれの場合も竿を持ち上げるようにして合わせを入れる。

ここで直線的なキュンキュンとかギューンといった引きがあればアマダイの可能性が高い。
 
また、モタレたようなアタリが出ることもある。

とくに大型の場合はモタレのアタリが多いので要注意。

鋭く合わせず、ゆっくり聞き上げてみよう。
 
アマダイは日によって、時間帯によって、どんな誘いで食うか変化する。

「タナの調整」と「誘い」は無数の組み合わせがあり、その中から正解を見つけ出していく。

釣り人の写真

あでやかな色彩は秋の青空に映える

LECTURE・エサ取りで仕掛けの位置が分かる

相模湾のアマダイ釣りで釣れる魚種は多彩。

エサ取りと呼ばれるクラカケトラギスやムシガレイ、キダイなどで仕掛けがどの層にあるか判断できる。

トラギス、ムシガレイなどはベタ底にいる魚なので判断しやすい。

枝バリにこれらの魚が掛かるときはタナが低い証拠。

逆にキダイは少し浮いているので、タナを下げてもキダイばかりなら仕掛けが吹き上がっている可能性が高い。

こんなときはガン玉の出番となる。

針の写真

ハリの20cm上にガン玉を打つ

魚の写真

トラギスやムシガレイが釣れたらタナが低い

アマダイの誘い3パターン

LECTURE・アタリ?と思ったら聞き合わせを

アマダイ釣りは、思った以上に色いろなアタリが多い。

「コン」、「ツン」、「プルプル」、「キュン」など様ざま。

最初にアタリを察知してから竿先が入り込まないときは、ゆっくりと竿を上げていく聞き合わせが有効だ。

竿を上げていく過程である程度、何が掛かったか判断できる。

本命アマダイの場合は「直線的な引き」と「重量感」。

この2つを感じたらニヤけちゃおう!

竿の写真

ゆっくり竿を立てていく

釣り人の写真

相模湾のアマダイ釣りは来春までロングランで楽しめる

大型を釣る人は絶対やってるバラさないための3ポイント

アマダイはマダイにも引けを取らないほど強い引きを見せる。

40cmオーバーになるとワンランク上の瞬発力がありハリス切れでバラすこともある。

ということで、最後に大型を釣っている人が必ずやっている3つのポイントを紹介しよう。

①必ず手巻きで大きさを確認する
 
アタリがあって合わせてうまくハリ掛かりした。どうやらアマダイっぽい。

ここでいきなり電動リールで巻き始めてはいけない。

巻き始めて突然鋭い突っ込みをくらい一瞬にしてハリス切れ。

これを防ぐためには最初の10mは手で巻いて重量、大きさを判断する。

この層が一番引くので、最初の引きをいなしつつドラグを少し緩めてから電動を入れる。
 
特大サイズは最初のアタリが小さく、聞き合わせしても重いだけ。

こんなときはとくに注意を。

釣られた、と気づいた瞬間に激しい引き込みを見せる。

②竿は水平より立てて巻き上げを
 
手巻きで大きさを確認後に電動の中速で巻き上げる。

このとき竿の位置は水平よりも起こした状態で行う。

アマダイは中層、上層で突然びっくりするような引きを見せる。

竿を立て気味にしていれば巻き上げ中でも竿を下げることで引きをいなせる。

ここでのバラシも多いので意識してやろう。
 
また、アマダイはエアを溜めて軽くなることがある。

このとき外れたかな、と思ってもそのまま巻き続けること。

止めた瞬間に仕掛けが緩んでハリが外れてしまうことがある。

③ハリスをまめにチェック!
 
この釣りは色んな魚が釣れ、またハリを飲まれることが多い。

チモト付近はとくに傷みやすく、傷がついたまま使用したときに限って大型がきてハリス切れなんてことも。

これを防ぐために、毎回のエサ付け時に指で触って傷んでいないかチェックしよう。

ちょっとでも不安を感じたら即交換を!

大型を釣る人が必ずやっている3ポイント

釣り人の写真

25cm以上あればまずまず

釣り人の写真

アベレージは20~30cm

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隔週刊つり情報(2022年11月1日号)※無断複製・転載禁止

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