夏イカの代表格ムギ&スルメイカが各地で好調だ。
そこで今回はムギイカの沖漬けを使った、和食とイタリアンのコラボで仕上げた一品を紹介したい。
食材と準備
①沖漬けのたれを用意
沖漬けのたれは、しょう油1、ミリン1、日本酒0.5の割合で混ぜ、なべなどで沸騰させ、アルコールを飛ばす。辛みを加えたければトウガラシなどを入れる。
②冷やして持ち帰る
船上で漬けたムギイカは二重にしたビニール袋などに入れ、氷とともにクーラーボックスにしまい冷やして持ち帰る。
③二晩くらい漬け込む
漬けたムギイカは二晩くらいで食べごろに。残ったものはジップ付きビニール袋などに入れて冷凍すれば家庭用冷凍庫でも2~3カ月保存可能。
④トマトソースの材料
トマトソースに使う具材と調味料。
ベーコン、シメジ、タマネギ、トマト、ピザ用チーズ、トマトジュース(無塩タイプ)、トウガラシ、塩、バター。飾り野菜/スプラウト(カイワレなど)。
⑤トマトの湯むき
トマトソースに使うトマト(ここでは2人前で1個)の皮を湯むきし、ザク切りする。
トマトの湯むきと沖漬けのたれの作り方を動画で紹介!
ときには束釣りもあるムギイカだが、意外に日持ちしないのが悩みのタネ。
そこで細山さんが行っているのが、沖漬けにすること。
これなら家庭用冷凍庫でも2~3カ月はおいしくいただける。
沖漬けの料理としては刺身でもいいし、焼いてもうまい。
さらに、ここでは一風変わった一品ということで、パスタの紹介となった。
家庭にある食材を使ったトマトソースの作り方は、細山さんが親しくしているイタリアンの巨匠・落合務さん直伝のものがベース。
これに細山流のアレンジとして沖漬けが加わった。
イタリアンと沖漬けの相性は大丈夫?と思う向きもあろうが、これが絶品。
ぜひ味わっていただきたい。
ムギイカの沖漬けの下処理
①胴を切り開く
エンペラの付いている側を下に向け、包丁で縦に胴を切り開く。
②墨袋を取り除く
胴を開くとキモの上に墨袋が見えるので、まずはこれを取り除く。
③胴とゲソを分ける
胴とゲソを分け、胴は内側の内臓の残りを包丁でこそぎ落とす。
④胴をひと口大に切る
⑤ゲソの処理
キモを残して内臓を取り除き、頭部の中央を切り開いて口と目を取る。
⑥ゲソを切り分ける
沖漬けにしたムギイカのさばき方を動画で紹介!
ムギイカの沖漬けパスタ 調理の手順
①ベーコンを炒める
最初は強火でベーコンを炒め、焼けてきたら弱火にする。
②タマネギを加える
次にタマネギ。これも最初は強火で炒め、火が入るにしたがって弱火にする。
③シメジとトウガラシを追加
④トマト&トマトジュースを入れて煮込む。
シメジがしんなりしたらトマトジュースを入れ、さらにザク切りしたトマトを加える。
⑤パスタをゆでる
沸騰した湯1500ccに対して塩18gを入れ、パスタをゆでる。ここで使ったパスタはゆで上がり目安7分のもの。
⑥やや硬めにゆで上げる
仕上げにソースを絡める場合は、余熱でパスタに火が通る時間を計算し、やや早めに湯を切るのがコツ。ここでは6分経過時点で硬さを確認し、6分半でザルに取り、湯を切った。
⑦ソースを煮詰め、イカを入れる
ソースを煮詰めてとろみをつける。鍋底をするようにヘラでかき混ぜた際、底が一瞬でも見えるくらいになったらそれが目安。用意したイカの沖漬けを入れる。
⑧パスタとソースを絡める
用意したイカは生でも食べられるので長時間煮込む必要はない。1~2分で火を止め、パスタとソースを絡める。
⑨バターとオリーブオイルを加える
⑩仕上げにピザ用チーズ
ピザ用チーズ、もしくはパルメザンチーズを入れてよく混ぜ、皿に盛る。最後にスプラウト(カイワレなど)をトッピングすれば完成。
家庭にある材料で作る本格パスタを動画で紹介!
細山流こだわりのイカ釣りマシン
「のり夫くん&まき子さん」
なじみの船宿にムギイカ釣りに行くとき、細山さんが持っていくのがこちらのマシン、名付けて「のり夫くん&まき子さん」。
釣行時には、まずは手釣りから始め、乗りが活発になったらマシンの出番となるそうだ。
「今日はその道具が活躍するといいねえ」と船長から毎回お約束のエールを送られるものの、これまで活躍したのは2回とのこと。
イカの取り込みを補助するローラーが付いた土台が「のり夫くん」、ハンドル付きの糸巻きが「まき子さん」。
出典:
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【隔週刊つり情報(2020年7月1日号)※無断複製・転載禁止】