道具も手軽で扱いやすい東京湾奥のライトアジ船は、入門に最適なターゲット。
釣り方もあまり難しくないので初めてでもお土産分くらいは釣ることができる。
乗合船の出船軒数も多い。
目下は木更津沖、横浜~川崎沖、小柴~八景沖などを狙い、海況や魚の活性などにより釣れ具合にムラはあるものの、半日船でトップ50尾前後と好模様。
今夏も十分な釣果が期待できそうだ。
出船スタイルは一日船、ショート船、午前・午後の半日船の3通りがある。
料金もリーズナブルで、船宿によっては女性、子ども割引があるから都合や予算に合わせて選択できる。
step0・船宿選びから予約まで
船宿は、事前連絡なしで当日乗船できる宿もあるが、現在は予約制の船宿がほとんど。
日程が決まったら早めに予約しておこう。
予約時に伝え、確認しておきたいのは、日時、出船形態(午前船など)、人数。
集合時間、集合場所、料金、座席の取り方、駐車場の有無(車の場合)。
そして、沖釣りが初めてであること、道具を持っていないときは貸し道具を利用したい旨を伝えよう。
荒天で出船できない場合もあるので、必ず前日に出船確認。
あとは十分に睡眠を取って出かけよう。
step1・受付から乗船まで
ここからは取材した東京湾奥金沢八景・黒川丸の例をもとに紹介するが、多くの船宿で共通している。
船宿に到着したらまずは受付。
受付内容は乗船名簿の記入、座席札の確保、乗船料の支払い、仕掛け購入など。
乗船券とコマセカゴ(ビシと呼ばれる)を受け取り、ライフジャケット(長靴も無料でレンタル)を借りて船着き場へ向かう。
座席に迷ったら「胴の間」と呼ぶ船の中央付近を選ぼう。
船長から目が届くのでサポートを受けやすく安全なうえ、揺れも少ない。
①船宿に到着したら受付。混雑時は外で空くまで待とう②乗船名簿に記入する③座席札を取る。初めてなら船長の目の届きやすい中央付近がおすすめ④乗船料などを支払い、乗船券と貸しビシを受け取る。仕掛けも購入できる⑤ライフジャケットを借りる。大人用、子ども用のサイズがある⑥座席札、乗船券、貸しビシ、ライフジャケットを持って船着き場へ向かう
出典:
step2・乗船から出船まで
船着き場にて、勝手に船に乗るのではなく、常に船長の指示に従って下さい。
乗船券と座席札が船長によって回収され、それらと引き換えに氷と貸し道具が手渡されたら、座席札に記載されている座席に向かって下さい。
乗船する際は、確実にライフジャケットを装着して下さい。
ライトアジの際は、座席にあるイワシミンチを入れたコマセとアカタン(イカの角切りを食紅で染めたエサ)が用意されているか確認したり、手に入れたりして下さい。
クーラーボックス等は邪魔にならない場所、例えば足元に配慮して置き、釣竿は船の指定された竿立て穴に設置して下さい。
初めて沖釣りを経験する場合は、その旨を船長に伝えると出発前に釣りの仕掛けや手順の説明を受けられるので、しっかりと耳を傾けておいて下さい。
その後は釣り場に到着し次第すぐに釣りをスタートできるように、仕掛けを事前にセットし、コマセカゴはコマセが詰まったバケツに入れておいて下さい。
①船に移動したら船長に受付時にもらった座席札と乗船券を渡す②ライフジャケットを着用し乗船。船長から氷を受け取り、クーラーに入れる③船長から貸し竿を受け取り、座席札と同じ番号が書かれた釣り座へ移動する④コマセ(イワシミンチ)と付けエサ(アカタン)は釣り座に用意してある⑤初めての場合は出船前に船長から仕掛けの使い方や釣り方を教えてもらえる⑥仕掛けの準備をする。コマセカゴはコマセのオケに入れておく
出典:
step3・出船から投入まで
走行中は突然船が大きく揺れることもあり、転倒してケガをすることもあるので、出船したら釣り場に着くまでは立ち歩かないこと。
到着したら、コマセのオケを海側に出して、コマセカゴにコマセを詰め、ハリにエサを付けて船長の指示を待つ。
「底から2mを探ってください」といった指示ダナのアナウンスで釣り開始となり、途中で移動するときは、「仕掛けを上げてください」と告げられる。
もし聞き取れないときは船長もしくは隣の方に確認しよう。
①移動中は歩き回らずに座る。竿を立てて、コマセの入ったオケは船内に②釣り場に到着したらコマセの入ったオケを船外へ③釣り座に置いてあるバケツで海水をくみ、クーラーに入れて冷やしておく④海水を入れる量はおおむねクーラーの底から5cmくらい⑤ハリにアカタンを付け、コマセカゴには8分目ほどコマセを詰める⑥合図があったら投入し、リールのスプールを軽く押さえて仕掛けを下ろす
出典:
step4・タナ取りから取り込みまで
ライトアジ仕掛けは下図のとおり。
3本バリもあるけれど、ビギナーは2本バリのほうが扱いやすい。
ライトアジ基本仕掛け
アジ釣りのイメージ(底上2mが指示ダナの場合)
底から2m上の指示ダナを例にすると、
①コマセを詰めて仕掛けを投入し、着底したら糸フケを取る
②1m巻き上げてコマセをまく
③1m巻いてもう一度コマセをまき、タナに合わせてアタリを待つ
タナ取り後にアタリを待つのは30秒くらいが目安。
この間に竿先にクンクンとアタリが出るはず。
その後、キュンキュンと竿先がたたかれたらハリ掛かりの合図、後は一定の速さでゆっくり巻き上げる。
ここで気をつけたいのが竿先まで仕掛けを巻き込まないこと。
海面に仕掛けが見えたら竿を立ててコマセカゴをつかみ、オケに入れる。
そしてハリスをたぐりアジをやさしく抜き上げればOKだ。
さぁ、もうすぐ夏休み。
ライトアジ船は釣りの経験がない人でも手軽に楽しめるから、ファミリーはもちろん、ビギナーの仲間を誘って気軽にチャレンジしてみよう!
①着底したら糸フケを巻き取り、道糸のマーカーを見ながら1m巻く②コマセを振り、1m巻いてコマセをまき、指示ダナに合わせる③アタリがきてハリ掛かりしたらゆっくり一定の速度で巻き上げよう④仕掛けが見えたら巻くのを止めて竿を立てコマセカゴをオケに入れる⑤ハリスを慎重にたぐり、静かに抜き上げて船内に取り込む⑥アジをゲット!夏は海水氷で冷やしたクーラーへ早めに入れて鮮度を保つ
出典:
夏の船上必携アイテム
沖釣り入門者や子ども連れで夏に釣行するなら、ドラッグストアなどで入手できるこれらのアイテムは必ず用意しておこう。
・帽子
直射日光を遮り熱中症を防ぐ
・酔い止め薬
前夜の睡眠が大事だが、船酔いが心配な人は、ナギでも飲んでおくと安心。
子どもには「こども用」を。
・日焼け止め
強い紫外線から露出した肌を守り、火ぶくれを防ぐ。
何度か塗り直そう。
・ドリンク類
まめに水分補給して熱中症を予防。
スポーツドリンクを最低2lは用意しよう。
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隔週刊つり情報(2021年8月1日号)※無断複製・転載禁止